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読書の秋…あの小説&漫画を映画で楽しみたい!実写化された名作特集!

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

もうすっかり涼しくなって、秋の到来を感じますね。読書の秋とはよく言いますが、みなさんの中には活字が苦手で最後まで読みきれなかった経験のある方は多いんじゃないでしょうか。また漫画だと巻数が多くて手が出ないとか、色々ありますよね。それ、映画なら解決できると思いませんか?映画なら2時間弱で終わるし文字読まなくていいし最高ですよね。しかも家なら寝転びながら観れる!本を読む体勢がしっかりハマらなくて物語に集中できない‥という問題も難なく解消できます。

と、いうことで今回は小説もしくは漫画原作の映画化作品を紹介していこうと思います。

文:Manchester is Red

 

 

〈世界観の再現度はアニメ超え!?〉
『るろうに剣心』シリーズ

和月伸宏による漫画が原作で、全28巻あります。今をときめく「ONE PIECE」の作者・尾田栄一郎が今作のアシスタントを務めていたのは有名な話ですね。

明治時代を舞台に、誰も殺さないという誓いをたてて逆刃刀を携えた男・緋村剣心の浪漫譚となっております。実は彼、幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた伝説の剣客で、ストーリーが進むたびにその過去が付き纏ってきます。あの頃の自分と今の自分、どちらが本当の姿なのか。過去の亡霊が次々と襲いくる中で、悩み続ける剣心が最後にどのような答えを出すのか、というのが大まかなストーリーです。

映画は3部作、前後編合わせて5作が制作されました。映画版の魅力はなんと言っても舞台や美術の作り込みです。全ての作品で監督と脚本を手がけた大友啓史はその圧倒的な熱量を持ってする世界観の作り込みが有名です。その手腕で明治と幕末という二つの時代を見事に再現しています。彼が映像を作ってくれれば、ちょっぴり退屈な日本史の授業が楽しくなっちゃう、と思うぐらいです。アニメーションの進歩が目覚ましい昨今ですが、実物の映像だからこその迫力を今作で感じていただけると思います。あとはやっぱり剣心を演じる佐藤健のカッコよさ。ビジュアルはもちろんそうなんですが、本当にかっこいいアクションを見せてくれます。ハリウッドのお金をかけたアクションに全く引けをとっていません。基本的に原作に忠実ながらも、映画ならではの要素も組み込まれておりますので、鑑賞後は原作と比べてみるのもおすすめです。

2017年に漫画の続編がスタートし、現在も連載中です。もしかしたらまた映画化されるかもしれませんね。

その時になって焦る前に、秋にあやかって見ちゃいましょう。

 

〈欠陥だらけの正義のヒーロー!?〉
『ウォッチメン』

スーパーマンやバットマンで有名なDCコミックスから出版されたアメコミです。彼らと世界観は共有せず、今作だけで一つの物語として独立しています。

今作はスーパーヒーローの概念を脱することを意識して制作され、主要キャラに「反社会性」を持たせています。人間的に欠陥がある人たちがヒーローとして活動しているのです。おいおい大丈夫なのかよと不安になりますが、他人のために命をかけられる人というのは正真正銘のヒーロー、もしくは狂人のどちらかです。コインの裏表のように表裏一体。あなたがこれまで見てきたヒーローも、たまたま正義の面が見えているだけでもう一つの面は悪に満ちているかもしれません。

1985年のアメリカが舞台ですが、歴史改変SFという面もあり、例えば今作の世界ではアメリカがベトナム戦争に勝利していたり、ウォーターゲート事件が発覚することもなくニクソンが大統領を続けています。「反社会性」を持ったヒーローたち、冷戦による核戦争の不安などシリアスで暗い作風が特徴です。

映画はザック・スナイダー監督で2009年に公開されました。彼の特徴でもある、暗いけどくっきりものが浮かび上がる陰影をつけた映像が、原作の作風にぴったりマッチしており、誰も見たことがないアメリカが表現されています。誰もが知っている超有名俳優を起用しないことで、逆にヒーローの存在が身近に感じられ、彼らもヒーローである前に1人の人間なんだと思わされます。私たちとは違う歴史を辿ってきた人々が、冷戦や核戦争という危機に何を考え行動したのか。歴史が違うからこそ描けたラストシーンで、ヒーローたちが下した決断は正しかったのか否か。それをどう判断するかはあなた次第です。

