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第84回:『劇場版 おいしい給食 Final Battle』|一口食べたら懐かしくなる!鯨のオーロラソース給食を再現して実食!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『劇場版 おいしい給食 Final Battle』(2020)

今回は「劇場版 おいしい給食 Final Battle 」です!

2019年に放送されたドラマSeason1の続きの物語なのですが、実は私、このドラマの大ファンでした!美味しそうな給食、主演の市原隼人さんの振り切れた面白すぎる演技、1話30分弱というちょうどいい長さ。気を張らずに見ることが出来て、楽しくなれて、なんだか癒されもする、とても良いドラマです!

現在、Season2のドラマが放送中でこちらも毎週笑いながら観ています!
劇場版はドラマの良さはそのままに、映画ならではの、学校全体を揺るがす大問題が起きたりして、とても面白かったです。

今回は登場する給食を再現して、懐かしい気持ちになりながらいただきます!が、まずは、あらすじと感想からどうぞ!

市原隼人さん演じる主人公・甘利田幸男は、常節中学校に勤める教師です。

給食が大好きで、「給食のために学校に来ているといっても過言ではない」という甘利田先生ですが、一人苦手な生徒がいました。それは自身が担任を持つクラスの男子生徒・神野ゴウです。この神野君も甘利田先生に引けを取らない給食大好き人間!

「いかに給食を美味しく食べるか」という、二人の静かな戦いの物語なのですが、劇場版では大事件が起こります。なんと常節中学校から給食がなくなり、お弁当持参の学校になるというのです。この危機に直面し、これまで同じ給食マニアでありながら手を取り合うことのなかった先生と神野君に変化はあるのか!?そんなストーリーです!

(あと、給食が美味しそうなのでとってもお腹が減る映画です!!)

今回も甘利田先生の給食愛が溢れまくりでした!

市原隼人さんのキリッとしたハンサムな顔と、(無駄に)引き締まった体に、ビシッと着こなしたスーツ、さらに冷徹な態度が最強にかっこいいのに、その頭の中はほぼ給食!ギャップが本当に素晴らしいです。。(ちなみに給食の事しか考えてないので、教師役でありながら、何の教科の先生かも分かりません。)

給食の時間にのみ見せるルンルンとした姿は、明らかに異様ですが、その嬉しそうな顔を観てるとなんだかこっちまで嬉しくなってくるから不思議です。

そして何といっても超ハイテンションの脳内食レポが最高でした。劇場版でもキレッキレです。給食シーンのほとんどが甘利田先生の脳内ナレーションと共に進んでいくのですが、全く飽きの来ない面白さです。もう一度言いますが、明らかに異様なのです。しかし美味しそうに、幸せそうに給食を食べる彼の姿は、、いつまでも観ていたくなります。

先生のライバル、神野君ですが、彼はまた違ったアプローチで給食を美味しく食べてくれます。時には「反則なのでは!?」と思うほど斜め上を行く発想で給食をアレンジするのですが、どれも試してみたくなるものばかり!(後ほど神野君アレンジも試食します!)スタンダードに給食を楽しんだ先生に向ける、ドヤ顔が最高です。

どちらも美味しく給食を食べてるだけなのに、二人の間ではちゃんとバトルが成立しているし、勝敗もきちんとついているのが凄いですね!

今回は給食がなくなるかも知れない、というところで、給食という文化について少し考えさせられるところもありました。確かに栄養士さんの考えてくれた、健康的な食事ですが無くても何とかなるといえば、そうなんですよね。しかし、好きなものも嫌いなものも、皆で一緒に同じものを食べるというのは、かけがえのない時間だったのだと映画を観ながら思いました。バトルコメディで、こんなしみじみとした感想が出てくるような映画じゃないはずなんですが、要所要所で感動させてくるのが上手い所です!

1984年の設定のため、登場する給食も私の知っているものとは少し違うのですが、その違いがまた面白い所です。主食がご飯じゃなくてコッペパンだったり、牛乳の蓋が紙だったり、私は食べたことがないメニューが定番として出てきたり、興味をそそられる部分が盛りだくさんです。ちょうど1984年に給食を食べていた世代の人は懐かしくてしょうがないことでしょう。かと思えば、私自身も大好きだった「ミルメーク」が登場したりして、嬉しかったり。給食ってどの世代の人も盛り上がれる「共通の食文化」なんだなぁと思います。

さてまだまだ語り足りないのですが、今回は給食の再現と実食に力を入れたいので、感想はこれくらいにして、映画メシに移りたいと思います!

