容疑者を自白させるならコイツらと!頼もしすぎる最強キャラクター4選!
コラボレーションって響き、なんだか良いですよね。そこに大好きなコンテンツが関わっているとしたら尚のこと胸が高鳴って、コラボ限定アイテムの「限定」という2文字に踊らされた挙げ句、無事散財☆がちな筆者です。さて、この楽しい楽しいコラボレーションに関して、皆さん1度でもこんなこと考えた経験お有りではないでしょうか?
「もしも、あのキャラとあのキャラが出会うようなことがあったとしたら..?」
そうです。みんな大好き妄想です。今回はこれを本気で行います。邦画・洋画、実写・アニメといったあらゆるジャンルの枠組みを取っ払い、現実世界のこんなシチュエーション遭遇したとき、コイツらがいれば万事解決!というキャラクターたちをご紹介。今回は「容疑者を自白させるならコイツらと!」と題して4名を登場作品と共にピックアップします。
文:抹茶猫(今年こそホラーを克服したい)
◎今回の設定◎
あなたは、とある警察署の新米刑事です。このたび、署をあげて捜査を続けていた事件の容疑者逮捕に見事貢献した実力を買われて、取り調べへの同席が認められました。しかしいざ取り調べが始まると、この犯人がなかなか口を割らない!カツ丼は嬉しそうに食べるくせに事件のことになると一転、だんまりを決め込む容疑者を前に取り調べは膠着状態。「こうなったら、アイツらを呼ぶっきゃない!」そう感じたあなたは先輩刑事に恐る恐る”アイツら”の招聘を進言します・・・
<まずは本職のこの方。熱き孤狼が正義の鉄槌を下す!>
①大上章吾(おおがみしょうご)/『孤狼の血』(2018)
「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」
今回は基本的にこの言葉を念頭に置きつつ助っ人を招聘していきます。少々危なっかしい思想ですが、やはり警察も暇ではありません。手段どうこうよりも確実に容疑者を落とせるヤツかどうか(加えて何よりせっかくの企画なので)を第1優先事項としてメンバーを招聘しましょう。
栄えある1人目には「コイツ、普通じゃないぞ」と容疑者を震え上がらせるには十二分なこの方。彼もまた、呉原東警察署で職務にあたる刑事です。”ガミさん”の愛称で親しまれていますが、とにかく「目的の為なら手段を選ばず」精神で突き進む性格。荒々しく成績を上げていく様は、その溢れ出る熱量の高さに身震いするほど。そして何より、先ほど念頭に置くとしたあの言葉を唱えた張本人でもあります。
刑事第二課暴力団係という組織で巡査部長を務める彼の捜査はとにかくめちゃくちゃ!放火、窃盗、住居侵入、極めつけには暴力団から賄賂まで!もう捜査などという枠を遙かに超えたなんでもござれな手段で暴力団に迫っていくガミさん。そんな彼にかかれば、今回の容疑者が堅い口を開くのも時間の問題でしょう。
『孤狼の血』作中には今回と同じシチュエーションで、容疑者の口を割らせようと声を荒げ、机を押し倒し、パイプ椅子を振りかざすガミさんの姿が。あの衝撃の再来か、はたまた新たなアクションが飛び出すか..。まずは圧倒的な熱量と力技でのアプローチに期待を込めて、彼に声をかけてみるのはいかがでしょうか?
監督:白石和彌
出演:役所広司、松坂桃李ほか
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<お次は言葉の暴力。吹き荒れる罵詈雑言が、”人間”を壊す>
②ハートマン軍曹/『フルメタル・ジャケット』(1987)
あのガミさんの取り調べで口を割らない?!なれば、また違ったアプローチでアタックできるこの方をお呼びしましょう。『フルメタル・ジャケット』よりハートマン軍曹です!アメリカ海兵隊の軍事キャンプで訓練生の指導にあたる教官という立場の彼ですが、令和のこの時代における教育の場であれば一発退場待ったなしの強烈な指導スタイルで訓練生を徹底的に追い詰めていきます。というのも、この背景にはベトナム戦争の影が。戦争に勝利するためにはそれ相応の優秀な軍人が必要であり、その軍人に求められるのは確実に命令を遂行するスキルのみ。そのためには情や恐れなど弱い部分は極力排除すべき、となるのですが、ここを否応なしに声を荒げて潰しにくるのがハートマンという男なのです。
暴言に次ぐ暴言に次ぐ、暴言の嵐!訓練生本人のみならず彼らの両親までもが耳を塞ぎたくなるような言葉を浴びせられる対象になるその様は、他人事とは言え到底平常心で直視することはできません。バカだのアホだのマヌケだのと、そんな言葉を遙かに凌駕するえげつないワードが湯水の如く溢れ出し、それを毎日浴びせられる、そんな訓練生たちが正気を保っていられるはずもなく..。『狐狼の血』のガミさんに次ぐパワー系ながら、ありとあらゆる暴言を駆使して精神を攻撃してくるいやらしいキャラクターとも言えるハートマン軍曹です。さぁ、震えて待てよ容疑者!
