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年末に向けて忙殺されている人必見!「心もぽかぽか、穏やかな気持ちになれる映画」4選

早いもので、あっという間に12月ですね!そろそろ、年末に向けて仕事納めやら、忘年会やら、大掃除やらで、いろいろと忙殺されている時期ではないでしょうか。そういう時こそ、映画好きのみなさんは映画を観てリフレッシュされますよね??なので、今回はちょっと疲れている時に観たら、癒されたり、ほっこりできたりする作品をご紹介します。ホッと一息できたら、また明日から頑張れるはず!(でも、無理はしないでくださいね、健康第一で!)

文:カカオ豆(映画とコーヒーとチョコが好物)

<確実に世界の見え方が変わる、そして明日から毎日が尊くなる。>
『ベルリン・天使の詩』(1987)

言わずと知れた名作。天使の視界をモノクロで、人間の視界をカラーで描かれる点が、筆者的に、私たちの生きるこの世界が、ものすごく輝いているように感じて、何度観てもグッと来ます。空から何年も、戦争とか悲惨のことをする人間を見てきた天使が、人間に恋をしてしまったが故に、永遠の命を捨ててでも人間になりたいと願うというのは、なんとも言えずロマンチックではないでしょうか。そして、天使が地上に降り立ち、初めて人間に触れたり、初めて食べるこの世の食べ物に感動したりする姿を観ていると、なんだかこの世界の全てのものが、尊く感じてくるのです。また、脚本に詩人のペーター・ハントケが関わっていることもあり、一度聞いたら忘れられないような感慨深い言葉がいくつも出てくるため、作品全体がまるでひとつの詩のようになっている点も、本作ならではの見どころです。鑑賞後は、人生をこれまで以上に大切にしたくなること間違いありません。

監督:ヴィム・ヴェンダース
キャスト:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、オットー・ザンダー、クルト・ボウワ、ピーター・フォーク ほか

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<たった一人でもそばにいてくれる人がいれば、きっと大丈夫。>
『ビューティフル・マインド』(2001)

ある衝撃な出来事が明らかになることで、その前後で物語の見方がガラっと変わる点が見どころの本作。穏やかな気持ちでは絶対にいられない、ハラハラするような場面もありますが(笑)、終盤にかけて一気に感動が押し寄せてきます。一見、天才数学者ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)の苦悩を描いた伝記映画かと思いますが、実はそれ以上に、彼を支えた妻アリシア(ジェニファー・コネリー)との深い愛の物語なのです。最も印象的なのは、何が真実で、何が嘘なのかわからくなってしまったジョンに対して、アリシアが真実の見分け方を伝える場面です。その時のアリシアの言葉が本当に素敵で、筆者的には今でも心に残っているセリフの1つです。それまで、アリシア自身も夫とどう接したらいいのかがわからず、散々苦しんできたからこそ、あの言葉が出てきたのかと思うと、自然と涙がこぼれます。どんなことがあろうと、一緒に生きてくれる人がいるというのは、なんてすばらしいことなのだと、心から感じられる作品です。

監督:ロン・ハワード
キャスト:ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー ほか

 

<パンを分け合う人がいる…それで十分じゃないですか?>
『しあわせのパン』(2011)

北海道の広大な自然、真っ白い雪、花々。そして、湯気が立っている焼きたてのパン、温かいスープ、季節の食材を織り交ぜた食べ物たち。それらは、観ているだけで和やかな気持ちにさせてくれます。湖の畔にポツンとあるカフェを営む夫婦の元に、近所の人が訪れ、淹れたてのコーヒーや、できたてのパンを味わいながら、みんなで何気ない会話をして談笑する。そんな風に、ゆっくりとした時間が流れている日々が描かれているため、特に都会で忙しない日々を送っている人にとっては、こんな素敵な生活もあるのかと羨ましくなってしまうでしょう。また、仲睦まじい夫婦が、時に悩みを抱えているお客さんに寄り添い、優しい言葉をかけてあげる姿を観ていると、どこまでも温かい気持ちになります。1人ではなく、パンを分け合う誰かがいるということは、幸せなことなのだと改めて感じ、鑑賞後は大切な人に会いたくなります。

監督:三島有紀子
キャスト:原田知世、大泉洋、森カンナ、平岡祐太、光石研 ほか

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<そんなに頑張らなくていいんです、時には自分を褒めてあげて。>
『ツレがうつになりまして。』(2011)

ハルさん(宮崎あおい)とツレ(堺雅人)の夫婦間関係が、とにかく素敵すぎるし、癒されること間違いなしです。すごく几帳面でちゃんとしているツレと、それとは真逆で、だらしなくて怠け者のハルさん。2人の会話がチャーミングで、とても微笑ましいのです。また、ハルさんが、うつ病になってしまったツレのためにかけてあげる言葉は、ハルさんの人柄が出ていて、ほっこりします。例えば、体調が悪いのに出勤するツレには「できないことは、しなくていいんだよ。」と声をかけてあげ、ツレと一緒に初めて朝の満員電車に乗ったときには「大変だったね。えらいよ。」と褒めてあげるのです。そんなハルさんの言葉を聞いていると、なんだか自分にも言ってくれているような気がしてきて、思わず目頭が熱くなります。そして、ちょっと自分は頑張りすぎていたなーとか、頑張らないことも時には大切なのだと気づかせくれます。明日から、ちょっぴり肩の荷を下ろして生きられるような、そんな優しい作品です。

監督:佐々部清
キャスト:宮崎あおい、堺雅人、吹越満、津田寛治 ほか

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いかがでしたでしょうか。

そろそろコタツや布団から出たくなくなってくるこの季節。温かい部屋で、温かくて美味しいご飯でも食べながら、上記4作品を観て、一息してみてはいかがでしょうか。そうして、年末の忙しさを乗り越えましょう!