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「瀬田ミナコのシネまんぷく」第19回:とにかく絵が美しい!だからこそ増すラストシーンのインパクト!『天気の子』

共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『天気の子』(2019)

新海誠監督の最新作です。公開当時に映画館にいけなくて心残りだったので約一年遅れになってしまいましたが観ました!興行収入は140億円を超えたそうで、「君の名は。」の半分くらいではありますが、ものすごい数字ですね。

「君の名は。」で大ヒットした新海誠監督ですが、私は今作「天気の子」の方が好きでした!どちらも良い作品ですので、ただの私の好のみ問題ではありますが、大ヒット作品の後にそれを超えてくるあたり、やっぱりすごい監督だなぁと思いました。

家出少年穂高と、晴れを呼び、雨を止めることのできる「晴れ女」の少女陽菜のお話です。

16才の穂高は家出をして、1人あてもなく東京にやってきます。住む所も働き口もなく困っていたところ、命の恩人である須賀さんの事務所に住み込みご飯付きで雇ってもらい、オカルト記事のライターとして働くことになります。母を亡くし小学生の弟と2人暮らしの陽菜は、年齢を偽ってバイトをしながら生活していて、願うだけで晴れを呼ぶことのできる「晴れ女」です。

陽菜と出会い、彼女の力を知った穂高は、バイトをクビになって困っている彼女に、晴れ女を仕事にしてはどうかと提案します。そして始まった晴れ女の仕事ですが、力を使うたび、別のどこかで異常気象が起こり、陽菜の身体にも異変が起こりはじめます。晴れ女には天気を鎮めるため、人柱となる運命があったのです。そしてついに東京を中心とした関東地方を、本格的な異常気象が襲い、人柱となった陽菜は姿を消します。いなくなった陽菜を連れ戻すため穂高は警察から逃走し陽菜のもとへ走ります、、。

大切な人にもう一度会いたい!という穂高の気持ちが痛いほどに伝わってくるストーリーでした。

ラストは結構思い切ったファンタジー展開でちょっとびっくりしました!これは最終的にお天気も人も全部元どおりの超ハッピーエンドパターンかな?と思いながら観ていたので、そう来るか!と思いました。

途中、穂高が周りに迷惑かけまくってて、まだまだ子供だなぁと思ったり、共感できない所も多々ありました。が、もし穂高が常識的で大人な性格の人だったらきっと陽菜は帰ってこなかったと思います。なりふり構わずひなに会いたい気持ちだけで突っ走る少年にしか作れなかった物語だと思いました。

逆にすごく共感できた登場人物もいました!それは穂高の雇い主である須賀さんです。須賀さんも「大切な人にもう一度会いたい」という想いをずっと抱えている人ですが、その奥さんは他界し、彼はもう大人で父親で、穂高のように感情任せで動いたりしません。穂高のピンチにも、自分と娘の生活を優先しお金だけ渡して突き放します。よく知らない少年より愛娘のことを考えての的確な判断とも言えます。そんな須賀さんが、穂高の強い気持ちを目の当たりにした時、咄嗟に助けてしまうシーンは胸が熱くなりました。穂高のように周りに迷惑かけて自分の気持ちを押し通すことって、須賀さんに限らず現代を生きる人々にとってはちょっと難しい事なんじゃないかと思います(少なくとも私はそうです)。だからこそ、穂高達を見て、非合理的だなぁと思う反面、羨ましく眩しく見えました。

新海誠さんの作品といえば、実際にある場所がそのままリアルに描かれている事も特徴の1つですよね!今作も新宿の街並みがそのまま出てくるので、どこなのかすぐ分かる場所も沢山ありました!だから、ラストで沈んだ東京を見た時は、アニメの中の街が沈んだ、ではなく、私たちの暮らす日本のあの東京が沈んだ、という感覚があり、リアルに色々想像しちゃいました。これは私の家も沈んでるな、とか。あの施設とあの施設は使い物にならないだろうな、とか。穂高と陽菜がしでかした事の大きさがよく分かります。先ほどラストは思い切ったファンタジー展開、と書きましたが、ファンタジーなのに現実世界に置き換えて考えることのできる絶妙な設定だと思いました。

途中「人柱一人で狂った天気が直るなら大歓迎だね」という須賀さんのセリフがあります。このセリフに賛同は出来ませんが、最近は異常気象も増えそれによる災害も起こり、犠牲になった人や苦しんでいる人がいる事を思うと、素通りできない一言でした。また、終盤では東京がすっかり姿を変えてしまっているわけですが、案外みんな普通に暮らしているんですね。新型コロナウイルスの影響で、新しい生活様式を受け入れていくことになりそうな今、ここでも色々考えさせられました。

また「君の名は。」に引き続きRADWIMPSが音楽を担当していることも外せないポイントです。RADWIMPSの歌に合わせて、ミュージックビデオのようにテンポよく話が進むし、クライマックスシーンでは、爽やかながらも勢いと力強さのある曲が流れ、このお話の良さが引き立っていて良かったです!今までも映画の挿入歌として山崎まさよしさんや秦基博さんの名曲を使っていた新海監督ですが、今後の作品でどんなアーティストとタッグを組むのかも楽しみです!!

さて!この映画、色んな食べ物が出てきます。こっそり陽菜がくれたハンバーガー。新入社員歓迎の夕ご飯、ホテルの中でみんなで食べたカップ麺たち。どれも思い出深い食事ですが、今回はポテチチャーハンとチキンラーメンサラダを作りました!

穂高が持って行ったお土産を使ってパパッとお昼ご飯を作る陽菜の家事スキルの高さに驚きでした、、!

まずはサラダを作ります。これよくみると葉っぱも数種類入っていて、きゅうりにトマトと結構豪華です!材料を洗って切ったら、盛り付けていきます!チキンラーメンも大きめに砕いて乗せます。麺とスープが一緒になってるチキンラーメンだからこそできる技!

そしてポテチチャーハンです。こちらはシンプルに卵とご飯だけのチャーハンにのり塩ポテチを入れます。ちなみに湖池屋です。卵は1つは溶いて、もう1つは卵黄と白身に分けておきます。溶いた卵とご飯を炒め、中華だしと塩胡椒で少し薄めに味付けします。香りづけでお醤油もちょろっと。そしてポテチを投入!少し砕くような感じで炒めます。最後に豆苗と卵黄を飾って完成です!

おまけで卵スープ(白身)も作ります。適当に中華味にしてとろみをつけたら余ってる卵の白身入れます!そして、ネギネギ!!

出来ました!

お味は、、、
美味しいです!ポテチチャーハンはまったくポテチの違和感がなく、ちゃんと美味しいチャーハンになりました。
チキンラーメンサラダは、和風ドレッシングをかけていただきました。バリボリと食感が楽しいです!なかなか食べ応えのあるサラダになりました!
穂高が初めて女の子のお家へ行って作ってもらったお昼ご飯、ごちそうさまでした。

『天気の子』の瀬田ミナコ的評価は、、、

星3.5!!!

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今回取り上げた作品はコチラ!

監督:新海誠

キャスト:森七菜、 醍醐虎汰朗、 小栗旬、 梶裕貴、 本田翼、 吉柳咲良

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!