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第64回:『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』|麻婆豆腐を作りながら刺客を返り討ち!前作を超えるアクションシーンの数々は刺激的!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

 

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2021

今回の作品は、前回の続編となる『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』です!前作を観てスピード感満載のアクションシーンに興奮しっぱなしだったので、速攻で劇場へ!今作では一体どうなっているのかとても楽しみにしていました!!結論から言うと、、、パワーアップしていて前作よりもさらに興奮してしまう大迫力シーンの連続でした!殺し屋ファブルはもちろん、悪役も素晴らしく、ストーリーもとても面白いものになっていました。まずは作品の紹介とあらすじから!

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』は南勝久さんによる漫画を原作に製作された実写映画の二作目です。前作『ザ・ファブル』については前回の第63回シネまんぷく(ここにリンク貼れますか??)で採り上げているので、ぜひそちらもお読みください!

今回、主演の岡田准一さんはファイトコレオグラファーというアクションの振付師としても参加しているそうで、「岡田さんのアクションを見るならこれ!」という作品になっていました!

一年間誰も殺さず、普通に生きるよう命じられた伝説の殺し屋ファブルは、佐藤アキラと偽名を与えられ、相棒のヨウコと兄妹のふりをして生活しています。

アキラはある日、以前自分が救えなかったがために車いす生活になった少女、ヒナコに再会します。両親の復讐を望むヒナコは、宇津帆という、若者を殺し金を騙しとる悪人と行動を共にしていました。宇津帆はアキラの正体がファブルだと知り、弟を殺された恨みから、ありとあらゆる手段でアキラを殺しにかかるのでした。

本当に「こんなアクション見たことない!!」と驚くシーンが多かったです。映画が始まるや否やカーアクションが繰り広げられるのですが、いきなりの大ピンチでドキドキしました!立体駐車場内で暴走する車にしがみつき、窓の外からハンドルを操作する荒業や、落下する車からの脱出シーンは、いつ怪我してもおかしくないような超危険な動きで、フィクションだと分かっているのに怪我しないか本気でハラハラしてしまいました。

もう一つとても良かったアクションシーンは工事用の足場のつけられた団地での戦いです。このシーンは監督が「団地パニック」と命名したそう。アキラも敵も、足場を使ってヒラリヒラリと階を移動する姿は重力を感じさせず、上下の動きで作られるアクションは新鮮でとても見ごたえがありました!

前作では、華麗な「壁のぼり」を披露していたアキラですが、今回は「壁くだり」が観れたのも嬉しいポイントでした。そして何より、崩れていく足場の上での全力疾走が最高!ただ走っているだけなのに、「こんなにかっこいい全力疾走見たことない!」と思えるシチュエーション。岡田さんやスタッフの皆さんが、本当に世界で通用するアクションを作ろうと思ってこの作品を作ったことが感じられる、激アツの「団地パニック」でした!

今回の敵となる悪役は堤真一さん演じる宇津帆という男なのですが、めちゃくちゃ怖かったです!表向きは子供たちを守るNPO団体の代表で、実は犯罪組織のリーダーという人物ですが、表裏がはっきりしてないところが余計に怖いんです。

良い人を演じる必要のない場面でも、空気を読んだり、ヒナコにお茶を入れてあげたり、普通に良い人に見える所が多々あって、善人なのか悪人なのか分からない気持ち悪さがありました。そして、その良い人の雰囲気のままヒナコの体に触り、性欲を満たす姿は違和感と嫌悪感が満載で、他の悪役にはない怖さを感じました。

そんな本性の見えない宇津帆なので、ヒナコとの関係性もよく分からず不思議に感じました。部下?愛人?保護者替わり?ただの性欲処理係?もしくはNPO団体の代表という表の顔に信憑性を持たせるパフォーマンス?どれも当てはまらないようで、どれも当てはまる気がする、、、。堤さんの絶妙に気持ち悪くて怖い悪役があってこそ、今回のストーリーが厚みのあるものになっていた気がします。

またヒナコを演じた平手友梨奈さんの、危うい少女と大人の女性が混ざったような雰囲気も素敵でした。最初は心を閉ざし復讐という暗い感情が全てだったヒナコがアキラと再会したことでちょっとだけ変わっていく過程も丁寧に描かれていて、アクション目当てでこの映画を観たはずが人間ドラマとしてもしっかり楽しむことが出来ました!

