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明るい気持ちになれる!“生きる原動力”になるコメディ映画20選/#5 『ミート・ザ・ペアレンツ』普通じゃ考えられない、彼氏VS父親!

映画・ドラマライターの伊藤万弥乃です。全20回に渡って「生きる原動力になるコメディ映画」をテーマに1本ずつ映画を紹介させていただきます!私がコメディ映画を観たいと思うのは、心が沈んでいるときや現実逃避をしたいとき。だからこそ、爆笑までしなくとも、観ている間だけでも楽しい気分にさせてくれる作品をテーマにピックアップしていこうと思います。

今回選んだのは、ベン・スティラー主演『ミート・ザ・ペアレンツ』
第5回となる今回選んだのは映画『ミート・ザ・ペアレンツ』(2000年)です。ベン・スティラー演じる看護師のグレッグが彼女であるパム(テリー・ポロ)の妹の結婚式に出席するため、彼女の実家に訪問するところからこの物語は始まります。パムにプロポーズをするつもりのグレッグは、彼女の父親・ジャック(ロバート・デ・ニーロ)に気に入られようと試行錯誤しますが、普通の父親以上に厳しい目を向けてきて……。

今までご紹介したジム・キャリー、アダム・サンドラーと合わせてベン・スティラーも現代を代表するコメディ俳優。なんといっても『ナイト ミュージアム』『LIFE!/ライフ』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』でも演じてきたような、最高に冴えない役が似合う男です! 第1回の記事でも書いたように、コメディの種類としてはまさに“悲劇から生まれるおかしさ”を体現している俳優と言えるでしょう。

普通じゃ考えられない、彼氏VS父親
序盤から怪しい動きを見せるジャックは、実は元CIA。退職した今も人間を疑い深く見ることが抜けておらず、一方でグレッグもジャックの怪しい行動に気が付いていきます。そんな攻防が繰り広げられる中、パムの弟・デニー(ジョン・エイブラハムズ)のマリファナがグレッグの上着から出てきたり、パムの妹・デビー(ニコル・デハッフ)の顔面にボールを当ててしまったり。印象は最悪になり、ジャックがグレッグの生い立ちまで調べ始めるほどの最悪な関係になってしまいます。

さらにはジャックがグレッグを監視するために隠しカメラを仕込んでいたりと、打ち解けたと思ったら何か一波乱あるような、ちょっとぶっとんでいるストーリーとなっています。これから結婚のあいさつをしようなんて考えている人は、この映画を見ると「これよりひどいことは起きないだろう」と安心できるんじゃないかなと……(笑)。

面倒なのはジャックが確信的な証拠を握ったと思っても、大体は勘違い(すれ違い)で早とちりであるということ。さらに性格が堅物なので、それには家族もうんざりしている様子が伺えます。そんな父親をロバート・デ・ニーロが演じているからこそ、妙に威厳があって、家族を愛するがゆえに厳しくなってしまう姿により引き込まれてしまうのです。

猫の“ジンクス”とグレッグの相性も最悪
波乱万丈な物語の中で、さらなる物語のスパイスとなってくれるのは猫のジンクスです。ジャックの教育もあって、人間のトイレに用を足せるという能力を持ち合わせています。そしてジンクスが流してはいけない書斎のトイレを流したせいで(?)、汚水が爆発。デビーの結婚式をやるはずだった野外は大変なことになってしまいます。

さらに、グレッグがジンクスを不意に外に出してしまったせいで逃げ出してしまう事件も。グレッグは似ている猫を一旦本物と見せかけますが、それがバレてしまいさらに大惨事に……。

また、ジンクスと同じくらいやっかいなのは、パムの元カレ・ケヴィン(オーウェン・ウィルソン)です。パムに未練がありそうな様子や、ジャックとケヴィンの仲が良いことにもグレッグは嫉妬してしまいそうになりますが、ケヴィンが単に純粋なだけであって、最終的にはグレッグと友人関係になります。実際、ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンは共演回数も多く、私生活でも良い距離感の友人であることで有名。彼らのプライベートをそのまま映画に反映したようにも見える不思議な関係性にも注目です。

不幸に不幸が重なり、ここまでやらかしてしまったグレッグを見ると、だんだん視聴者としても哀れむしかなくなってきます……が、グレッグのパムへの愛情に最後には心を打たれる物語になっています。

そして『ミート・ザ・ペアレンツ』は続いていきます。続編では、グレッグの両親とジャック夫妻が対面して大惨事に。ロバート・デ・ニーロに加え、ダスティン・ホフマン、バーブラ・ストライサンドという豪華俳優陣が出演し、当時の歴代コメディ興行収入の一位を記録しました。『ミート・ザ・ペアレンツ3』ではグレッグとパムの子供たちも大きくなり、ジャックが家族の将来を考えるようになります。何年経っても“信頼の輪”の中で格闘し合うグレッグとジャックですが、正直にものを言い合える関係性はもう家族以上のもののようにも見えます。家族に会いたいと思った時、そして結婚のあいさつに行こうかな?と思っている時、ぜひ見てみては?

【参照】https://www.thethings.com/ben-stiller-owen-wilson-friendship/

 


伊藤万弥乃(いとうまやの)
海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。
大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。
シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。

執筆記事:https://linktr.ee/mayano
ブログ:https://ladybird99.com/

関連記事:【ENDROLL】「ライターとして生きる。」ライター 伊藤万弥乃 さん(前編)

 

『ミート・ザ・ペアレンツ』(2000
U-NEXTで視聴する⇒こちら
Apple TVで視聴する⇒こちら
huluで視聴する⇒こちら

【ストーリー】
恋人パムとの結婚を真剣に考えている、看護師のグレッグ。パムの妹の結婚式にふたりして出席することになり、NYにある彼女の実家へ。このタイミングを活かしてパムの父親に結婚の許しをもらおうとするが、元CIAの彼から娘にふさわしい相手か尋問される。

【キャスト】
ロバート・デ・ニーロ、ベン・スティラー、テリー・ポロ、ブライス・ダナー、ニコール・デハッフ、ジョン・エイブラハムズ、トーマス・マッカーシー、フィリス・ジョージ、ジェームズ・レブホーン、オーウェン・ウィルソン

【スタッフ】
監督:ジェイ・ローチ
脚本:ジェームズ・ハーツフェルド、ジョン・ハンバーグ
製作:ジェイ・ローチ、ロバート・デ・ニーロ、ジェーン・ローゼンタール、ナンシー・テネンボーム
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
撮影:ピーター・ジェームズ
編集:ジョン・ポール
音楽:ランディ・ニューマン