雨にも風にも夏の暑さにも負けてたまるか!「ピンチはチャンス!な映画」4選
先日、生まれてはじめて鎌倉の大仏を見に出かけたのですが、道中で野生のリスに遭遇しました。記憶上では写真でしかお目にかかったことがなく、大仏そっちのけで激写激写。その後ちゃんと大仏様にもお会いしましたが、次またいつ会えるか分からないと思うと、思考は完全に大仏<<<野良リス。意図せずめちゃくちゃワクワクした1日でした。
さて、今回のテーマは「ピンチはチャンス!な映画」です。真夏日が続いたかと思えば突然の豪雨が襲ってきたりと今年も忙しない夏ですが、そんな日々に真っ向から立ち向かう元気と勇気をもらえる作品をお届けします!あ、冒頭のリスのお話は全く関係ありません!すみません!(笑)
<前代未聞!“地上最大のショー”を生んだ男>
『グレイテスト・ショーマン』(2018)
誰も見たことのない、何が起こるか分からない___前代未聞のエンターテインメントを生みだしたP・T・バーナムという男の半生を目の当たりにする本作『グレイテスト・ショーマン』。波瀾万丈な彼の生き様を数々の歌とダンスで彩るミュージカル作品です。見て聞いて心が躍るのは言うまでもないのですが、何より何度失敗しても苦境をひっくり返していこうとするバーナムさんのバイタリティとアイデアが鮮烈!ひとたび面白そうなアイデアが浮かべば即実行に移す→見事に成功!→あれ?ちょっと失速気味..→何かアイデアないか?→修正!のサイクル回して目まぐるしく世間を巻き込んでいく様子がなんともパワフルで痛快です。ですが正直なところ、もし自分自身が彼の身内だったらと思うとちょっと気が気じゃないかも..。そんな視聴者の思いを反映するかのように辛い展開もしっかり描きながら、最後にはバーナムさんがまっすぐ貫く「人を幸せにしたい」という思いがあなたにもパワーを与えてくれることでしょう。“地上最大のショー”はいかにして生まれたのか?その波瀾万丈な誕生譚を、ぜひご覧あれ!
監督:マイケル・グレイシー
キャスト:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ ほか
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<動物園に住んで人生リスタート!>
『幸せへのキセキ』(2012)
半年前に妻を亡くし、仕事も辞めた上に反抗期の息子とお転婆な娘を抱えるベンジャミンは心機一転リスタートしようと、動物園に引っ越すことを決断します。ちょっと何言ってるか分からない!という声が四方から飛んできそうですが、これ実話ベースのお話なんです。厳密に言うと、引っ越し先は動物園の敷地内にある一軒家なのですが住むためには動物たちの世話をするという条件付きの訳あり物件。多くの動物や共に働く飼育員の仲間たちとの交流を通して子どもたちの、そして自分自身の成長を願うベンジャミン一世一代の大決断。しかもその動物園のリニューアルオープンまで宣言しちゃう!園長としての人生がスタートします。
この時点で既にベンジャミンの並々ならぬ気合いはうかがい知れるかと思いますが、現実はそう上手くいかず..。動物たちのお世話や園内の整備に加えて、息子・ディランとの関係をどう改善していけばいいのか?それぞれの妻であり母であった存在がいなくなって遠のいてしまった距離を埋めようと頭を悩ませるベンジャミンの姿は終始、印象的です。「これまでは冒険してきた人生だった」と語る彼はどのように息子と、動物たちと向き合っていくのか?そして無事に動物園を開園することはできるのか?父として、園長として頑張る男の姿をぜひ見届けてください!
監督:キャメロン・クロウ
キャスト:マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、エル・ファニング ほか
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<なにかと“合わせりゃ”上手くいく!>
『異動辞令は音楽隊!』(2022)
キャリア30年のベテラン刑事・成瀬はある日突然、警察音楽隊への異動を言い渡されます。現場一筋!警察は事件を解決してナンボだ!って男が果たして上手くやっていけるのか?というお話。スタンドプレー上等のキャラクターが挫折したところでチームワークの大切さを知る..という展開は割とお馴染みかと思うんですが、本作ではここと並行して音楽隊に異動となる直前まで成瀬が必死で追いかけていた一連の事件に関しても描かれていくというのが良い意味でいじわる!(笑)30年最前線にいた成瀬は当然その事件解決を諦められないし、明らかに音楽隊を揶揄するような態度で練習を抜け出して捜査本部に乗り込んでいってしまうほど。そんな調子なので当然、音楽隊の雰囲気は最悪..。観る者をとことんヒヤヒヤさせながらお話は進んでいきます。
ですが、あることをきっかけに、成瀬は誰かと何かを“合わせる”ことがどれだけ尊く素晴らしい行いであるのかを痛感。仲間との呼吸を、足並みを、そして力を合わせることによって生まれる一体感が次第に形となって目に見えてくるというのは、やはり素敵なこと。音楽隊の演奏はもちろんですが、この一体感が先の事件捜査の方にも思いがけない展開を呼ぶことに..?ぜひご注目ください!
監督・原案・脚本:内田英治
キャスト:阿部寛、清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、三上愛、岡部たかし、光石研 ほか
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<怒れ!走れ!拳を振るえ!>
『あゝ、荒野』(2017)
大好きなんです、「怒る」菅田将暉。シュッとしたシルエット、そしてキリッとした顔立ちからほとばしる熱とうっすら浮かべる狂気じみた笑み..あれがたまらないんです(同志の方がいてくれたら嬉しい!)。本作で演じるのは、少年院上がりの青年・新次(しんじ)。かつて裏切られた憎き男が一流ボクサーになっていると知るや、そいつをぶちのめすと心に決めてプロボクサーへの道を歩み始めます。
実を言うと、新次と共にジムに入門する健二や彼らの親、ジムのオーナーにコーチ等々ここには書き切れないほどの人間に焦点があたる物語とあって、お伝えしたい本作の魅力は両手で抱えきれないほどあるのですが、ここは今回のテーマに沿って「はい上がっていく新次の姿」を猛プッシュします。先にお伝えした菅田将暉の「怒る」姿はその回数、迫力共にこれまででも随一と言っても過言ではないし、仕上がりきった肉体が躍動するボクシングシーンが「やると決めたらやってやんぞオラ!」という新次の生き様に説得力を持たせます。その勇姿を目に焼き付けたあなたは、ファイティングポーズをとるしかない!さぁ、燃えましょう。
監督:岸善幸
キャスト:菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、山田裕貴、木村多江、ユースケ・サンタマリア ほか
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いかがだったでしょうか?
今回紹介した主人公たち、境遇はバラバラですが皆一様に並々ならぬ「気合い」がみなぎっているように思えました。結局どんなピンチを乗り切るにも、一番大事なのはここなのでしょうか。とりあえず、みんなで声に出すところから始めてみますか!(笑)気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだー!
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