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【募集】ムービーマービーアワード2022「ぜったい面白い映画大賞」ノミネート作品紹介②「グッとくる感動作品」編

2022年に公開された映画で1番面白かった作品を決めよう!

ムービーマービーが読者の皆様と共に毎年ベストな1本を決める最もユーザーフレンドリーな映画賞!

それが「ムービーマービーアワード」!!!

昨年末からTwitterで募集したフォロリツキャンペーン「#2022年面白かった映画」と、ムービーマービー編集部が選出したノミネート作品から今年度の「ぜったい面白い映画大賞」を決定します!

今回から、本年度ノミネートした16作品をテーマごとにしていきます!

第2回目は「グッとくる感動作品」編をお届け!

 

★関連記事:ムービーマービーアワード2022「ぜったい面白い映画大賞」

ノミネート作品紹介①「大画面で見たい映画」編
https://moviemarbie.com/konya_nanimiru/konyananimiru-415/

ノミネート作品紹介②「グッとくる感動作品」編
https://moviemarbie.com/konya_nanimiru/konyananimiru-416/

ノミネート作品紹介③「ヒット作連発!すごいぞ東映!」編
https://moviemarbie.com/konya_nanimiru/news-1626/

ノミネート作品紹介④「やっぱり“マン”が好き」編
https://moviemarbie.com/konya_nanimiru/konyananimiru-417/

 

余命10年
お涙頂戴じゃない!キラキラじゃない!藤井道人ワールド全開!“普通の若者”の生き方に心揺さぶられ、どうにも涙が止まらない!

「余命10年」というと、余命モノ、闘病モノの感動悲劇ドラマ、恋の奇跡が起こるファンタジーにも思われるが、コレは違う。治らない。

元々は、小坂流花(るか)の小説が原作、特徴としてはこの小坂さんが主人公のモデルという事で、同じ病で他界している。つまり難病とか恋愛とかの前に、そういう作者の心のリアルが反映された物語。

“恋なんかしなければ、悲しくないのだ”という心情は、はそのリアルだろう。

その物語を、監督の藤井道人が現代の若者が誰もが共感できる映画に作り上げた。

主人公の茉莉(小松菜奈)は死病を前に気楽な時もあれば、状況を必要以上に悪くとらえてしまう時もある。その揺れは映画の内容としてはわかりにくくなるが、そこにリアルがある。そして、不思議と観てても辛さや感動の押し売り感はない。普段を生きる若者が10年の期限を決められたら?どう思う?どう行動する?という自然さに満ちている。

因みに岡田恵和が脚本とあるが、この映画はどう見ても藤井のストーリーだと思う。

“恋なんかしなければ、悲しくないのだ”

と思っていた茉莉が恋をし、母親に「生きたい」と涙ながらに吐露するシーン、和人(坂口健太郎)が茉莉にかける最後のセリフ(これは本編観てくださいね)など、簡単な言葉にかけられた重み。

藤井監督の傑作『ヤクザと家族』に通じるものを感じる、若者ばかりでなく女性だけでなく、きっとスターサンズ映画ファンの男共もむせび泣く、紛うことなき藤井世界が堪能できる映画だ。

文:たんす屋(神社好きの中年Youtuber)

 

流浪の月
これほど、切ない物語があっただろうか…。2人を想い、きっと涙が止まらなくなる。

李相日監督と言えば『悪人』や『怒り』など、心にずっしりとくる作品をイメージされる方が多いと思います。本作においても、元誘拐犯とその被害女児の再会という重厚なストーリーを描き、これでもかと言うほど何度も胸を締め付けられるため、気軽にお勧めできる作品ではありません(笑)しかし、鑑賞後にはふっと心が軽くなるような希望が残り、心と記憶に強く焼き付く作品となること間違いありません。その要因の一つは、主人公の更紗と文を演じた、広瀬すずさんと松坂桃李さんの素晴らしい演技です。2人の表情からは、劇中では描かれていない時間に積み重ねてきた全ての悲しみや苦しみが痛切に伝わってきて、嗚咽レベルの涙が溢れてきます。また、撮影監督は『パラサイト 半地下の家族』のホン・ギョンピョが担っているため、物語のキーワードとなる、湖や雨のシーンの映像が儚く美しくて、より一層切ない気持ちにさせます。

