第63回:『ザ・ファブル』|猫舌主人公は魚が好き!最強のアクションシーンとの二面性!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『ザ・ファブル』(2019)
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2021年6月18日に『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』が公開されます!!劇場で予告編を見たのですが、激しいアクションシーンもあり、すごく気になる作品だったので、今回は新作公開前の復習として、前作『ザ・ファブル』を選びました!
映画「ザ・ファブル」は2019年6月21日に公開された日本の映画です。南勝久による同名の漫画を原作に作られており、主演を務めたのは岡田准一さん、監督を務めたのは、江口カン監督です。日仏混合のアクションチームによって生み出された凄まじいアクションシーンが必見の作品です!
主人公は「どんな敵でも6秒以内に殺す」最強の殺し屋・ファブルです。順調に仕事をこなしていましたが、ある日組織のボスから、一年間一般人として「普通」に生きることと、その間誰も殺してはならないことを命じられます。佐藤明(アキラ)と偽名を与えられたファブルは、同じく佐藤洋子(ヨウコ)と偽名を与えられた組織の仲間と共に、兄妹として大阪に引っ越し生活を始めるのでした。「普通」を模索するアキラですが、暴力団内のもめごとに巻き込まれてしまいます。そして誰も殺さずに人質を救い出すべく、ひとり敵の待つ廃工場へと乗り込んでいきます!
とにかく岡田准一さん演じるアキラのアクションシーンが凄まじいです!岡田さん自身も意見を出して作られていったというアクションはスピード感満載で、文字通り目が離せませんでした!あっという間に何人も倒してしまうので、一瞬のうちに沢山の動作をしているはずなんですが、アキラの動きは一人だけゆっくりに見えるほど落ち着いています。冷静で無駄がなく、ちょっとの事では動じないアキラの「最強感」が出ていてとてもかっこよかったです。岡田さんのアクションは、映像で強いように見せているだけではなく、本当に格闘技に長けている人を撮影してるので、他の俳優さんにはない凄みがあるように感じます。
映画の冒頭いきなり始まる戦闘シーンでは、銃を持ったアキラが敵を次々にやっつけていきます。そのシーンではアキラの頭の中で計算されているであろう、敵までの距離や障害物の有無、弾丸の起動などの情報が可視化された演出がなされています。白い矢印や文字が一瞬にして戦いの情報を表していて、とても楽しいワンシーンでした!アキラの戦う時の頭の中をのぞいているようで、「一瞬でそんなことまで考えているのか!」と、彼の強さを実感できる演出だったと思います!が、そっちに目が行ってしまって、「アクション自体を追いきれない、、!もっと動きをちゃんと見たいのに!」と思っていたら、冒頭以外は情報の可視化演出はされておらず、役者の動き一つ一つもしっかり楽しめました。演出方法の違うアクションを一つの映画の中で楽しめて、とても良かったです。
クライマックスの廃工場でのアクションシーンも凄くて、素晴らしいアクションを挙げたらキリがありませんが、私が何よりも「すごい!」と思ったのは、アキラが廃工場に侵入するときに披露した”壁のぼり”です!指をひっかける突起があるわけでもなければ、道具を使うわけでもない、体だけで90度の壁を当たり前のようにスイスイ登っていて、同じ人間の体とは思えませんでした。銃を使ったり殴り合うようなアクションはもちろんカッコいいですが、この”壁のぼり”の方が、アキラがどれだけヤバいかイメージしやすいし、「演出に頼らずとも生身の人間ってこんなことできるんだ」という驚きもあって、忘れられないワンシーンになりました。
この映画はキャストが豪華なのも一つの見どころだと思います!なかでも、アキラの命を狙う殺し屋・フードは福士蒼汰さんが演じ、作中唯一アキラを追い詰める凄腕の敵として存在感を放っていました。
他にも、アキラが始めたバイト先の仲間に佐藤次郎さんと山本美月さんがいます。
この映画でちゃんと出てくる女性はこの山本美月さん演じるミサキと、木村文乃さん演じるヨウコくらいなのですが、この二人が対照的な可愛さを持っていてとても素敵でした。ミサキは優しく清楚だけど、父の借金や病気の母のことがあり苦労の多い苦労美人。ヨウコは陽気でお酒が好きで、キュートなセクシーさも併せ持つ、危ない殺し屋。正反対だけどどちらも憧れちゃう「いい女」だなぁと思いながら観ていました。
二人の美女に共通するポイントは、アキラをほっとけないところ。二人とも面倒見がよいです。(笑)でも確かに、何事にも真面目で、信じられないくらい猫舌のアキラを見ていると、ほっとけない気持ちもわかります。
今作ではアキラの二面性にも注目です。アクションシーンでは「最強」そのものなのに、日常生活においては抜けているところも多々あり、なんだか可愛らしく、愛すべきキャラクターになっています。アクションだけでなく、コメディ要素も沢山あり、笑えるシーンも満載の楽しい映画でした。続編でも楽しいシーンが入っていたら嬉しいなと思います!劇場公開が楽しみです!
さて今回のお料理は、ずばり「魚」!
作中アキラは何度も魚を食べていました。川で捕って丸焼きにしたり、囲炉裏で焼いてみたり、屋上で七輪出してみたり、居酒屋でもサンマを食べたり。
猫舌のくせに本当によく食べていました。
今日はスーパーで串を打ってあるニジマスを発見したのでこちらを焼いていきます!
まずは水でサッと洗い、表面のぬめりを取ります。
水気をふき取り、塩を振っていきます。尾の部分は焦げやすいのでお塩たっぷり。
本当は囲炉裏か七輪で焼きたかったのですがないので魚焼きグリルで。いってらしゃーい!
焼けました!
途中から塩と皮が焦げる香ばしい匂いが漂っていてお腹が減りました。川沿いのキャンプ場を思わせる美味しい香りです!
串が真っ黒こげになりましたがニジマスの焼き加減はばっちり!皮はパリパリっと、中はフワフワのほくほくです。
塩だけのシンプルな味付けなのにすごく美味しい!キャンプに行きたくなりました!
アキラの少年時代のように、山に置いていかれてサバイバルするのはごめんですが、アウトドアを楽しみたくなりました。
ごちそうさまでした!
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今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
岡田准一,木村文乃,山本美月,福士蒼汰,柳楽優弥,向井理,宮川大輔,佐藤二朗,光石研,安田顕,佐藤浩市
【スタッフ】
原作:南勝久
監督:江口カン
脚本:渡辺雄介
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!
- 第62回:『いのちの停車場』|みんなで食べたパオは家族と愛情の象徴!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
- 第64回:『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』|麻婆豆腐を作りながら刺客を返り討ち!前作を超えるアクションシーンの数々は刺激的!【瀬田ミナコのシネまんぷく】