第31回:『バトルシップ』|チキンブリトー食べながらみんなで観たい映画!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『バトルシップ』(2012)
ピーター・バーグ監督の2012年公開の映画です。実はなかなか自分では選ばない系のタイトルとビジュアルなんですが、観てみることにしました!細かいことは気にするな!頭を空っぽにして派手な爆撃戦を楽しみつくせ!そんな映画でした。
物語はとてもシンプル!友好的ではない宇宙人がやってきて、地球人VS宇宙人の戦いになります。そして今作で活躍するのが海軍です。日本の自衛隊も含めた各国の海軍が協力し、未知の敵から地球を救うお話です。
主人公は、テイラー・キッチュ演じるアレックス・ホッパー。なかなかのダメ男です。定職に就かず、警察沙汰は起こすし、感情的にしか行動しないため、問題を起こしてばかりで兄のストーン・ホッパーはかなり手を焼いていました。そして一目ぼれした美女、サムのためにチキンブリトーを盗みに入ったことで、兄の堪忍袋の緒が切れてしまい、アレックスは嫌がっていた海軍にはいることになるのでした。
作品の前半は、このアレックスの行動一つ一つがすごく嫌でした。私は映画やドラマを見ていて、主人公が人に迷惑をかけていたり、明らかに失敗するような行動をとっている状況が自分のことのように嫌な気持ちになってしまうんです。(だからこそ映画を楽しめている部分も大きい!)共感性羞恥というらしいのですが、前半はそんなシーンばっかりでソワソワしながら、いたたまれない気持ちで観ていました。本当にすぐ喧嘩するし協調性もないし、自分勝手で、なぜサムはこいつと付き合ってるんだろう!?と疑問でした(笑
そして時は流れアレックスは海軍将校になりました。14ヵ国が参加する海軍合同演習の式典に遅刻したり、喧嘩騒ぎを起こしたりとアレックスは相変わらずです。そのころNASAが交信を試みていたある星から謎の飛行物が地球に墜落しました。
演習中、突如宇宙から落ちてきた巨大な落下物に遭遇したアレックス含む三隻の駆逐艦ですが、その落下物は、エイリアンを乗せた巨大な戦艦でした!見たこともない敵からの攻撃で、海軍の駆逐艦二隻はあっという間に破壊されてしまうのでした。
この、エイリアンたちの乗る戦艦がすごい迫力です!エヴァンゲリオン?トランスフォーマー!?を思い出すような巨大メカで、バッタのようにジャンプしながら海を移動するめちゃくちゃ強そうなやつです!正直メカ系は特に好きなわけでもないので、かっこいいーーー!!とはなりませんでしたが、その迫力と、明らかに人類側より強そうな装備とCGのすごさのにテンションが上がったことは確かです!(おそらくロボットとか、メカが好きな人にはたまらないビジュアル)機動力や武器の性能の高さから、これは勝てないでしょ、、と思いました。
また宇宙人本体もしっかり登場するんですが、今作の宇宙人さんはかなり人間に近い見た目でした!指の形と目の作りがちょっと違うのと、特徴的な髭があるだけで体のつくりや体格はほとんど人間でした。 ちょっとおじさんぽくて可愛いかも!?
駆逐艦二隻が破壊され、多くの仲間が死んだことで、残った船員の中で一番高い階級となってしまったアレックスは、クビ寸前の立場から突然キャプテンを務めることになってしまいます。そこで彼を支える仲間たちとの絆が生まれるわけですが、その仲間たちがいい味出してました。
一人目は、日本人ナガタ。浅野忠信さんが演じています。最初はアレックスと犬猿の仲だったナガタですが、最終的にはよき仲間になります。アレックスと二人で銃を構えるシーンはとてもかっこよかったです。そういえば映画の途中いろんなところで日本語が聞こえてきたり、目に入ったりするのもちょっと楽しいです!
