第22回:『グーニーズ』|「宝!トラップ!悪党!海賊船!仲間!」冒険映画の中の冒険映画!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『グーニーズ』(1985)
名前は知っていたけれど初めて観ましたグーニーズ!!子供の頃に出逢いたかった!子供の頃に見ていたらきっと忘れられない大好きな映画になったこと間違いなしです。とは言っても大人になった今観ても大いにワクワクできる素晴らしい映画でした!
アメリカの田舎町グーンドックに住む4人の少年、マイキー、マウス、チャンク、データは自分達をグーニーズと呼ぶ仲良しグループ。主人公マイキーの両親は多額の借金を抱えており、返済期限が翌日に迫っていました。明日になれば家を明け渡さなければならない訳です。最後にマイキー宅で遊んでいたグーニーズのみんなは屋根裏部屋で「片目のウィリーの宝の地図」を発見します!
この宝を見つけて借金を返済し、家を守りたいマイキーは、グーニーズのみんなと宝探しに出かけるのです。ですが、宝の隠し場所の入り口になっている海辺のレストランには先客がいました。ギャングのフラッテリー一家です。
宝の存在を知ったフラッテリー一家は宝を横取りしようとグーニーズを追いかけます。グーニーズはマイキーの兄と、その友人の女の子二人と一緒に、数々のトラップを潜り抜け、フラッテリー一家から逃げながら「片目のウィリーの宝」を目指します!
グーニーズの4人はそれぞれ個性があって見ていて飽きません。主人公マイキーは父親から聞いた海賊のお話に憧れる、喘息持ちの少年。病弱な彼の成長も見どころです。マイクはスペイン語が話せて宝の地図の翻訳係。グーニーズの中では1番悪ぶりたい男の子!よくしゃべるのでマイクというあだ名らしいです。中国人のデータは発明好きで、その完成度はさておき、沢山の発明品を持ち歩いています!「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」に出てくるあの子役の子が演じていて、今作でもいい味出してました!そして食いしん坊のチャンク!おっちょこちょいでよく物を壊すし、怖がり。虚言壁があったりして困ったところもありますがとってもチャーミングな少年です。
片目のウィリーの骸骨を見つけたとき、マイキーはウィリーの眼帯の下をみて「君もグーニーズの仲間だ」と言います。このセリフが心に残りました。グーニーズのみんなはそれぞれ個性的で、その個性を認め合ってるからこその絆があるように感じました。ウィリーも片目が無くて、みんなとちょっと違うところがあります。だからこそマイキーは自分達に通ずる物を感じ取れたのかもしれません。ウィリーはもう死んでますが、ウィリーとマイキーの間に絆が生まれた瞬間でした。
このお話は宝を探しにいく物語ですが、この映画自体が宝箱のように色んなワクワクが詰まった映画でした!映画の冒頭から脱獄、からくり装置、美術品の置かれた屋根裏部屋、とすでに面白いシーンばかりなのですが、なんといっても色んな罠を潜り抜けていくシーンは目が離せなくなります。落ちてくる巨大な岩や落とし穴はもちろん、ミスすると床が抜けていくパイプオルガンなんて凝ったトラップも仕掛けられています。
特に、落とし穴のトラップの切り抜け方はサイコーでした!!!穴に落ちたのはデータで、あと少しで全身串刺しになるところでした。が、彼は自らの発明品「入れ歯マジックハンド」で難を逃れます!ドキドキするし発明品がちゃんと活躍するかっこいいシーンなのですが、おじいちゃんおばあちゃんがするような総入れ歯がミョーーンと伸びていき、ガシッと岩肌に食らいつき、少年を一人ぶら下げている光景は面白くておかしくて、忘れられません!ハラハラする場面を格好よくそして面白く切り抜け、そこには子供達の夢も詰まっているという、この映画の全てが凝縮されたシーンなんじゃないかと思います。
そしてもう一人大事な登場人物がいます。ギャングのフラッテリー一家はママと息子二人、かと思いきや、もう一人息子がいます。それがスロースです。鎖で繋がれ一家から虐待を受けています。スロースは、身体も大きく、怪力で、虐待のせいか顔が大きく歪んでいてとても恐ろしい存在に描かれています。が、後半チャンクと仲良くなった所からは優しく心強い味方になります!
フラッテリー一家に追い詰められていたみんなは彼の登場で一気に形勢逆転してピンチを抜け出すことが出来るのです。ラストシーンではスロースもすっかりグーニーズの仲間になっていて、恐ろしいと思いこんでた相手も、個性を認めてすぐに仲間になれるのはすごいと思いました。グーニーズの素直で綺麗な心を見習いたいと思います!チャンクがスロースに「うちで一緒に住もう!」と言ったときはウルっと来てしまいました。この二人の絆もすごく良いです。スロース、良かったね、、!!!
映画を見ているときは、楽しい!!という気持ちしかありませんでしたが、こうやって改めて書いてみると、面白いだけでなく少年達の絆がきちんと描かれていて、本当に良い映画だなぁとしみじみ思いました。
さて!今回はどんな食べ物を作ろうかとだいぶ悩みました。作中には美味しそうなピザも出てくるし、チャンクが食べてるアイスクリームも美味しそう、、、チャンクとスロースの友情のきっかけとなったチョコレート菓子なんかも考えました。が、もっとこの映画のワクワク感を表現したいと思い、グーニーズをイメージした私なりのデザートプレートを作ってみることにしました!
輝く宝石をイメージして琥珀糖、金貨は既製品のコインチョコを使い、そして片目のウィリーをパンケーキで作っていきます。
まずは琥珀糖づくりです。琥珀糖とは食べる宝石とも呼ばれる、寒天と砂糖を煮詰め固めたお菓子です。しっかり乾燥させれば周りが固くなり、より宝石に近くなります!今回は透き通る宝石にしたかったので、乾燥前の状態で使います。
粉寒天をしっかりと溶かし、砂糖を加えます。すごい量です。。煮詰めていき、とろみがついたらバットに流し込みます。そして少量別の容器にとり、好きな色を付けていきます。色付きの液もバットに流し軽くかき混ぜグラデーションを作ったら、あとは冷蔵庫でしっかり固めて、好きな形に切ったりちぎったりして完成です!
想像以上に透き通っていて綺麗!
次にパンケーキです。少し前に流行ったパンケーキアートに挑戦です!
パンケーキミックスに豆乳を投入!(笑
ドレッシングや油を小分けにするようなディスペンサーに生地をセットします。先の穴の大きさの違うものを二つ用意し、細い線を描く用と広範囲を埋めるように分けました。
まずは一番濃い色にしたい線画の部分を描きます。ひっくり返した絵になるので文字は反転させて書きます。
しっかり焼き色が付いたら、次に二番目に濃くしたい部分に生地を乗せます。こちらも少し焼いて、最後に周りの縁取り部分に生地を乗せます!ひっくり返して完成です!!
コインチョコも一緒にプレートに盛り付けていき「グーニーズ・デザートプレート」完成です!
いかがでしょうか。パンケーキアートがうまくいくか不安でしたが思ったよりも簡単に可愛くできて作った本人としては大満足です!(笑
映画の雰囲気が表現できていたら嬉しいです。
『グーニーズ』の瀬田ミナコ的評価は、、、
星3.5!!!
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今回取り上げた作品はコチラ!
監督:リチャード・ドナー
脚本:クリス・コロンバス
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
出演:ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、コリー・フェルドマン、ケリー・グリーン、マーサ・プリンプトン、キー・ホイ・クァン
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!
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