『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』公開記念舞台挨拶レポート!ハリソン・フォードからのサプライズメッセージに村井國夫が感涙 「一緒に年をとって、長旅を一緒に歩んできました」
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』公開記念舞台挨拶レポート!
ハリソン・フォードからのサプライズメッセージに村井國夫が感涙
「一緒に年をとって、長旅を一緒に歩んできました」
映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督×「スター・ウォーズ」シリーズを手掛ける、ルーカスフィルムの超豪華制作陣がタッグを組み、主演をハリソン・フォードが務めた、世界中で人気を誇るアドベンチャー・シリーズ「インディ・ジョーンズ」。その全世界待望となる最新作にして、ハリソン・フォードがインディを演じるのは最後となる『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』がついに6月30日(金)に全世界同時公開を迎えた。
今回、本作の大ヒットを記念して、長年ハリソン・フォード演じる主人公インディ・ジョーンズの声を担当した村井國夫、インディの宿敵フォラーの声を担当した井上和彦、発掘屋サラーの声を担当した宝亀克寿、そしてインディと行動を共にする少年テディの声を担当した木村皐誠ら作品を彩る豪華日本版声優が舞台挨拶に登場。さらに、シリーズ1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から42年間インディの日本語版声優を務めてきた村井のために、ハリソン・フォードから感謝の想いを伝えるサプライズメッセージも到着した。
42年間インディ・ジョーンズの声を担当した村井は、ファンからの人気と支持も絶大。本作が最後のインディへの声優ということについて、「本当にハリソンの声は長い間やっています。「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役の声が最初なのですが、もう何本ハリソンの吹き替えをやっているかわからないくらい。40年以上ハリソンの声を演じてきましたが、一緒に年をとって、色々な道を一緒に歩んできました。呼吸とか表情とかもわかりますし、今は皮肉を言っているな、今はアクションのシーンだなというのが、声だけでわかります。今回、最後のインディということで寂しい思いです。ですが、あのお年でよく演じられたなと思いました。本当に演技がお上手で、僕たちにはとてもできないですね。インディそのもののようです」と、愛情たっぷりに語り会場から共感を集めた。
続いて、本作のヴィラン、フォラーを演じるマッツ・ミケルセンといえば、井上が多くの作品で彼の声優を務めている。「インディ・ジョーンズ」シリーズに出演するのは初となった井上だが、本作のマッツはいつもと違った様子だったようで、「今までのマッツさんは悪役が多いですが、これまでの悪役とは全然違う味を出しています。ただ悪いのではなく、自分の信念を突き進んでいく、悪いけど時々チャーミングなところとか、ちょっとドジなところが見えたりします」と、本作を振り返った。さらに井上は、世界最大級のポップカルチャーイベント「大阪コミコン2023」で、マッツがイベント参加のために来日したときに実際に対面したようで、「僕は『ハンニバル』シリーズからマッツさんの声を担当していますが、『ドクター・ストレンジ』(2017)公開の際に、劇場でマッツさんと共にご挨拶をさせて頂いたときが初めての対面でした。マッツさんとバックヤードでお会いすると、“YOU ME!?”と気さくに話しかけてくださり、サインも頂きました」と話し、さらに「今年の5月に大阪コミコンでお会いした際も、ステージが終わって僕を見つけるなり、“MY VOICE!MY VOICE!” と寄ってきてくださいました。そして、今回マッツさんはドイツ語を話しているのですが、僕にも「君もドイツ語を話したのか?難しかっただろ?」と言われていたので、そこも見て頂けたらなと思います(笑)本当にチャーミングで可愛らしい一面もあり、もちろんかっこいい方ですので、また声を担当できて嬉しく思います。」と、貴重な対面秘話を明かした。
そして、ファンからの人気も根強いサラーの声を担当した宝亀は、「初めてのサラーなので、過去の「インディ」シリーズを穴が開く程見て研究しました。インディとサラーは、積み重ねてきた友情や阿吽の呼吸があって、サラーも考古学を好きで発掘や研究もしているので、その雰囲気を意識しました。今回インディ最後の冒険物語に参加できたことは、すごくいい思い出になりました」と、シリーズへの想いを語った。