今日作るのは映画に出てきたメニュー「鯨のオーロラソース」です!

この日の献立は、鯨の他に、ソフト麺、けんちん汁、牛乳寒天だったのでこちらも用意していきますっ!

まずは鯨から!給食でしか口にしたことのないお肉です。

赤黒さが特徴的です。一口大に切り、醤油、酒、ニンニクと生姜で漬け込みます。

鯨に下味を付けている間にけんちん汁を作ります。

ゴボウをささがきに、にんじんと大根をいちょう切りにします。

こんにゃくはアク抜きして一口大に切ります。

ごま油でざっと炒めたら、だし汁で煮込みます。灰汁を取りながら煮込み、さらに調味料を加えて煮込みます。

野菜が柔らかくなったら豆腐を加え、最後に小ねぎを散らして完成です!

牛乳寒天はとっても簡単!

牛乳と水を鍋に入れて火にかけ、粉寒天を溶かします。お好みで砂糖を加え、しっかり溶かします。

缶詰ミカンの水気を切って型に並べ

ザルで濾しながら先ほどのお鍋の中身を注ぎます。冷やして固まったら完成です!

キャベツも千切りにしておきます。

それでは、いよいよ鯨を揚げていきます。お肉の水気を軽くふき取り、片栗粉をまぶします。

170度の油で揚ていくのですが、火が通ったのかいまいち分からない、、、。

マヨネーズ、ケチャップ、ウスターソースを混ぜた「オーロラソース」を絡めて完成です!

ソフト麺(ソフトスパゲッティ式めん)ですがさすがにスーパーには売ってませんでした。本当は材料に違いがあるのですが今回はうどんで代用です。ちょっと悔しい。(笑)

器に盛り付けて準備オーケー!中学生以来の給食です、、、!.

常節中学校の校歌を歌ってから「いただきまーす!!」

まずはメイン「鯨のオーロラソース」から。

オーロラソースと鯨の竜田揚げが相性ばっちり!!ソースのしっかりした味付けがナイスです。キャベツにも合います。だがしかし、鯨肉が固い!!(笑)

思い出しました。給食で食べた時も固かった。なんだか懐かしいです。

お次はけんちん汁。甘利田先生のようにソフト麺をスプーンで切り分け、溢れ出ないようにして、けんちん汁に入れます。

野菜のうま味と出汁の香りが美味しいです。

そして牛乳寒天!実は初めて食べます。

ほんのり甘い牛乳寒天に、缶詰ミカンのみずみずしさが美味しいです。

きました!給食にはなくてはならない「牛乳」。私は大嫌いでした(笑)いつも嫌いがゆえに最初に一気飲みして乗り切っていたのを思い出します。今飲んでもやっぱり不味いですね。うえぇ~(><;)

苦手なものも出てきちゃうところが給食の醍醐味ですね。

そしてお待ちかね!神野君アレンジも試してみたいと思います。

ソフト麺を小さく切り分け、クラッカーの様に鯨とけんちん汁の具材を乗せます。オーロラソースと小葱を乗せれば完成です!

こんな食べ方なかなか思いつきません。ちょっとワクワクしてきました。

麺を麵としてではなく食べるこの食べ方、意外とおいしいです!何より、同じメニューなのに工夫して色んな食べ方ができるのがかなり楽しいです!

もし小中学生の頃にこの映画を観ていたら、給食の時間がさらに豊かになっていたと思います。あと実際に作ってみて実感しましたが、この一食だけで野菜も調味料も、沢山の食材を使いました。当時はそんなこと思いませんでしたが、本当に子供の健康を考えて、手間もかかって作られた食事だったんだなぁと思います。

久々の給食、ごちそうさまでした!

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、豊嶋花、辻本達規(BOYS AND MEN)、水野勝(BOYS AND MEN)、直江喜一、ドロンズ石本、いとうまい子、酒向芳

【スタッフ】
監督:綾部真弥
脚本:綾部真弥、永森裕二
配給:AMGエンタテインメント、イオンエンターテイメント

公式サイト:https://oishi-kyushoku.com/

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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