11月8日はレントゲンの日!偉大な発見に感謝しよう!アイデア満載の「レントゲン描写」が飛び出す映画特集!
「息を吸って~、ハイ止めてください」でお馴染みのレントゲン。皆さんもスケスケにされた経験が少なからずあるのではないでしょうか?いわゆるこの「X線検査」ですが、ヴィルヘルム・レントゲン博士がこのX線を発見した11月8日は「レントゲンの日」、何なら11月2日から8日当日まで「レントゲン週間」だそうです。ノーベル物理学賞の初代受賞者で、“医学史最大の発見”とも言われる大功績を残している博士には大変申し訳ないのですが、筆者はこちら存じ上げておりませんでした..。
お詫びと大発見への感謝を兼ねまして、今回は「レントゲン描写」が映し出される作品を特集!ちょっとピンポイント過ぎるんじゃ?と思われるかもしれませんが、作中で様々に効果を発揮している作品がたくさんあるんです。博士~!読んでね~!!
<みんなまとめてスケスケにしちゃうぞ!>
『トータル・リコール』(1990) 火星の危険物発見装置
舞台は「記憶の売買」が可能となった世界。なぜか、火星で酷い目に遭う夢ばかりみる主人公・クエイドは、その真相を突き止めるべく当のサービスを提供するリコール社に突撃。が、それを機に自身が既にとんでもない境遇に置かれていたことに気づいてしまい..というお話。今でこそ、こうしたSF設定は特段珍しくないし、CGやVFXでいかようにもびっくり映像を作れちゃいますが、本作は人の手で一から作り上げられた造形物がうじゃうじゃしているので「マジでそこにいる/ある感」がたまらない!加えてクエイドを演じるのは血湧き肉踊らせたら右に出る者はいないアーノルドんとこのシュワちゃん。生々しいSF描写にアクションにと、目が忙しいです。
そんな本作のレントゲン描写は、危険物発見装置!装置内を行き交う人々は皆スケスケにされ、怪しい物を持っていないか常にチェックされます。手荷物検査も行くところまで行きました(笑)。先述の「とんでもない境遇」を知ってしまい追われる身となったクエイドは、不運にもこの装置に引っかかってしまい絶体絶命のピンチ!..と思って筆者は観ていたんですが、杞憂でした。笑っちゃうほどシンプルでおっかないクエイドのアイデアを、ぜひご確認ください!
監督:ポール・バーホーベン
キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン ほか
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<炸裂!会心の一撃!!>
『ロミオ・マスト・ダイ』(2000) ジェット・リーの攻撃力を可視化!
本作の バートコウィアク監督が手掛けた“ヒップ・ホップ・カンフー三部作”の第1作。
(他2作は『DENGEKI 電撃』と『ブラック・ダイヤモンド』)
ロミオ・マスト・ダイとは「色男は死ね」という表現で劇中に登場します。その色男というのが、ジェット・リー扮するハンの兄貴。尊敬の念を込めて“兄貴”と呼ばせていただきます。あまりにもカッコよすぎて..!
マフィアの父をかばい、獄中に入った元刑事であるハンの兄貴は弟のポウが何者かに殺されたと知り、即脱獄!アメリカ・オークランドでバチバチにらみをきかせ合う黒人と中国系マフィアの抗争に身を投じることとなります。誰が何を考えているか分からない怖さ満載のマフィア描写も見どころですが、やっぱり兄貴を推したい!!キレにキレてるカンフーアクションにまず目がいくんですが、普段の穏やかな表情や口ぶり、いちいちスマートな所作がとっても紳士的!慌てないし、騒がない。必要最低限の言葉と行動を百発百中で外さない。お話全体としては間違いなくシリアスなんですが、テンションの高い音楽にコミカルなシーンもたくさん、そして素敵な兄貴の存在がこの作品の魅力をグッと高めているといえそうです。
そして肝心なレントゲン描写(通称:X-rayバイオレンス)は、そんな兄貴のカンフーアクションで確認できます。とりわけ、終盤に炸裂する一撃は必見!この表現ひとつで兄貴の技がいかにえげつないか丸わかりです。ボキボキボキィッッ!!