最後に、インディの相棒役で『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でキー・フォイ・クァン演じたショート・ラウンドを彷彿とさせる謎の少年・テディの声を担当した木村は、「すごく難しかったです。!インディといえば壮大なアクションが多いので、どこにテディがいるのかと映像の中を耳で探しながら、息遣いやセリフを言いました。他のキャストとの距離感を大事にして、ヘレナやインディとの関係性も意識しながら、収録をしました」と、アフレコ当時のことを振り返った。
今回はインディが生涯をかけて追い求めた“運命のダイヤル”は、彼自身の根幹をも揺るがす壮大な冒険へと物語を導いていくが、そんなインディのように“運命を変えた出来事”を問われると、村井は「妻との出会いです。そろそろ金婚式。とても素敵な人で、ずっとフォローしてもらっています。テレビのスタジオで、初めて出会ったシーンも覚えていますよ」と、名誉パルム・ドールを受賞したスピーチで、妻への愛と感謝を述べたハリソンを思い起こさせる、妻とのエピソードを教えてくれた。
声優陣のトークで大盛り上がりの会場だったが、ここで主演のハリソン・フォードから、42年間もの間インディの声を演じた村井に感謝の想いを伝えるサプライズメッセージが!「日本語版インディを演じるあなたの声を聞けてうれしかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいです」と優しく語りかけるハリソンの言葉に、村井の目には思わず涙が。まだ実際には会ったことが無いという村井だったが、サプライズに感極まった様子で、「感激しました。お互いいつまでも元気でいて、次の作品でも僕が吹き替えをしたい。本当にありがとうございます」と、目を潤ませながら感謝を述べ、さらに「突然にハリソンさんからメッセージを頂いて感激しております。40年近いお付き合いで、僕もお会いしたいと常日頃思っていますが中々チャンスがなく…今回も期待していたのですが残念です。ですが、本当にあなたと一緒に色々な作品をできて本当に嬉しく思っています、同じ俳優としてスケールやスキルも違いますが、あなたの作品を何本も見ながら演技の勉強をさせてもらっています。本当にありがとうございました」と、ハリソンに向けてもメッセージを送り、日米のレジェンド同士がお互いへの想いを交換した。
最後に、これまでのインディとの思い出を振り返りながら、村井が「感動的な話も色々ありましたし、このインディが最後になるかと思うと、寂しいです。みなさんも子供の頃からシリーズを見ているかと思いますが、本当によくできていますよ。私も“蛇は嫌いなんだ!”というお決まりのセリフを言えたのが嬉しかったです(笑)お茶目なところもあれば強いところもあるインディの姿をぜひご覧頂いて、どうぞお楽しみになってください」と、会場のファンに向けて感謝の言葉を贈り、大盛況の中でイベントは幕を閉じた。ハリウッドのレジェンド・ハリソンが魅せる“インディ・ジョーンズ最後の冒険”では、巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲「レイダース・マーチ」に乗せて、インディと共に映画館で壮大な冒険を体感することができ、瞬き厳禁の驚きと感動が観客を待ち受けている。映画史に残る新たな名作の誕生を見逃すわけにはいかない!
【ハリソン・フォード サプライズメッセージ全文】
日本の皆さん、國夫さん、こんにちは。インディ役の日本語版声優として―シリーズに貢献してくれてありがとう。1作目から参加していただき、本当に感謝しています。日本語版インディを演じるあなたの声を聞けてうれしかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいです。でも今は、さらなるご活躍をお祈りします。
【キャスト】
ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン
【スタッフ】
監督: ジェームズ・マンゴールド(「フォードvsフェラーリ」、「LOGAN/ローガン」)
製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
原題:Indiana Jones and the DIAL OF DESTINY
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6月30日(金) 全国劇場にて公開
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