文と更紗が築いた関係は、恐らく2人にしか理解することはできないでしょう。しかし、今の世の中だからこそ、2人の感じてきた生きづらさに共感し、救われたような気持ちになる人が多くいるのではないでしょうか。

文:カカオ豆(映画とコーヒーとチョコが好物)

 

 

カモン カモン
どこまでも心の奥深くに、“優しさ”が沁みこむ

「子供って正直だよね」「子供って予測できない行動をするよね。」と大人が言うのをよく聞きますが、自分たちだってかつては子供だったことを私たちは忘れがちです。劇中にホアキン・フェニックス演じるジョニーが、子どもたちに、今の世の中や未来についてインタビューをするシーンがあるのですが、その回答は、未来への希望と隣人への思いやりに溢れていて、大人よりずっと道徳的でしっかりとしているのです。彼らがそのまま大人になれば、きっと世界は平和なのに、どうして大人になると純粋な心を忘れてしまうのだろう、どうして変わってしまうのだろうと、思わず自分のこれまでの人生を振り替えりながら深々と考えてしまいます。タイトルとなっている『カモン カモン』は、ジョニーの9歳の甥・ジェシー(ウッディ・ノーマン)が言うセリフなのですが、その言葉の意味がすごく深いのです。他にも、なんでこんな小さな子供が、大人より人生の生き方を知っているのだろうか、とはっとさせられる言葉がたくさん出てきます。本作のメッセージは、一言で表せるものではないですが、モノクロで描かれるジョニーとジェシーのちぐはぐな生活の中には、”優しさ“がたくさんこぼれ落ちており、「良い映画を観たなぁ…」と心から感じられる作品です。

文:カカオ豆(映画とコーヒーとチョコが好物)

 

アフター・ヤン
圧倒的な映像美と、これまでにないAIロボットと家族の物語

“A24”好きなら、冒頭のクレジットから本作が好きな作品のラインナップに加わることを確信すると思います。なぜなら、AIロボットのヤンを含めた家族全員が、いきなりお揃いの衣装に着替えて、奇抜なファミリーダンスを始めるからです。この少しぶっとんでいる感じが“A24”らしくて、序盤からテンションがあがってしまうと思います。そこから、期待を裏切らない、いや、期待以上の美しい映像美と、出会ったことのない世界観を体験することになります。本作は、人型ロボットが一般家庭にも当たり前に存在するようになった近未来描いているのですが、全体的に木漏れ日が差し込み、淡く温かな色調になっていることで、ヤンと人間との家族の絆や、その優しさに包み込まれるような感覚に陥ります。また、ゴゴナダ監督は、小津安二郎のファンということもあり、終始存在する豊かな自然と画の余白からは、どこか日本の風情をも感じてきます。ゴゴナダ監督が創り出した唯一無二の世界観と、ひと家族の切なく温かい物語をぜひご堪能ください。

文:カカオ豆(映画とコーヒーとチョコが好物)

 

投票はページ下部のアンケートフォームから必要事項を記入し、応募ボタンをクリックすればOKです!

投票に参加して頂いた方の中から抽選で、

「映画1年分」(ムビチケカード×12枚)を1名様
さらに「ムビチケカード」1500円(10名様)、ムービーマービー特製Tシャツ(3名)、ムービーマービー特製サコッシュ(3名)をプレゼントします!!

(※当選者にはツイッターにDMでご連絡いたします。)

 

皆さまからの熱い1票お待ちしてます!

★応募はこちらから!!
投票期間:1月23日(月)~2月12日(日)

※結果発表は2月中旬にムービーマービーと共感シアターにて発表します!

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    Q1:2022年に公開された劇場映画で、下記のノミネート候補から1作品を選んでください。(必須)

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    Q2:2022年でガッカリした作品(任意)

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