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4Kリマスター・IMAX版公開記念!編集部スタッフが語る『ロード・オブ・ザ・リング』特集!①より大きな“社会現象”に飲み込まれた、“社会現象”

先週より上映中の『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』。今秋より『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のIMAX上映が順次始まりましたが、この『王の帰還』はアカデミー賞最多11部門を受賞(しかもノミネートされた部門すべてを受賞する快挙)を成し遂げたほどの名作です。『王の帰還』だけでなく『ロード・オブ・ザ・リング』トリロジーはアカデミー賞ではもちろんだが、今でも映画史に名を刻む映画となっています。

日本で公開された時も3部作全てが大ヒットを記録し、同時期に公開された『ハリー・ポッター』と合わせて、まさにファンタジー映画の一時代を築いた『ロード・オブ・ザ・リング』。既に公開されてから20年以上が経ったこれらの映画は、当然10代の映画ファンなんかは、名前は知っていても観たことない人や、DVDなどでしか見たこと無い人も多いでしょう。そういった意味では今回の特別上映は新たなファンを生むきっかけにもなります。

そこで今回、ムービーマービーでは上映された『ロード・オブ・ザ・リング』に際しての特別企画を実施。編集部20代~50代のライターが、それぞれの胸に抱く『ロード・オブ・ザ・リング』への想いを語ります!

 

より大きな“社会現象”に飲み込まれた、“社会現象”
大西D (30代/ヒカセン兼業ライター)

9月に30歳になった私。古今東西かれこれ色んな映画を観てきたが、その中には「社会現象」として実際に体験した映画が何本かある。『スター・ウォーズ』や『アバター』が分かりやすい例だ。もちろん今回特集する『ロード・オブ・ザ・リング』も社会現象を起こした作品ではあるのだが、実は私は『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を公開当時は映画館では観ていない。『ホビット』は観たが・・・

なぜかというと同時期に、それ以上の社会現象となっていた『ハリー・ポッター』の方に夢中だったからだ。もちろん『ロード・オブ・ザ・リング』という映画が公開されていて、こちらも大きな話題になっていることは知っていたが、あの当時の『ハリー・ポッター』は凄まじい社会現象で、映画は大ヒットするし、学校ではみんなが書籍版を読んでいて、最新刊が出ればみんながそれを買って読んでいる。同じクラスにいた、読書には無縁そうなサッカー好きの少年でさえ、『ハリー・ポッター』は読んでいたのだ。

私が『ロード・オブ・ザ・リング』を観たのはDVDで、それも高校生になってからと、劇場公開されてからかなり経った後だ。もちろん3部作はいずれも面白かったし、特に『王の帰還』は200分という上映時間にも拘らず、全く退屈しない素晴らしい作品だったと思う。それでも私にとって『ロード・オブ・ザ・リング』は“体験”した映画ではなく、単純に“観たことある”映画の一本に過ぎない。

もちろんこれはタイミングによるところが大きいと思う。単純に分かりやすい「魔法の世界」という舞台がある『ハリー・ポッター』の方が小学生時代の私には入りやすい物であったことは間違いない。『ロード・オブ・ザ・リング』は上映時間が長い、ということもよく言われているが、実は『ハリー・ポッター』も初期の作品は上映時間が2時間半を超えている。もし私がこの当時高校生だったならば『ロード・オブ・ザ・リング』にハマっていたかもしれない。なので私にとって『ロード・オブ・ザ・リング』は、『ハリー・ポッター』という社会現象に飲み込まれてしまった社会現象的映画、という印象だ。

それでも『ロード・オブ・ザ・リング』と『ハリー・ポッター』がこの先もファンタジー映画の金字塔であると同時に、大きな壁であり続けることは間違いないだろう。この2シリーズはどちらも初公開から20年以上が経っているが、未だにこれを超える社会現象となったファンタジー映画は存在しない。未だにスピンオフである『ファンタスティック・ビースト』や『力の指輪』が話題になる程に、この2シリーズは絶大なパワーを持っている。まぁそれはそれで良いことなのかもしれないが、いつかはこの2シリーズに匹敵するような“社会現象”を巻き起こすファンタジー映画を観てみたい気もしますね。

関連記事:編集部スタッフが語る『ロード・オブ・ザ・リング』特集
①より大きな“社会現象”に飲み込まれた、“社会現象”
②映画というよりもはや「世界」!この異な雰囲気をぜひ体験しよう!
③気になる!レゴラス様のお肌事情

『ロード・オブ・ザ・リング』(2002年日本公開)
頼りになる仲間の勇者たちとともに、フロド・バギンズは危険に満ちた世界へと旅立つ。その目的は、大いなる力を秘めた“指輪”を滅びの山へと運び、冥王サウロンの手に二度と渡らぬよう、その魔力もろとも破壊してしまうことにあった。ファンタジー映画の概念を覆した、ピーター・ジャクソン(監督/共同脚本)による気宇壮大な3部作の第1作。驚くべき冒険がいざ幕を開ける。J.R.R.トールキンの中つ国に挑んだイマジネーション溢れる本作は、アカデミー賞(c)で作品賞を含む合計13部門にノミネート、最多4部門に輝いた。

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2003年日本公開)
遥中つ国では、アイゼンガルドのオルサンクの塔を拠点とするサルマンと、モルドールのバラド=ドゥアの塔にいる冥王サウロンが手を結んだことで闇の勢力がますます力を増大させていた。そんな中、離ればなれとなってしまった旅の仲間たちは三方に分かれたまま旅を続けるのだった。2人だけで滅びの山を目指していたフロドとサム。そんな彼らの後を怪しげな人影が付け回す…。サルマンの手下に連れ去られたメリーとピピンは隙を見つけて逃げ出し、幻想的なファンゴルンの森でエント族の長老“木の髭”と出会う…。一方、アラゴルン、レゴラス、ギムリの3人は、メリーとピピンを追う途中で、 国王がサルマンの呪いに苦しめられているローハンの騎士の一団と遭遇、周りを取り囲まれてしまう…。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2004年日本公開)
中つ国の命運を分ける最終決戦がついに始まる。“ひとつの指輪 ”を破壊するという危険な使命を帯びたフロドとサムは、ゴラムを道先案内に燃えさかる滅びの山を目指していた。王としての務めを果たそうとするアラゴルンは、ますます増大する冥王サウロンの勢力を前に、数では劣る味方の軍勢を率いて死闘を繰り広げていた。“指輪 ”を担う者が旅の目的を遂げることに、一縷の望みを託しながら。

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