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人生はいつでもやり直せる!落ち目だった俳優のカムバック作品4選

早いもので、もう今年も残すところ後3か月。まだ暑い日が続いていますが、そろそろ秋がやって来るのでしょう。秋と言えば、スポーツでしょうか? それとも食欲? 読書、芸術…。こんな言葉もあります――「人生の秋」。ここでの「秋」には「盛りを過ぎた」という意味があり、英語ではフォール(Fall)とも言いますね。なぜフォール(落下)なのか…、本来は葉が落ちることを指しているのですが、「人気が落ちた」と言いたい時にもこの言葉を使えます。一時期は人気の絶頂にありながらも、自身の問題行動やキャリアの不振から落ち目になってしまった俳優は少なくありません。しかし、その中には目覚ましいカムバックを果たした者たちもいるのです! 今回は、俳優たちを灰の中から復活させた4作品を紹介します。

文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

 

 

〈薬物を断ち切りヒーローとして帰還!〉
①ロバート・ダウニー・Jr.『アイアンマン』(2008)

MCUの記念すべき最初の作品であり、皆に「ロバート・ダウニー・Jr.=アイアンマン」というイメージを強く植え付けた一作です。アイアンマンはヒーローでありながら性格に問題がある人物で、それでもチャーミング、という奇跡的なバランスを保っている実に魅力的なキャラクターです。続編の『アイアンマン2』で、アイアンマンことトニー・スタークは自らの生命維持装置から放出されるパラジウムの中毒症状で死にかけます。ロバート自身は、父親の影響で幼少期の頃にはすでに薬物に依存していました。その状態でもドラマ『アリー my Love』でゴールデングローブ賞助演男優賞に輝いたりしていたのがすごいですが、その後逮捕されてキャリアはどん底へ。しかし、この波乱万丈の人生がアイアンマンとそれと完全にマッチしており、起用に反対していたスタジオの意見を覆すことに成功しました。鉄は叩かれて強くなります。まさに鉄の男。

監督:ジョン・ファブロー
出演:ロバート・ダウニー・Jr.、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、グウィネス・パルトロウ、サミュエル・L・ジャクソン 他

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〈地に堕ちても、もう一度羽ばたけ!〉
②マイケル・キートン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)

過去にヒーロー「バードマン」を演じ、それ以降ヒット作に恵まれず忘れられてしまった俳優リーガンが、ブロードウェイの舞台で再起をかけて奮闘するドラマです。過去を振り切りたくとも、その過去でしか評価されていない彼を演じているのはマイケル・キートン。ティム・バートン監督の『バットマン』で大人気になった俳優です。しかしリーガン同様、『バットマン』の後は小粒な映画に細々と出演し続けていました。『バットマン』から25年後に公開された本作では、リーガンを滑稽ながらも応援したくなる人物として演じ、見事にゴールデングローブ賞主演男優賞に輝きました。バットマンはDCのヒーローですが、彼は後にMCUでヴィランのヴァルチャーを演じることになります。バットマンは実際飛べませんが、ヴァルチャーは機械の翼で飛ぶことができます。マイケルは再び舞い上がったのです。来年公開のDC映画『The Flash(原題)』では、バットマン役でもカムバック予定!

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン、エドワード・ノートン、エマ・ストーン、ナオミ・ワッツ 他

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〈人気者は嫌われ者に、その後さらなる人気者へ!〉
③ホアキン・フェニックス『ザ・マスター』(2012)

主演のホアキン・フェニックスは劇中で、アルコールに溺れ、暴力的で手がつけられない男フレディを演じています。これは、ある意味ホアキン自身でもあります。『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』ではゴールデングローブ賞主演男優賞に輝いた人気者の彼でしたが、その後俳優仲間やファンから総スカンを食らうことになります。2008年にいきなり俳優を辞めてラッパーになると宣言すると、薬物に手を染め、観客とケンカしたりと奇行が目立つように。その様子がドキュメンタリー『容疑者、ホアキン・フェニックス』に収められていますが、実は監督のケイシー・アフレックと一緒についた嘘、つまりドッキリでした。本気で心配していた皆から呆れられ嫌われたホアキンでしたが、本作の怪演で復活、ベネチア国際映画祭男優賞まで受賞しました。これが『ジョーカー』の演技、ひいては今の人気にも繋がったと思えば、あのドッキリもムダじゃなかったかも?

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス 他

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〈万引き事件から立ち直った今、世界中の視聴者の心を盗む!〉
④ウィノナ・ライダー『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(2016~)

ウィノナ・ライダーと言えば、80年代後半から90年代の作品が特に有名です。ティム・バートン監督の『シザーハンズ』や、マーティン・スコセッシ監督の『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』など…。お金には困っていなかったでしょうが、2001年に5500ドル相当のブランド品を万引きしてしまい、キャリアに暗雲が立ち込めます。薬物の問題も抱えており、映画出演は続けますがかつての勢いはなくなっていました。しかし2016年からは、Netflixの英語ドラマ作品で堂々1位の視聴時間を記録することになる本作に出演。失踪した我が子を追う母親ジョイスを演じていますが、ウィノナはその美貌よりも鬼気迫る演技を全面に押し出し、視聴者を驚嘆させました。万引き事件から20年以上経った今年、50歳になったウィノナは何と、かつて盗んだ中にあったブランド「マーク・ジェイコブス」の広告塔に抜擢。過去を完全に吹っ切りました。

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いかがだったでしょうか。
秋はFallの他に、オータム(Autumn)とも言います。Autumnは「収穫期」を意味するラテン語が語源と言われており、秋は実りの季節でもあります。全ての経験が糧となり結実した後、地面に落ちた葉は次の実がなるための養分になります。秋は、終わりと始まりの予感がする季節なのです。もしあなたが今行き詰まりを感じているのなら、これらの作品を見て元気をもらってくださいね。

 

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