仕事にも自分にも悩んでいるあなたへ！「働く」ことについて考えたくなる「お仕事映画」特集！

2021.10.04

コロナ禍により、生活の様々なことが随分と変化しました。そして特に変化したのが「仕事」。“テレワーク”など様々な働き方ができたことで、私たちはこの“仕事”について改めて考えることが多くなりました。10月8日公開の『人と仕事』では、有村架純さんと志尊淳さんがコロナ禍のエッセンシャルワーカーのリアルと向き合うことで、”働く”ことについて考えます。日々つらく忙しい今こそ、少し立ち止まって仕事について考えてみませんか？

ということで、今週は「働く」ことについて考えるきっかけとなる映画をご紹介します！

文：ハルラ（映画のロケ地巡りが好き）

①『陽はまた昇る』（2002）
監督：佐々部清
出演：西田敏行、渡辺謙　ほか

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技術者の”働く”「今ある以上のものを作ること」

「働く」ということは、つまり「競争」すること。他の企業に淘汰されないよう、「働き」ながら私たちは常に誰かと競争しています。本作はリストラ寸前の崖っぷちビデオ事業部が起死回生を計りVHSの開発プロジェクトを完成させる物語です。

しかし「競争」するうえで重要なのは、「ライバル企業を追い抜こう」とする気持ちでなく、お客さんのことを考え、“今ある以上のものを開発”し続けること。本作で完成した家庭用VHS機器を見てパナソニックの創業者・松下幸之助はこう言います。「お客さんが家まで持って帰れる品物は配達してもらう品物の10倍は売れる」。お客さんを第一に考え、ライバル企業を出し抜いていく技術者たちはあなたが「競争心」を思い出すきっかけとなるかも。是非ご覧下さい！

②『舟を編む』（2002）
監督：石井裕也
出演：松田龍平、宮崎あおい

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辞書作りの”働く”「たくさんのやりがいを見つけること」

「働く」ことのやりがいは必ずしも一つではなく、たくさんあるようです。そして今作があなたの仕事のやりがいを見出すきっかけになるかもしれません。今作で取り上げられる仕事は「辞書作り」。辞書作りとは、「先人たちが残した結果を引き継ぐ」だけのように見え、創造性がなくやりがいのないように思えます。しかし、そもそも辞書を開き言葉の意味を知りたいということは「誰かの考えを知りたい」ということであり、それはすなわち「人と繋がりたい」という事。“誰かを理解したい人”に向けて背中を押すやりがいもあるのが、辞書作りのすばらしさなのです。

もしあなたが仕事に意義を見出せなくて困っている時、必ずしもやりがいは一つではありません。仕事のやりがいをたくさん探してみることで、モチベーションを上げてみてください！

③『WOOD JOB!（ウッジョブ）～神去なあなあ日常～』（2008）
監督：矢口史靖
出演：染谷将太、伊藤英明、長澤まさみ　ほか

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林業の”働く”「生活と共に長く続けていくこと」

昨今、「働く」と「生活」は切り離されることも多く「生活」を犠牲にして「仕事」に熱中する人もいます。しかし、本来働くことは生活と共にあるもの。今作では、林業に従事する人たちが生活に近い距離で、仕事をしていく姿が描かれます。

都会で暮らす人たちにとってこの生活はとても新鮮。電車に揺られることもなく、バスを乗り継ぐこともなく、PCや携帯電話を使うこともない。森に木を伐採しに行き、泥だらけになって帰ってきてよく休み、食べ、次の日も仕事に行く。林業はその木を切り倒すまでに何十年も待ち、数年単位で成し遂げられる仕事ではありません。だからこそ、きちんとした生活を続け、長い眼で木を育て伐採していくことを続けることが良い仕事に繋がっていくのです。

④『種まく旅人～くにうみの郷～』（2015）
監督：篠原哲雄
出演：栗山千明、桐谷健太、三浦貴大　ほか

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農業・漁業の”働く”「協力すること」

仕事をしていると全く違う業種の人と共働することもあります。しかし、一緒に働くことは、相手がこちらの勝手を理解していないとなかなか難しいことでもあります。今作では、父親の死を原因に農業に従事する兄と漁業に従事する弟、縁を切った兄弟が街の海を再生するため再び協力していく姿が描かれます。

2人を復縁させるために主人公が兄弟にこんな言葉をかけます、「海が豊かになれば、野菜はもっとおいしくなる」。協力して働くことは、片方に利益を与えるのではなく両者に利益を与えてくれるのです。自分自身のことで精一杯になりがちな仕事に広い視点をもたらし、助け合うことの大切さを思い出してみてはいかがでしょうか。