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第56回:『るろうに剣心』|「赤べこ」の 牛なべ で憧れのるろ剣の世界に浸る!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

 

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『るろうに剣心』(2012

映画『るろうに剣心』シリーズの最新作が劇場公開されました!とても楽しみにしていた作品なので早く新作が観たいところではありますが、今回は初心に戻る!復習もかねて第1作目を観てみました。そしてまず思ったこと「やっぱり1作目!面白い!!」

もちろん2作目の京都大火編、3作目の伝説の最後編も違った良さがあり大好きなのですが、1作目はかっこいいシーンと、とぼけたシーンも多くあって、とても楽しい気持ちで観ることが出来ます!

映画『るろうに剣心』シリーズは1994年から1999年まで連載された漫画が原作となっており、原作の題名は「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚‐」、作者は和月伸宏さん。アニメ化もされている人気作品で、現在は続編の北海道編が連載中です。実写映画は2012年に一作目が公開され、最新作まで全て大友啓史さんが監督を務めています。

物語の舞台は明治11年の東京。日本全国を旅する一人の「るろうに(流浪人)」がやってきます。るろうにの名は緋村剣心といい、約10年前の幕末の動乱の頃には伝説の暗殺者として恐れられ「人斬り抜刀斎」と呼ばれた男です。しかし剣心が今持つのは峰と刃が逆になった逆刃刀(さかばとう)で、人を殺さないことを誓い、ゆく先々で人助けをして暮らしています。

剣心が訪れた頃、東京では「人斬り抜刀斎」と剣心の異名を語る辻斬り事件が続いており、また新型阿片の製造も進められていました。この二つの事件を中心に戦いに巻き込まれる剣心ですが、彼の腕前を知る者は、また以前のように世のために人斬りをするよう依頼してきたり、中には伝説の暗殺者との戦いを望む者もいます。

次々と襲い掛かってくる敵たちを前に、剣心は人を殺すことなく、大切な人々を救うことが出来るのか!?というストーリーです!

初めてこの映画を観た時、アクションシーンの凄まじいスピード感に目が釘付けになったのを覚えています。今までに見た刀を使ったアクションシーンとは別物のように感じたのです。

アクション監督を務めたのは谷垣健治さん。香港でアクションを学び、数々の映画でアクション監督を務めており、もちろん最新作も谷垣さんがアクション監督を務めています!

そんなアクションシーンで注目したいのは、やはり剣心役の佐藤健さんの動きです。刀を持っているのに走る時の速さがめちゃくちゃ速い!そして無駄な動きが全然なく、一瞬のうちに幾つもの動作が入っているので、本当に瞬きする暇がありませんでした。大人数相手の戦いでは次々に敵を倒し、あっという間に勝負がついてしまったので、「何がおこったんだ!!」という衝撃を敵の皆さんと一緒に味わうことが出来ます。また、最小限の動きで敵の攻撃を躱すのも、めちゃくちゃかっこよい!!本当に数センチしか動いていないのに絶妙に避けていて、ヒラリヒラリと余裕な動きは本当に見事です!!私も殺陣経験ありますが、自分めがけて思い切り振り下ろされる刀って普通に結構怖いんです!あのスレスレの距離で涼しい顔して避けるなんて、、、凄すぎます!

剣心のキャラクターも最高でした。普段は穏やかでのんびりしていて、なんならどこか抜けた雰囲気さえ持っているのですが、戦う時には目つきや纏うオーラが全然違い、そのギャップがとても良いです!ただ者じゃない感が溢れ出ていました。

自分の過去や、その過去を背負いこれからどう生きていくのか、沢山の葛藤を抱えた役ですが、その心の動きも痛いほどにヒシヒシ伝わってくるので、(そして何より佐藤健さんがとにかくカッコいいので笑)本当に魅力的で大好きな主人公です!