監督:アンジェイ・バートコアウィク
キャスト:ジェット・リー、アリーヤ ほか
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<その手があったか~!!>
『屍人荘の殺人』(2019) ゴア表現回避!
少し前の朝ドラ「らんまん」、つい先日地上波お披露目された『ゴジラ -1.0』より以前にこの2人が共演していたとは..!本作では夫婦ではなく、名(迷?)探偵と助手のような関係でそれぞれご活躍しております。
とある大学のミステリー愛好会に所属する葉村くん(神木隆之介)と会長の明智さん(中村倫也)は、同じ大学生ながら私立探偵でもあるという剣崎比留子(浜辺美波)なる人物に、音楽フェス研究会の夏合宿に誘われます。なぜかと聞くと、彼女の元に「合宿で何かが起こる」と犯行予告めいたものが届いたとのこと。ミステリー好きの血が騒いじゃう2人はこれに参加するも、そこには想像もし得ない事態が待ち受けていて..というあらすじ。
予告では完全に伏せられているので詳細は差し控えますが、これは確かに「前代未聞な」ミステリーです..。ただでさえ考えることが多いミステリージャンルに、スリルをマシマシにしてくれる前代未聞なトッピングが展開をかき乱す!しかも、それなりにゴア描写も多々あるという、落ち着かない..いや落ち着けない!作品です。
なんですが、このゴア表現を回避する手段としてレントゲン描写が登場!ゴア苦手な筆者は思わず「その手があったか~!!」と感心しちゃいました(笑)
監督:木村ひさし
キャスト:神木隆之介、浜辺美波、中村倫也 ほか
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<拳銃透かすとこんな感じ!!>
『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1998) お馴染みのオープニングで透け透け
シリーズ5代目となるジェームズ・ボンドを演じたのはピアース・ブロスナン!先ほどの『ロミオ・マスト・ダイ』じゃないですが、べらぼうに色男なボンドです。彼にとっては2作目、シリーズとして通算18作目となる本作でのミッションは、メディア王・カーヴァーの陰謀を打ち砕くこと。「イギリス海軍の戦艦が中国軍に撃沈される」という一大事件の裏で糸を引いていたカーヴァーの悪事を突き止めるべくMI6、そしてボンドが動き出します。
陸海空を問わず、終始ド迫力の画をお届けしてくれる本作ですが、筆者は今回ボンドが任務で使用する車、そして付随するカーアクションに惚れ惚れしてしまいました。あれだけの機能にあれだけの働きぶり..高級ガソリンでお腹いっぱいにしてあげてほしいところです。
さて、そんな本作のレントゲン描写ですが、オープニングで登場。これまでご紹介した3作品はいずれも対象が人体でしたが、本作では拳銃と銃弾がスケスケに!人体は割と身近かと思いますが、なかなかこんなクールな画を見る機会もないと思うので、ぜひじっくりご覧になってみてください(笑)
監督:ロジャー・スポティスウッド
キャスト:ピアース・ブロスナン、ジョナサン・プライス、ミシェル・ヨー ほか
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いかがだったでしょうか?
冒頭でも触れましたが、レントゲン博士によるX線の発見は当時とんでもないビッグイベントだったようで、巷では手をX線撮影するのが大流行したそうです。で、どうやらそのための写真館も作られたんだとか!時代が時代なら、SNSでレントゲン写真をシェアし合う時代だったかもしれません。「#透けてる」とか「#わたしの骨組み」とかがトレンド入りするんでしょうか..?
さぁ、本日含めて8日のレントゲンの日当日までは絶賛レントゲン週間です。余裕のある方は、ぜひ今回ご紹介した4作品を網羅しちゃうのもいかがでしょうか??
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