スピルバーグ監督の最新作が観客賞を受賞!【トロント国際映画祭】
アカデミー賞の前哨戦として、多くの映画ファンが注目をするトロント国際映画祭の結果が発表された。
最高賞である観客賞を受賞したのはスティーブン・スピルバーグ監督作品『The Fabelmans』が受賞。スピルバーグの半自伝的映画とも言われている同作は、上映されると大絶賛の嵐が飛び交い、既にアカデミー賞最有力と言われるほどに高い評価を獲得している。スピルバーグ監督作品にとっても、トロント国際映画祭での観客賞受賞は初のこととなった。
『The Fabelmans』は第二次大戦後に生まれた映画監督を目指すユダヤ人少年サミー・フェイベルマンを主人公にした物語。サミーをガブリエル・ラブレが演じるほか、父親をポール・ダノ、母親をミシェル・ウィリアムズという実力派の俳優が脇を固めている。早くもアカデミー賞最有力と言われている同作は、今後の賞レースでも大きな注目を集めるだろう。
次点となったのはサラ・ポーリー監督作品『Women Talking』とライアン・ジョンソン監督作品『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』が選出された。『Women Talking』はミリアム・テーブスの小説を映画化した作品。閉鎖的宗教コミュニティで起こった集団レイプ事件を描いた作品だ。ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、フランシス・マクドーマンドが出演する作品で、女優サラ・ポーリーの監督4作目で、実に10年ぶりの新作となる。こちらも映画祭で上映されると高評価を獲得し、アカデミー賞有力作品と召されている注目作品。
『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』は大ヒット&高評価を獲得した『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の続編。前作から引き続きライアン・ジョンソンが監督を務め、前作に負けず劣らぬ高評価を獲得している。
毎年アカデミー賞の前哨戦として注目度の高いトロント国際映画祭。今年も数多くの有力作品が登場したが、早くも年末の賞レースが楽しみとなる結果になった。
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