二人目は今作一番の私のお気に入り、女性クルーのレイクスです!シンガーソングライターで女優のリアーナが演じているんですが、特別勇敢で細身なのに力強く、かっこいい女性好きにはたまらない登場人物です。単身で乗り込んできた宇宙人を、アレックスとの連携でトラップにかけるシーンは激アツでした!
そして忘れてはいけない退役軍人のおじいちゃん達です。残った一隻の駆逐艦で戦っていたアレックス達ですが、ついに最後の一隻も破壊されてしまいます。そこで、70年も前に作られ、今では記念艦となっていた戦艦「ミズーリ」に乗って敵と戦うことになります。しかし、古すぎて誰も動かし方が分からない!そんな時かっこよく現れたのが、かつての海兵おじいちゃん達です。壮大な音楽とともにスローモーションで続々と集結するナイスタイミングなおじいちゃん達の演出は、かっこつけすぎでちょっと笑ってしまいました。(笑 が、かつてのレジェンドたちと共に戦う展開は盛り上がりますよね!
最終的に、宇宙人たちをやっつけて、敵の交信装置も破壊し、とても分かりやすいハッピーエンドで物語は幕を閉じます。アレックスも協調性を身につけることができ、仲間との絆も育み、さらに功績が認められ表彰されて、彼女の父親との関係も好転していきます。「そんなうまくいく訳あるかーー!!」と言いたくなりますが、たぶんこの映画でそれを言うのは野暮です。言い出したらきりがないです。。そんなことよりも、派手でかっこいい敵の戦艦と、それを撃破する海上戦、そして熱い展開を楽しむのがこの映画の楽しみ方なんじゃないかと思いました!
私個人としては緻密に作り上げられた世界観のある映画や、見た後に考えさせられてしまう余韻のある映画が好きなので、この「バトルシップ」はドストライクではないんですが、みんなで盛り上がりながら鑑賞できて、あー面白かった!とすっきり満足できる映画という意味ではとてもいい映画でした!
さて、この映画で食べ物といったら、「チキンブリトー」!!これしかありません。ブリトーを食べるシーンは出てこないのですが、この映画を観た人ならみんなチキンブリトーという言葉を覚えたことでしょう。主人公がどんな人間なのか一瞬で理解できる印象的なアイテムでした。
それでは作っていきます。
まずは皮を取り除いた鶏むね肉にフォークで穴をあけ、料理酒とともにレンジでチンします。 お肉がほぐれるくらいに火が通ったら軽くほぐしておきます。
玉ねぎ、パプリカを食べやすい大きさにカットし、オリーブオイルで炒めます。
玉ねぎが透き通ってきたら、鶏肉、トマト缶、水、タコスの素、ミックスビーンズ、塩コショウを入れて煮込んでいきます。タコスの素を入れると一気にメキシカンな香りに!食欲のわくいい香りです!!
汁気がなくなってきたら中に入れるチキンタコスは準備OKです。
キャベツを千切りにして、トルティーヤをフライパンで軽く温めます。
ここからは時間の勝負!トルティーヤが冷めて硬くなる前に、キャベツ、チキンタコス、ピザ用チーズを素早く包みます。
仕上げに並べてオーブンで少し焼き、トルティーヤはパリッと、チーズはトロトロにして完成です!
スパイスの香りとお肉がよく合います!ビールを飲みたくなる味!
チキンタコスの汁気がいい感じにキャベツと生地になじんで美味しいです!これがコンビニやバーの軽食においてあるの羨ましいです。
派手にドカンドカンと攻撃するこういった映画には、なんだかジャンキーな味の濃い食べ物を合わせたくなるんですが、チキンブリトー、ばっちりでした!
ごちそうさまでした。
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今回取り上げた作品はコチラ!
【キャスト】
テイラー・キッチュ, 浅野忠信, リーアム・ニーソン, リアーナ
【スタッフ】
監督 : ピーター・バーグ
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!
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