ちなみに前作に引き続き、今回もお笑い芸人ジャッカル富岡ネタが多いです(笑)ジャッカルのネタや、アキラの猫舌オーバーアクションは観る人によっては好き嫌いが分かれそうですが、あのスベってるようなウケてるような独特の笑い、私は結構好きです!

佐藤二朗さんの面白い社長も健在で、クスッと笑っちゃうシーンもいっぱいでした。ストーリーが重いだけに楽しいシーンがいい休憩になって、すごく楽しく観ることが出来ました!

さて今回の映画メシはヨウコの手作り麻婆豆腐!

普通の生活で暇を持て余した彼女は、今作ではいろいろな料理を作っていました。なかでも麻婆豆腐は、作っている最中に宇津帆一味の殺し屋・鈴木がやってきてしまい、ヨウコのピンチ(?)と、麻婆豆腐が焦げちゃうんじゃないかと、二重の意味で焦る、楽しいシーンでした!

ヨウコは市販の調味料が混ざってるやつを使っている気もしますが、今日は味付けも一からやっていきます。

まずは具材をみじん切り。

にんにく、生姜、たっぷりの長ネギを刻みます。

フライパンで軽く炒めて香りを出したら、辛味を投入します!

豆板醬の辛さをベースに、麻辣醤を加えて、しびれる辛さも入れてみました!(とはいえ辛すぎるのは苦手なので、どっちも控えめに、、)

豚ひき肉を加えたら、ネギや辛味がしっかり絡むまで炒めます。

合わせ調味料を作ります。

鶏ガラスープの素、味噌、砂糖、醤油、酒、水をよく混ぜておきます。

そしてこちらもフライパンに投入!

そのまま過熱して、ある程度温まったら、水切りして一口大に切っておいた豆腐も入れます。

そして少々煮詰め、水溶き片栗粉でとろみをつけます。映画ではこのあたりで鈴木が乱入していましたね(笑)あとちょっとで完成なのに!!

映画に倣って、ちょっと煮詰めすぎくらいまで加熱したら完成です!

市販の麻婆豆腐の素を使わずに作ったのは初めてですが、案外簡単に、美味しそうにできました。少しだけ入れた麻辣醤の刺激的な香りが食欲をくすぐります!

一口食べてみると、、トロトロのひき肉とフワフワの豆腐がとっても美味しいです!

ちょっと煮詰めすぎで作ったので、味が若干濃い。ご飯を掻き込みたくなる辛ウマです。鈴木も食べて行けば良かったのに。(笑)

今回はこの麻婆豆腐シーンにとどまらず、ヨウコのかっこいいシーンが多かったのも見どころの一つです。

やっぱり強い女はかっこいい!!キュートでセクシーで強いなんて、最高です。(私が『ザ・ファブル』二作品の登場人物の中で一番憧れる役、実はヨウコです!)

麻婆豆腐がなくてもヨウコのかっこよさだけでご飯が食べられそうです!

ごちそうさまでした!

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
岡田准一、木村文乃、平手友梨奈、安藤政信、黒瀬純、 好井まさお、橋本マナミ、宮川大輔、山本美月、佐藤二朗、井之脇海、安田顕、佐藤浩市、堤真一

【スタッフ】
原作:南勝久『ザ・ファブル』(講談社「ヤンマガKC」刊)
監督:江口カン
アクション監督:横山誠
ファイトコレオグラファー:岡田准一
企画・製作:松竹×日本テレビ
配給:松竹株式会社
制作プロダクション:ギークサイト
(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会

公式サイト:https://the-fable-movie.jp/

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/

 

※瀬田ミナコが出演中の共感シアターのアーカイブ動画はこちら!