クライマックスで薫を人質に取られた剣心は、薫の命を守るため、仕方なく人斬りに戻る選択をします。その時薫が言った「あなたが殺してしまった人のために、あなたが助けてきた人のために、人斬りに戻らないで!」という言葉、とても印象的でした。

第1作目、改めて見るとキャストがとても豪華です。

ヒロインの神谷薫を武井咲さん、黒幕となる人物武田観柳は香川照之さんが演じています。他にも江口洋介さん、蒼井優さん、青木崇高さん、窪田正孝さんや永野芽郁さん、吉川晃司さん、綾野剛さん、須藤元気さんという錚々たる豪華な役者さんが揃っています。

豪華なキャストの中でもとても良かったのが、敵となる皆さんです。先ほど挙げた俳優陣、皆さんそれぞれとても個性があって素晴らしいのですが、中でも香川照之さん演じる武田観柳は最高でした。もう絶対友達いないでしょ!っていうくらい嫌な奴です!喋り方や動き方一つ一つが気持ち良い程ムカつきます。冷静になって観てみると、表情もとても大袈裟なのですが、画面の中では何の違和感もなく、その強烈なキャラクターに引き込まれてしまい、さすが!!の一言です。本当に唯一無二な役者さんだなと改めて思いました。

お金を一枚、また一枚、と剣心の目の前に落としていくシーンがあるのですが、そのゆっくりした動きが最高なのでぜひ注目して観ていただきたいです!

アクションも、登場人物のキャラクターも最高な作品ですが、私がもうひとつ気に入っている点は美術です。明治の和と洋が混在する建物や衣装などはとても素敵で、とてもワクワクしました!明治といっても衣装などは史実に基づいたものではないかもしれませんが、この「るろうに剣心」の世界に入り込んでみたいなぁと思いながら観ていました。武田邸の西洋的な建物の中で、和服の剣心が大暴れするのもとても良かったです!

アクションや俳優陣の演技、世界観など、この映画の素晴らしいところが、『るろうに剣心 最終章 The Final』、それに続く『るろうに剣心 最終章 The Beginning』でどうなっているか、とても楽しみです!!

さて今回の映画飯は、先ほど絶賛した香川照之さんのお金落としシーンに出てきた牛なべです!剣心たちが楽しく食べているところに急にやってきたムカつく奴。

せっかくの牛なべが足で踏みつけられちゃいます!

そもそも牛鍋とは?調べてみると、まぁほぼすき焼きなんですが、割り下を入れる前に肉を焼くのがすき焼き、焼かずに煮るのが牛鍋のようです!

ではさっそく作っていきます!

まずは割り下づくり。

粉末のだしと酒、醤油、みりん、砂糖、水をお鍋で人に立ちさせるだけ!

そして具材を切っていきます。長ネギ、白菜、春菊、しいたけ、しらたき、焼き豆腐を食べやすい大きさに切っていきます。

しいたけの飾り切りは、剣心の頬にある十字傷をイメージしました。

飾りのニンジンも桜の形のクッキー型で型抜きします。45.41.40.39

追加用のお肉と野菜をお皿に盛り付け、鉄鍋にも具材を入れていきます。

具材を入れた鉄鍋に、先ほど作った割り下を半分ほど入れ、具材に火が通るまで煮たら完成です!

やっぱり牛鍋って見るからに美味しそう!テンション上がりますね!
作品では、助けてくれた剣心へのお礼に「赤べこ」というお店の牛鍋をごちそうしていたんですが、納得です。お礼にぴったり!

卵を絡めていただきます。

柔らかいお肉に卵が絡んで美味しい~!!

十字傷風のしいたけも味がよく染みて、かむとジュワッと美味しい汁が出てきます!!

ひとりでも充分美味しいですが、叶う事なら私も剣心と一緒に牛鍋を食べたいです。笑

ごちそうさまでした!

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、綾野剛、須藤元気、田中偉登、奥田瑛二、江口洋介、香川照之

【スタッフ】
監督:大友啓史
脚本:藤井清美、大友啓史
音楽:佐藤直紀
アクション監督:谷垣健治

原作:和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』
配給:ワーナー・ブラザース映画

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!