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マシュー・モディーン、ヴィンセント・ドノフリオ、R・リー・アーメイほか
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<テンポ400の狂気をひっさげて。そこにあるのは、狂気だけ。>
③アンドリュー・ニーマン/『セッション』(2015)
「いや、そこはフレッチャーだろ!!」という皆様、お気持ち確かに分かりますが、どうか持ち上げたイスをぶん投げるのは一旦待ってください!ガミさんとハートマン軍曹の手にかかっても成果が上げられないとなると、いわゆる力のゴリ押し以外のアプローチが必要かもしれません。そこで白羽の矢を立てたのが彼です。
この『セッション』という映画で最も恐ろしく、最も”ヤバい”存在として多くの人の脳裏に焼き付くのはテレンス・フレッチャーと言って差し支えないでしょう。一流の音楽大学で一流のドラマーを目指すぞ!と気を吐くニーマンに、文字通り常軌を逸した指導を連日たたみかけます。暴言を浴びせ、物を投げ、また暴言を浴びせのオンパレード。これがまた要所で「優しさ」を覗かせる言葉や態度を見せてくるのがいやらしいところで、その度にジェットコースターのような運命を辿るニーマンがどうにも不憫でなりません。
とにかくフレッチャーが思い描くテンポで叩けていなければやり直し。それ以上でもそれ以下でもないシンプルな要求ですが、そのテンポというのが「400」(以下、添付の動画参照)。とにかくこのテンポを維持しながら叩き続けることができなければ即暴言。お気づきの方もいるかもしれませんが、このフレッチャーのキャラクターは前回紹介したハートマン軍曹と重なります。しかし、それだからといって今回ニーマンを呼ぼうと思いたった訳ではありません。どうにも筆者には、ニーマンがフレッチャー以上の”狂気”をはらんでいるように思えてならなかったのが最大の理由なのです。
物語が進むにつれて「一流のドラマーになる」という純粋な思いがフレッチャーの指導を通じ、どんどん鋭く研ぎ澄まされていく感覚、というか。心を打ち砕かれ、もう全てを投げ出してしまいたい、そんな精神状態になっても仕方ないはずなのに、ニーマンの野心はメラメラ燃え上がり、その矛先はフレッチャーに向かっていきます。付き合っていた女の子にも「邪魔だ」と一方的に別れを告げる姿に始まり、ライバルの出現も彼の狂気に拍車をかけていく..。物語のラスト9分19秒にはそんなニーマンが狂気と共に解き放たれたような展開が待っています。彼には「容疑者を自白させてほしい」と依頼し、ドラムセット一式と共に取調室に入ってもらうことを予定していますが、一体どんなアプローチを見せるかは筆者にも想像がつきません。ですが、”何か”やってくれるのではないかと期待せずにはいられないこの男。誰も見たことのない取り調べを見せてくれるはずです。
監督:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズほか
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〈この愛くるしさでチェックメイト!結局、可愛いは正義〉
④ジャックジャック/『インクレディブル・ファミリー』(2018)
今回の容疑者、本当にしぶといですね・・・。しかしこれまでガミさん、ハートマン軍曹、そして前回のニーマンの活躍で容疑者が一切ダメージを負っていないとは到底考えられません。嵐のような激しい取り調べは着実に、容疑者の心を揺れ動かしているはず!。あともう一押しです!!自白をたぐり寄せる最後の一手は”赤ちゃん”に託すことにしましょう。
『インクレディブル・ファミリー』よりジャックジャックです。家族全員がスーパーパワーを使用できるというヒーロー家族の末っ子にして、一家の中でも随一のポテンシャルを秘めた逸材ともいうべきキャラクター。瞬間移動、目からビーム、発火、浮遊、分身、念力、すり抜け等々、前作の『Mr.インクレディブル』(04)や短編作品『ジャック・ジャック・アタック!』(05)で判明したものも加えると、とにかくこの子の将来が楽しみでならなくなるスーパーパワーのてんこ盛り具合です。
ですが今回この子に期待するのは、あっと驚くトンデモ能力ではないのです。これまで3人のおっかない方々に取り調べをして頂いたきましたが、容疑者の精神状態は尋常ではない追い込まれ方をしているはず。そんな状態の容疑者に1番ぶっ刺さるスーパーパワー、それは「200%の愛くるしさ」で決まりです!
よちよち歩く姿、楽しそうにおもちゃで遊ぶ姿、本を読み聞かせしてもらう姿・・・。一家の母親であるヘレンがとある事情により家を離れることになる本作では、父親のボブが1人家事に育児に奮闘するのですが、自由奔放に動き回るジャックジャックの愛くるしい姿がこれでもかと目に飛び込んできます。そんな中で敵が現れててんやわんやな展開、となっていくのですが、そんな経験を経たご家族の皆様の協力も得つつ、今回はジャックジャックの愛くるしさが存分に溢れる取り調べを行います。身も凍るような恐怖を解きほぐすかのような笑顔に、ついぞ容疑者の口も緩むはずだ!
監督:ブラッド・バード
声の出演:クレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンター、サミュエル・L・ジャクソンほか
ディズニープラスで視聴する→こちら
いかがでしたでしょうか?筆者がこれまで観てきた作品を遡って、コイツはどうだろうアイツはどうだろうと様々に考えをめぐらした結果、今回4名をピックアップしましたが、泣く泣く招聘を断念したキャラクターも数知れず・・・。ですが、改めて思うのは「やはり、妄想は楽しいぞ!」ということ。皆さんも、一緒に容疑者を自白させたいキャラクターを各々ピックアップしてみてはいかがでしょうか?
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