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クリストファー・ノーラン最新作
『Oppenheimer(原題)』初ビジュアルが解禁！

『インセプション』、『TENET テネット』などの作品で知られるクリストファー・ノーラン監督の最新作『Oppenheimer』より、主演のキリアン・マーフィがタバコをくわえた初ビジュアルが解禁された。『インセプション』を含めノーランとマーフィのタッグはこれで6度目、そしてマーフィにとってノーラン作品において初の主演作となる。

タイトルのオッペンハイマーとは、「原爆の父」として知られるアメリカの物理学者J・ロバート・オッペンハイマーを指している。オッペンハイマーは第二次世界大戦中、研究チームを主導して世界で初めて原爆の開発に成功したが、広島・長崎への原爆投下後の惨状を見てからは原爆よりさらに強力な水爆の開発反対を訴えた。しかしその主張は受け入れられず、赤狩りによって公職から追放された。そしてヘビースモーカーだった彼は咽頭がんのため、1967年にその波乱万丈な62年の生涯を終えた。脚本も務めるノーランは、以前にも『ダンケルク』で第二次世界大戦を描いている。しかしテーマとなったダイナモ作戦は兵士たちを救出するための大規模な撤退作戦だったため、戦闘に主眼が置かれていない一風変わった戦争映画だった。一筋縄ではいかない作風で人気のノーランが、『Oppenheimer』では何を見せてくれるのか、期待が高まる。

出演が決定しているキャストは、エミリー・ブラント、ロバート・ダウニー・ジュニア、マット・デイモンの他、『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー、『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレック、『ナイル殺人事件』のケネス・ブラナーと豪華な顔ぶれ。撮影はすでに始まっており、2023年7月21日に全米公開予定となっている。

参考元：https://variety.com/2022/film/news/christopher-nolan-oppenheimer-first-look-kenneth-branagh-joins-cast-1235187501/

文：屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)