ジェームズ・ワン版「チャッキー」!?ワン&ブラムハウス製作のロボット人形ホラー『M3GAN(原題)』の予告編が解禁!
常に斬新なホラーを作り続けてきたジェームズ・ワン監督と、ブラムハウス・プロダクションのジェイソン・ブラムがプロデュースした新作『M3GAN』の予告編が解禁された。
事故で両親を亡くした少女ケイディは、おもちゃ会社の優秀なロボット技術者でもあるおばのジェマに引き取られる。保護者になる覚悟ができず、仕事でも行き詰まっていたジェマは、心の傷が癒えないケイディのため開発中のAIロボット人形、メーガンと友達になってもらうよう計らうが…、というのが簡単なあらすじだ。
ケイディとメーガンは順調に仲良くなっていくが、メーガンはケイディを守ろうとするあまり、母親のように振る舞うジェマと対立していく。ジェマがケイディに野菜を食べるよう叱ると、メーガンは「研究によると、子どもに無理に野菜を食べさせようとすると、大人になってからも野菜をあまり食べなくなる可能性があります」と反論。さらに、スイッチオフの命令を受けても「私たちは会話をしていたはずですが」と話し続けるメーガン…。このAIは自我を、もしくは命を持ってしまったのか? メーガンは固い友情を証明するかのように、ケイディを傷つける者を次々に襲っていく。
メーガンはイマドキのイケてるギャルのような、可愛らしい顔をしている。ジェームズ・ワンが創造した『死霊館』ユニバースに登場する呪いのアナベル人形は、お世辞にも可愛いとは言えなかった。登場人物が愛おしそうにアナベルを抱きしめている絵面にこそ恐怖したものだ。だが、メーガンも顔の成熟度に反して背丈は子どもサイズなので、そのアンバランスさが不気味だ。この可愛さと不気味さの両立は、恐怖人形の大先輩チャッキーの遺産だろう。
映像の中で特に印象的なのは、おかしくなったメーガンの奇妙なダンスだ。少女のようにキュートでありながら、人間には不可能に思える不気味な滑らかさで踊っている。去年ワンが監督した、傑作『マリグナント 狂暴な悪夢』中の化け物の挙動を彷彿とさせる動きだ。ホラーでは度々実在しない(はずの)ものを恐怖の対象にするが、実体のあるものがそれを演じることでより生々しさが増す。驚くべきことに、『マリグナント』のアレはCGでなく、ダンサー・コントーショニスト(曲芸師)のマリナ・マゼパとトロイ・ジェームズによって演じられている。そして、メーガン役にはエイミー・ドナルドという女の子がキャスティングされているが、彼女もまたプロのダンサーであるようだ。メーガンのダンスはおそらくCGでなく、だからこそこちらの目を惹き付けるのだろう。
ジェマ役には『ゲット・アウト』のアリソン・ウィリアムズ、ケイディ役には『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』のバイオレット・マッグロウが配されている。監督はジェラルド・ジョンストン。不良娘がお化け屋敷化した自宅で保護観察処分を受ける様子を、本気で怖く、本気で笑えるように描いた日本未公開のホラー『Housebound(原題)』で評価された人物だ。脚本はワンとアケラ・クーパーの『マリグナント』コンビが手がけている。2023年1月13日より全米公開の予定で、日本公開日は未定だが、上陸は時間の問題だろう。
ソース
・https://www.distractify.com/p/amie-donald-m3gan-movie
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