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【海外ニュース】ダニエル・クレイグ後のジェームズ・ボンド役はまだ未定!「007」次回作の撮影は少なくとも2年後に。

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

大人気スパイアクション『007』シリーズのプロデューサー、バーバラ・ブロッコリは、米Deadlineとの独占インタビューにて、新たなジェームズ・ボンドを演じる俳優探しが始まっていないことを明かした。

2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』から昨年公開の最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』まで6代目ジェームズ・ボンド役を務めたダニエル・クレイグは、すでにシリーズからの卒業が決定済み。ブロッコリは後任探しを「ボンドの再発明」と表現しており、アプローチの仕方が定まっていないので脚本を作れる段階にもないと語っている。そのため、新作の撮影まで早くとも2年はかかるとのこと。

これまでボンド役は白人俳優によって演じられてきたが、ブロッコリは過去に「ボンドはどんな肌の色でもありうるけれど、男性ではある」との見解を示している。実際、黒人俳優のイドリス・エルバが候補に挙がったこともある。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』では実際に、黒人女優のラシャーナ・リンチが007ナンバーを引き継いだノーミというキャラクターとして登場した。これはブロッコリの発言を否定しているようにも思えるが、「007」はボンドの代名詞とは言え厳密には「殺しのライセンス」を持ったエージェントに割り振られる番号にすぎない。なので、ノーミは007ではあってもボンドではないのだ。当然ながら。

しかし、ノーミの存在がシリーズに新たな風を吹かせるきっかけになったのは間違いないだろう(ちなみに、007以外の番号を持った女性エージェントは過去作品に存在した)。これで、伝統に縛られない人選が行えるようになったのではないか。決して容易な道ではないが、次のボンドこそが“007代目”。従来のボンドのイメージとはかけ離れたクレイグがバッシングを乗り越えて新たなボンド像を打ち立てたように、再び歴史に残る革新的なボンドを生み出すことは不可能ではないはずだ。そして、「撮影まで2年」というのは決して長すぎるスパンではない。

クレイグ・ボンドの4作目『007/スペクター』から『ノー・タイム・トゥ・ダイ』までは6年もかかったのだ。誰が選ばれるのか我々が思いを巡らせているうちに、その名は聞こえてくるだろう。(892字)

ソース:https://deadline.com/2022/06/james-bond-daniel-craig-next-007-reinventing-barbara-broccoli-1235053969/