とっつきにくいなという方。ぜひオープニングだけでも見てください。今作の世界の歴史を映像で振り返って行くのですが、一つ一つのシーンの力の入れようが半端じゃなく、明かにお金と労力がかかってる映像がそんな短い尺でいいの!?と見てるこちらが心配になるぐらいです。本当に圧倒的でかっこいい映像になっていますので、そのオープニングを観たが最後、あっという間に最後まで観てしまうと思います。ちょっと観てやろうと思ってくださったあなた。時間には余裕を持ってくださいね。

 

〈新幹線版ダイ・ハード!?〉
『ブレット・トレイン』

「重力ピエロ」で有名な伊坂幸太郎の「マリア・ビートル」が原作です。日本の小説がハリウッドで映画されるなんてその時点で原作の面白さが担保されたも当然ですよね。同じケースだとトムクルーズ主演で映画化された『オール・ユー・ニード・イズ・キル』があります。

新幹線の中というクローズドな空間で繰り広げられる殺し合いにハラハラドキドキが止まらないストーリーに、読者のヘイトを集めるとあるキャラがいい感じに物語をかき乱してくれます。小説は続編ものなのですが、今作だけでも楽しめるとようになっています。が、余裕があれば前作「グラスホッパー」を読んでからでも良いでしょう。

映画版は完全に独立した一つの物語となっています。原作の雰囲気そのままに、流石ハリウッド!と叫びたくなるような骨太なアクションがてんこ盛りなんです。主役はブラッド・ピット演じるレディバグ。原作では七尾というキャラクターです。このキャラ、なんともツキがない。新幹線からスーツケースを盗んで降りるという簡単な任務のはずが、降りようとするたび邪魔が入りなかなか降りられないのです。え、今!?ってタイミングで過去の因縁の相手に見つかってしまいます。小説との違いはその不運に見舞われた時の表情が見えることですね。そりゃこんな顔にもなるよなと頷ける表情の連発に笑ってしまうこと間違いなし。容赦のない殺し合いが描かれつつも、どこか抜けててクスッと笑える独特な作風になっています。もちろん原作のヘイトキャラも健在。性別が変更されておりまして、それぞれの小癪な振る舞いを比べてみるのも面白いでしょう。

ブレットトレイン=弾丸列車。猛スピードで走り続ける殺し屋だらけの新幹線のチケットは、Netflixにて絶賛発売中です。

 

〈世界一のオリジナル要素!?〉
『ショーシャンクの空に』

最後は誰もが認める名作の紹介です。名作すぎて逆に観ていない天邪鬼の方もいるのではないでしょうか。

原作は「ホラーの帝王」の異名を持つスティーブン・キング。ホラー苦手なそこのあなた。安心してください、非常に良質で希望に満ちたヒューマンドラマなんです。小説のタイトルは「刑務所のリタ・ヘイワース」ですがこの作品、「恐怖の四季」という中編集の一遍となっております。共に収録されているものに「スタンド・バイ・ミー」があり、こちらも映画化されて名作と言われていますね。さらにこの中編集は長編を書ききった後にチャチャっと書いたというのだから、スティーブン・キング恐るべしです。ホラーって希望とは真逆にあるジャンルに感じるのですが、どちらでもいけるなんてちょっと天才すぎますねこの方。

さて、話を『ショーシャンクの空に』に戻しますが、本作は基本的に原作に忠実に再現されています。冤罪で刑務所に入れられたアンディと、長年刑務所で過ごす「調達屋」レッドの友情物語です。ショーシャンクとは2人が出会う刑務所の名前ですね。刑務所という監獄で小さな自由を得て自分の納得させている囚人たちとの関わりの中で、それでもアンディが希望を捨てずに生きていこうとします。映画ではアンディが主役ですが、原作ではレッドの語りで物語は進みます。

映画だけのオリジナルシーンが追加されていますが、どれも一級品。老いた囚人のエピソードやレコードにまつわるシーンなど、非情な現実やほっこり心温まるシーンが多く、え、これって映画だけなんだと驚くほどです。ただ原作が劣っている訳だはありません。レッドの語りで進む原作は映画とは違った雰囲気を感じさせます。「希望は危険だ」と語るレッドが、希望を失わないアンディにどんな印象を抱き、どんな変化があったのか。読者に近い目線でアンディと関わるレッドの心情を深く知ることができます。僕は頭の中で勝手に原作と映画を一つの作品にしちゃってます。それぐらい両作品とも良いし、補完し合う内容となっているのです。

名シーンのオンパレード。面白いのは間違いないですがそれ以上に、あぁー観てよかったなぁと思える作品です。

 

いかがだったでしょうか。

苦しみながら本を読む時間ほど苦しいものはありません。

まずは映画でサクッと観てから、興味が出たら原作に飛び込んでみるのが良いと思います。

映画と共に、気ままな読書ライフを楽しみましょう。

 

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