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第112回:『星の王子ニューヨークへ行く』|庶民を楽しむ王子様がウキウキで面白い!マクドーウェルのハンバーガーの決め手は「胡麻ナシのバンズ」!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)

今回は『星の王子ニューヨークへ行く』です。

この映画、幼い頃に何度も観た記憶があるのですが不思議なことに、「エディ・マーフィーが出ている!」ということ以外は何も覚えていないのです(笑)

かなり小さい頃に観ていたので内容を覚えていなくてもしょうがないのですが、それでもエディ・マーフィーの存在ははっきりっくっきり心に残っていました!

久しぶりに映画を観てみると、子供の頃には気が付かなかった出演者に気が付いたり、何も考えずに笑って観れるとても気持ちのいいコメディ映画だと改めて思ったりました!

 

『星の王子ニューヨークへ行く』は1988年に公開された映画で、原題は「Coming to America」です。全然「星の王子」要素はないですね!

監督をジョン・ランディスが、主演をエディ・マーフィーが務めました。

主人公はアフリカにある王国・ザムンダの王子、アキーム。21歳になりますが、常に従者に囲まれ生活のすべてをお世話される毎日。ついには結婚相手も両親に決められてしまいます。「自分の花嫁は自分で探す」というアキームの言葉を「結婚前に羽を伸ばしたい」と勘違いして理解した王様は息子を旅行に送り出すのでした。

アキームが花嫁探しにやって来たのはニューヨーク!リサ・マクドーウェルという女性に一目惚れし、彼女の父が経営するハンバーガー店「マクドーウェル」でバイトとして働きます。頑張って彼女にアプローチしますが、なかなか恋仲には発展せず。

果たしてアキームは帰国までに「王子としてではなく自分自身を愛してくれる女性」を見つけ出し、花嫁にすることが出来るのでしょうか!?

映画の冒頭に描かれる、ザムンダ王国でのアキームの暮らしがとっても面白かったです!

朝起きてスリッパをはくのも、歯を磨くのも、身体を洗うのはもちろん、トイレでお尻を拭く事さえアキームは自分でやらせてはもらえません。(トイレのエピソードは子供心に強烈だったのか覚えていました笑)

王宮の中でも「花びら係」なる係が付いて回り王子の歩く道にお花を散らしています。

この行き過ぎた過保護に心底うんざりしているエディ・マーフィーの表情が最高でした!

そしてニューヨークに来て自由を手に入れてからはすごく生き生きしているのが余計に面白い!街に捨てられたごみを見て喜んだり、どう見ても事故物件な部屋を気に入って借りたり、王子様が憧れの庶民生活を満喫する姿は何度観ても笑ってしまいます。

ずっとコントを見ているような面白さが散りばめられている映画なので、いちいち面白かったシーンを書きあげることはしませんが、私が一番好きなシーンは、うっかりザムンダ出身の人に会ってしまい、リサの前で「あなたに(王子様に)会えるなんて!」と大喜びされてしまうシーン。そして、サミュエル・L・ジャクソン演じる強盗をアキームと従者のセミがあっという間に制圧してしまう所。こんなところに出てたんですね!サミュエル!

「良い意味でふざけまくってる映画」で、作り手たちがすごく面白がって映画を作ったのが伝わってきます。

ちなみにエディ・マーフィーと、セミを演じたアーセニオ・ホールはなんと一人四役を演じています。無駄に変装のクオリティが高いので言われるまで全然気づけないし、メインキャスト二人が四役こなす必要がどこにあったのか全く分からないのですが、面白いからOK!悪ノリの延長の様な雰囲気で楽しく撮影してる様子が目に浮かびます。

あと私はこの映画の衣装が好きです!

いかにも「どこかの国の王族」なファッションや大きすぎるアクセサリー。衣装に至るまでちょっとふざけてるのが最高です!でも全然変じゃなくてあんな衣装を着てみたいなぁと思いました。

さて今回の映画メシはハンバーガー店「マクドーウェル」のハンバーガーを作ります。黄色のアーチの『M』マークまで某ハンバーガー店にそっくりなこちらのお店。(笑)

ハンバーガーの具材もほぼ一緒ですが、大事な、大事なポイントがあります。

それは、マクドーウェルのバンズにはゴマがない事!唯一と言っても過言ではないアイデンティティです!

スーパーで売っているバンズにはゴマがかかっていました、、、。

なので!今日はバンズから作ります!

まずはボウルに強力粉と薄力粉、ドライイーストと砂糖を混ぜ合わせます。

水と塩を入れたら粉っぽさがなくなるまで捏ねていきます。

生地が手にくっつきづらくなってきたら、バターを加えてさらにコネコネ、、、。

叩きつけながら捏ねていき、表面が滑らかになってきたらOK。

一次発酵させます。

生地を分けて丸めたら、鉄板に乗せて二次発酵!

一度取り出して表面に卵を塗ったらオーブンで焼きます。

お次は具材の準備です。

ピクルス、玉ねぎ、レタスは薄く切っておきます。

牛ひき肉(映画で100%ビーフと言ってましたね)に塩コショウをして混ぜます。

焼くと縮むのでバンズより一回り大きく成型してフライパンで焼いてきます。

やっぱり結構縮んでしまいました。

ハンバーガーショップ様にの薄くて大きいパテが作りたいのにっ。

マヨネーズ、ケチャップ、マスタードを混ぜてソースを作ればもう完成間近!

バンズに順に挟んでいきます。

最後に電子レンジで少し温めてチーズをとろけさせれば完成です!!

ちょっと小ぶりなバーガーが出来上がりました。

小っちゃくてかわいい!

大きく口を開けてガブリ!

お肉がジューシーで美味しい~!!バンズの胡麻ナシも、言われなければ気が付きませんが(笑)意識してみると立派なアイデンティティ。

アキーム王子はこれまでハンバーガー食べたことあったのかな?

王子が働くのがファストフード店というギャップがすごく良かったです。

ごちそうさまでした!

 

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今回取り上げた作品はコチラ

『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)

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【キャスト】
エディ・マーフィ、アーセニオ・ホール、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ジョン・エイモス、マッジ・シンクレア、シャリ・ヘッドリー

【スタッフ】
監督:ジョン・ランディス
脚本:デビッド・シェフィールド、バリー・W・ブラウスティン
製作:ジョージ・フォルセイ・ジュニア、ロバート・D・ウォッチス
製作総指揮:マーク・リップスキイ、レスリー・ベルツバーグ
音楽:ナイル・ロジャース
主題歌:「Coming to America」THE SYSTEM
撮影:ウディ・オーメンズ
編集:マルコム・キャンベル

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
Instagram:https://www.instagram.com/cinemanpuku_minako/

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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