第83回:『ハロウィンKILLS』|マイケルが今回も最凶すぎる!ハロウィン飾りジャック・オー・ランタンと共に、、!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『ハロウィンKILLS』(2021)
今回は劇場公開中の映画『ハロウィンKILLS』です!
先週のシネまんぷくで、前作にあたる『ハロウィン』の感想を書きましたが、すっかりハロウィンシリーズファンになってしまった私は、劇場でマイケルを観られるということで大喜びでした!
マイケルの最凶っぷりはもちろんの事、前作にはなかった要素も沢山の「てんこ盛り映画」になっています!まずは簡単な映画の説明とあらすじから。『ハロウィンKILLS』は、数多くあるハロウィンシリーズのうち、1978年版、2018年版の流れを汲んだ続編で、監督も前作に引き続き、デヴィット・ゴードン・グリーンが務めています。
1978年、ハドンフィールドの街を恐怖のハロウィンナイトにしたマイケルは、2018年再びハドンフィールドの街を襲います。マイケルと因縁の関係にある女性、ローリーは娘、孫と協力して何とかマイケルを家に閉じ込めることに成功。家ごとマイケルを燃やし、ついに決着がついたはずでした。(ここまで2018年版の内容)
そして今回は、このラストシーンの直後から物語が始まります。ローリーたちの活躍で、家と共に燃えていくはずだったマイケルですが、なんと消防車が駆け付け消火作業を始めてしまいます。そして無事に炎から抜け出したマイケルは、消防士たちを皆殺しにし、再びハドンフィールドの街へ向かうのです。いや、消防服なければ息もできないような激しい炎の中、なぜ平気なんだマイケル!今回も映画が始まって早々にマイケルの無双っぷりが見られて満足です。
一方前作で腹部を刺され重傷のローリーは、病院で緊急手術を受けます。一命は取り留めたものの、とても闘えるような状況ではなく、今回は活躍はほぼゼロ。代わりに孫娘アリソンと、ハドンフィールドの住民たちが立ち上がります。「今度こそ決着を付けようと団結する人々vsマイケル・マイヤーズ」というストーリーです!
前作で見た、完璧に武装し、常に警戒を怠らない、かっこいいローリーが好きだったので、今回は彼女の活躍が見られなくて少し残念でした。代わりに、泣いてばかりだった孫娘のアリソンがかなり逞しくなっていたのは嬉しいポイントで、私がローリーに期待していたカッコよさをちゃんと引き継いでくれてました!また今回はアリソンの彼氏も頑張ってくれます。成長したとはいえ、まだアリソン一人では心もとない所ですが、彼が一緒に行動しているので少しは安心!なのですが、、、。前作でも思いましたが、アリソンの知り合いはことごとくマイケルにやられていくので、かなり可哀想です。彼女には幸せになってほしいな。
そして何といっても今回は、街の住民たちが動き出すのが前作にはなかった一番のポイントです!マイケルが再び現れたことを知ったみんなはすぐに行動を起こします。40年間、恐怖や悲しみ、怒りを感じながら生きてきたことが伝わってきて、マイケルという存在がいかに人に影響を与えてきたのか分かります。しかし、怒れる住民たちのパワーは悪い方にも働いてしまいます。沢山の人がマイケルを殺そうと、殺気立ち、冷静さを失いながらが津波のように押し寄せてくる姿はかなり怖かったです。この映画を観るにあたって期待していた恐怖とはまた別の、現実社会にも通ずる「人間の怖さ」が描かれており、思ってたのとはちょっと違うけど、自分もそうなりかねない危うさを感じ、考えさせられる大事なシーンでした。
もちろん期待していた恐怖もしっっかり描かれています!前作の直後のストーリーなのでマイケルは車にはねられたり、手も負傷し、被弾もしてるはずなのですが、そんなことは全く無視の元気なお姿で、殺しまくります。
マイケルは亡骸を放置することはあまりなく、大抵は「作品」を作ります。ハロウィンの飾りを顔にかぶせて仮装させてみたり、ブランコにつるしてみたり、、、悪趣味極まりないです!一番ぞっとしたのは、マイケルの生家に住んでいるカップルを殺して作った作品です。二人の思い出の写真を亡骸を使って再現するのですが、彼らがカップルだということを理解し、愛し合う人を殺した時に、どうディスプレイするのが残忍なのか考えてやっているんだと思うとますますマイケルという存在が不気味に感じられます。(男性同士のカップルなので40年間塀の中にいたマイケルがすぐに関係性を見抜いたのはちょっと凄いと思ったり。)すごく頭が良く、人の気持ちも理解した上でのあの残忍さ。まさに邪悪そのものです。
今回の被害者は皆、「助けて」ではなく「逃げろ」と叫んでいるのも印象的でした。みんな自分の事より一緒にいた大切な人の安全を考えているところが切ないです。
ラストはついに住民たちがマイケルを追い詰め、タコ殴りに!集団リンチして恐怖の夜を終わらせます。なかなか過激な感じになっていましたが、マイケル相手じゃしょうがないし、前作では中途半端な方法をとったために仕留められなかった訳ですから、「確実な死」を与えそれを見届けるこの方法は正解だと思います。
しかしそこでローリーの台詞が入るのです。「私はマイケルを人間だと思っていた」と。過去形なのが意味深すぎて、はやく続きが見たいです!!
