第89回:『キングスマン』|チーズバーガー+秘密のソースがワインに合う!?ヴァレンタイン氏のマクドのすすめ。【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『キングスマン』(2015)
今回は『キングスマン:ファースト・エージェント』の公開を記念して、シリーズ第一作目の『キングスマン』です!
色んなところで「めっちゃ面白い」「最高だよ!」とおすすめされながらも、観るタイミングを逃し続けたこの映画。初めて観てみた感想ですが、、、「最高でした!!!」
お洒落で爽快で愉快!今まで観ていなかったことを後悔しています。(笑)
『キングスマン』は2015年に公開された、キングスマンシリーズ第一作目の映画です。続編『キングスマン:ゴールデンサークル』が2017年に公開、前日譚『キングスマン:ファースト・エージェント』も間もなく公開です!監督は『キック・アス』や『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のマシュー・ボーン。監督とこれまでも一緒に映画を作って来たジェーン・ゴールドマンが脚本を務めています。
主人公はロンドンで不良のようにフラフラと暮らす青年エグジー。幼い頃に父親を亡くし、現在は母の再婚相手である父親からDVを受けています。
ある日エグジーは自動車の窃盗で逮捕されてしまいますが、その時思いだしたのが幼い頃に実父の上司だという人から渡された電話番号。電話をかけるとあっという間に釈放され、迎えに来たのは英国紳士なハリー・ハートでした。ハリーは実は諜報機関「キングスマン」のエージェントで、エグジーをキングスマンの試験に誘います。
そしてエグジーはエージェントになるべく、ハリーは人口調整のための大量殺人を目論むヴァレンタイン氏を止めるべく、動き出すのでした。
とにかくですね、コリン・ファース演じるハリーが最高にかっこいい!オーダースーツを着こなし眼鏡をかけた姿は、洗練された紳士そのもの!落ち着いた立ち振る舞いも完璧で、「素敵」という言葉がぴったりすぎる役です。かと思いきや、激しいアクションも見せてくれます。コリン・ファースがアクションシーンを演じるイメージがあまりなかったので驚きましたが、凄く良かったです!
物語の後半、教会の中でのアクションがあるのですが、これまでとは打って変わって、本能むき出しなハリーの闘いっぷりに大興奮でした!軽快な音楽に合わせ、走り回りながら凶暴化した人を倒していく様は目が離せません!ハリーの意志ではなく、一般の人を皆殺しにしてしまうシーンなのですが、つい、いや、どうしても「いいぞー!やれやれー!!」と言いたくなってしまう爽快なシーンです!
もう一つ最高にかっこいいのが、キングスマンたちの持つスパイアイテムです!
「キングスマン」の表の顔が高級テーラーなだけあって、武器やハイテクアイテムが、紳士にふさわしい持ち物に化けているのがワクワクするポイント。雨傘マシンガンにライター手榴弾、ウイングチップの革靴には猛毒の刃。お洒落すぎます!武器本来の金属が見えるようなデザインも格好良いですが、個人的にはキングスマンたちが持つ上品さを失わないアイテムが「超」ツボでした!
感想を書くにあたり、改めてストーリーを振り返ってみたのですが、約二時間の映画の中で、それはそれは沢山の事が起こっていました。
特にエグジーがエージェントになるために受ける試験は、すべてが大がかり+命がけで、「これだけで映画一本作れるんじゃないか?」と思える内容です。エグジーが「キングスマン」に出会い、成長していく過程だけでも充分見ごたえがあるのに、加えて人類の危機を救うという超スケールのミッションまで描いているのが素晴らしい所。しかも、これだけ色々描いているのにスッキリまとまっていて、すごく観やすい!マシュー・ボーン監督に拍手を送りたいです!
そしていつでもユーモアを忘れないのがこの映画の大好きな所です。
物語の後半、ある小規模な爆発が同時に沢山起こるのですが、私はこのシーンで手を叩いて喜びました。(笑)普通の爆発で描くことも出来たはずのこのシーン。なのに、あえてこの演出をしてくるあたりセンスが凄まじいです。キングスマンたちの英国紳士なキャラクターのセンスも、ユーモアのセンスも抜群。まさに製作陣の「センスの塊」な映画でした!
そろそろ映画メシの話へいきたいのですが、伝えたいことが沢山あって困っています。
エグジーを演じた新人俳優タロン・エガートンも良かったですし、007はじめ映画へのオマージュの話もしておきたいところですが、ヴァレンタインを演じたサミュエル・L・ジャクソンについて。
今回は大量殺人を計画する悪いやつ、なのですが、暴力が苦手で血を見ようものなら吐き気に襲われるタイプの役柄です。サミュエル・L・ジャクソンが「暴力なんてマジで無理!」って言ってるのがまず面白いですし、悪人ながら嫌いになれないキャラクターのヴァレンタインがとっても良かったです!
では今回は、そんなヴァレンタインの家での「おもてなしディナー」を再現します!ハリーは、ヴァレンタインの計画を探るべく資産家に成りすましディナーを共にするのですが、お互い腹の底では怪しいと分かっているこのシーン。明るいトーンでありながらも緊張感があります。ワインが用意されたテーブルに運ばれてきたのは、、、、
なんと!マクドナルドのハンバーガー!!
拍子抜けもいい所ですが、ここで真面目腐ってお洒落なディナーを用意しない所が良いですね。
というわけで、作る…ではなく、買ってきました!笑笑
ハンバーガーだけでこのボリュームです!
ハンバーガー、チーズバーガー、ビッグマックの中からハリーはビッグマックをチョイス!
ヴァレンタインは「チーズバーガーに秘密のソースが最高だ」と言っていました。
秘密のソースが何なのか分かりませんが、「さらにチーズソースをかけたらおいしいだろうなぁ」と思ったので、作ります!
牛乳、片栗粉、コンソメを小さめのフライパンに入れ、粉をしっかり溶かしながら加熱していきます。
とろみがついてきたら一度火を止めチェダーチーズを投入!
これでもかってくらい沢山入れます。
再び過熱しながらチーズを溶かし牛乳と混ぜていきます。
ヤバい!これは美味しくない訳がない!
器に入れて、ハンバーガーとポテト、ワインと一緒に並べれば完成です!
普通に美味しそうですが、招かれたディナーでこれが出てきたら笑っちゃいますね(笑)
マクドナルドとワインは合わせたことないですが、どうなんでしょうか?
ではヴァレンタインおすすめのチーズバーガー+秘密のソースから。いただきます!
超濃厚!!チェダーチーズの強い香りがしっかりあるのに牛乳で味自体は結構マイルド。これは、確かにワインに合いそうです。
というわけでワインも。
はじめてのマックとワインですが、アリです!大アリです。
塩気の強いポテトとも会うし、ご飯でありおつまみでもある、、、!恐るべし!
チーズソースはポテトにつけても最高でした!
映画の中では食べる瞬間は映っていないのですが、普通に手づかみで食べたのかな?
上品なスーツに身を包んだハリーが豪快にビッグマックを頬張るところをちょっと見たかったです。
ごちそうさまでした!
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今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、タロン・エガートン、マイケル・ケイン
【スタッフ】
監督・脚本: マシュー・ヴォーン
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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