第125回:『Mr.&Mrs.スミス』(2005)|お互いの正体を探り合う緊迫感MAXのディナータイム!ハラハラドキドキのメインメニューはポットロースト!【瀬田ミナコのシネまんぷく】
共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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■今回の映画:『Mr.&Mrs.スミス』(2005)
皆さん!いよいよ、ブラット・ピット×伊坂幸太郎さん原作の映画『ブレット・トレイン』が公開になりました!日本を舞台にした映画ですし、かなり楽しみにしていたのです。今回はそんな『ブレット・トレイン』の公開を勝手に記念して、ブラピの出演作の中でも私が大好きな作品『Mr.&Mrs.スミス』を選びました!Amazon primeでドラマシリーズ化されるというニュースもあり、そちらも楽しみですね!
『Mr.&Mrs.スミス』は2005年に公開された映画で、監督は『ボーン・アイデンティティー』を手掛けたダグ・リーマン、主演をブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが務めています。映画はジョン・スミスとジェーン・スミス夫婦がカウンセリングを受けるシーンから始まります。
美男美女でそれぞれ会社の経営者という、誰もが憧れるようなこの夫婦は、互いにある秘密を抱えていました。それは本当の職業が「殺し屋」であるという事!それぞれ別の組織に所属し、互いに相手には正体を隠していたこの夫婦。ある任務で共通のターゲットを狙った事をきっかけにパートナーの正体に気が付いてしまいます。仕事を目撃されたら48時間以内に相手を抹殺するのが組織のルール。スゴ腕殺し屋夫婦の戦いが始まるのでした!
とにかく!ブラピとアンジーがセクシーすぎます!!アンジーの唇!ブラピの眼差し!
こんな色気の塊のような夫婦がいていいのでしょうか!?二人の一挙手一投足が全て絵になるカッコよさで惚れ惚れしました。
この映画の撮影から交際に発展したという二人は、リアルカップルになるだけあって超お似合い!息もぴったり。夫婦として一緒に暮らした時間をちゃんと感じさせる素晴らしい芝居でした!
「夫婦がお互い殺し屋だった」という超ワクワクする設定ですが、ストーリーはすごくシンプルです。夫婦が命を狙いあい、和解して、一緒に戦うという超が付くほど分かりやすい内容ですが、非常にテンポが良く、派手なアクションも沢山あり、会話も設定をうまく活かした面白いもので、飽きることなく観終わってしまいます。
特にアクションについては家の中やショッピングモール、など建物を活かしたアクションとても面白く見ごたえもあるのですが、不思議なことに二人が殺しあえばあうほど、イチャイチャしているように見えてくるのです、、、!
ナイフを投げつけたりマシンガンを打ち込んでいるのに、二人なりのちょっと(かなり)激しめな愛情表現に見えました。(笑)
面白かったのはジョンはあまり本気で殺しに行っているようには見えないのに対して、ジェーンは割とちゃんと殺そうと爆弾を仕掛けたりしていているところです。
ジェーンのほうが「任務の為なら愛などくそくらえ」に見えるのに、後半で見えてくる愛の深さのギャップが良かったですね。
あと二人とも優秀な殺し屋だけど、勘で動くジョンと計画して動くジェーンのスタイルの違いも面白かったです。
見どころ満載の今作ですが私が一番好きなのはディナーのシーンです!
お互いの正体が殺し屋だとほとんど分かっているけど、それが確信に変わる大事な場面で、台詞の内容はいたって普通の夕飯時のものなのに、緊迫感MAX!何気ないセリフや動作の一つ一つが、互いの正体を探る駆け引きになっていて、どちらが先に尻尾を出すかドキドキハラハラでした。
今回の映画メシは、そのディナーに出てきたメイン料理「ポットロースト」を作ります!
塊のお肉を野菜と一緒に煮込んで作る、アメリカの家庭料理だそうで、映画の中ではめちゃくちゃ大きいナイフでお肉を切っていました。
豚肉で作ることもある料理ですが、今回は牛肉と白ワインで作っていきます!
まずはお肉をタコ糸で縛ります。
お肉の外側すべての面に塩コショウをたっぷりふりかけておきます。
次に野菜を切って下準備。
セロリとニンジンは食べやすい大きさに。
マッシュルームは石づきを切り落とします。
にんにくは皮だけ剥いたら刻まずに、そのまま使います。
フライパンにオリーブオイルを熱し、お肉の表面を焼いていきます。
ジュワーっと最高に美味しそうな音が食欲をそそります!!
全ての面に焼き色がついたら、一度取り出して野菜を炒めていきます。
ある程度火が通ったら、お肉を戻し白ワインと水、ローリエを加えて煮込みます。
お肉をひっくり返しながら20分ほど煮込んだらお肉だけ取り出し、
煮汁を煮詰めてソースにします。
私の家には映画の様なナイフはないので、まな板の上で切り分け、盛り付ければ完成です!!
家庭料理!?というよりおもてなし料理って感じですね。
スミス夫妻の家は超豪華で、飲み食いするもの一つとってもセレブな感じが伝わってきましたが、ポットローストもセレブを感じる一つでした。
ではさっそくいただきまーす!
塩コショウしかしてないのにソースが激うまです!お肉と野菜のうま味たっぷり。お肉も中まで味が染みています。
お肉がちょっと固くなってしまったのは煮込みすぎでしょうか?顎が疲れますが美味しいです(笑)
余談ですが、ブラピは色んな作品で「食べるシーン」がとても多いのです。
今作に限らず色んなものを美味しそうに食べてくれる俳優さんなので、また他の映画もシネまんぷくで紹介したいです(^^)
ごちそうさまでした!
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今回取り上げた作品はコチラ!
『Mr.&Mrs.スミス』(2005)
【キャスト】
ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー ほか
【スタッフ】
監督:ダグ・リーマン
脚本:サイモン・キンバーグ
製作総指揮:エリック・フェイグ
配給:東宝東和
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
Instagram:https://www.instagram.com/cinemanpuku_minako/
『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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