さて、今日の映画メシではハロウィンの象徴とも言える飾り、ジャック・オー・ランタンに挑戦します!
まずはカボチャを甘く味付けして練った「食べれるジャック・オー・ランタン」。カボチャを一口大に切りレンジで柔らかくなるまで加熱します。
緑の皮の部分は後で使うので少量捨てずにとっておきます。
暑いうちにマッシャーで潰して、バター、牛乳、砂糖、蜂蜜を加えます。
バターが溶けて全体に広がるように混ぜながらさらに練っていきます。
だいぶ滑らかになりました!
ラップに包んで丸めたら、カボチャの溝をつけていきます。
とっておいた皮を、カボチャのヘタに見立てて飾り、チョコペンで顔を描けば出来上がりです!
色んな表情が簡単に作れるので楽しいです♪
お次は「食べられないジャック・オー・ランタン」!
「映画メシじゃないか!」というツッコミが聞こえてきそうですが、一度ちゃんと作ってみたかったんですよねー!(笑)
番外編ということでお許しください!
ミニカボチャにマジックで顔を描きます。
次にカボチャをひっくり返し、底をくりぬきます。
くり抜いた部分からスプーンで種やワタを掻き出します。
なんだか、スイカの皮のような青々した匂いがします。
水分を拭き取ったら、いよいよ顔を切り出していきます!
ちょうどいいサイズのナイフがなかったので、今回は彫刻刀を使いました。
マジックで描いた顔を丁寧にナイフでなぞっていきます。
彫刻刀で削って整えて、完成!!
ミニサイズなので思ったよりもすぐに出来上がりました!
「ハロウィンKILLS」のオープニングにも沢山のジャック・オー・ランタンが登場しました。それをイメージしてキャンドルと共に飾るとなかなか不気味でいい感じ!
中にもキャンドルを入れましたが、内側から光る顔って結構インパクトありますね!
食べれる方も可愛らしい^ ^パクッと食べられるサイズにして良かったです。
甘さ控えめにしたので、ちょっとアレンジすればオヤツにもおかずにも使えそうな味わいです。
ハロウィンの日は過ぎてしまいましたが、数日はこのジャック・オー・ランタンを眺めてマイケルを思い出そうと思います。(笑)戸締りはしっかり!
ごちそうさまでした!
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今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
ジェイミー・リー・カーティス、ジュディ・グリア、アンディ・マティチャック、カイル・リチャーズ、ジェームズ・ジュード・コートニー、ニック・キャッスル、ディラン・アーノルドほか
【スタッフ】
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
脚本:ダニー・マクブライド、デヴィッド・ゴードン・グリーン
製作:ジェイソン・ブラム、マレクアッカド
音楽:ジョン・カーペンター
製作総指揮:ジョン・カーペンター、ジェイミー・リー・カーティス、ダニー・マクブライド、デヴィッド・ゴードン・グリーン
配給:パルコ ユニバーサル映画
(C)UNIVERSAL STUDIOS
公式サイト:https://halloween-movie.jp/
公式 Twitter:@HALLOWEEN_MOV
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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