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第111回:『ロッキー』|一度観たら忘れられない猛特訓のあの名シーンを再現!「生卵風ドリンク」と「牛のたたき」!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『ロッキー』(1976)

今回は言わずと知れた名作映画「ロッキー」です。

実は私、これまでロッキーを観たことがなかったんです。とは言え、あまりに有名な映画なので、メインテーマはもちろん、生卵を飲み込む名シーン、「エイドリアーーーン!!」と叫ぶこと等、初見にも関わらず知っているシーンが沢山ありました。

映画メシは、私のお気に入りの生卵シーンと、お肉屋さんのお肉をサンドバックにするシーンを再現できる料理を作っていますので、お楽しみください!

まずは作品紹介とあらすじから。

映画『ロッキー』は1976年に製作され、主演と脚本をシルヴェスター・スタローンが務めた作品です。当時オーディションに落ち続け、ポルノ映画などに出演して生活していたシルヴェスター・スタローンを一躍有名にした映画で、アカデミー賞の多くの部門にノミネートされ作品賞を含む三部門を受賞しました。

物語の主人公はロッキー・バルボアという一人のボクサーです。

彼はいわゆる三流ボクサーで、試合の賞金では生活できず借金の取り立てでお金を稼でいました。好意を寄せるペットショップ店員のエイドリアンにアプローチするも、中々進展しない日々。

こんな才能を持ちながらも、ボクシングに打ち込めない姿を見て、しまいにはジムの経営者からも見放されるロッキーですが、思わぬチャンスが訪れます。世界チャンピオンのアポロ・クリードが、話題作りのために無名選手と試合をすると言い出しその相手にロッキーを指名してきたのです。

ロッキーは決意を固め、試合に向けて猛特訓を始めるのでした。

映画の前半、「あれ、この映画、私には刺さらないかもしれない、、、」と思ったのが正直なところ….。そんな不安を抱きながら観ていたのですが、後半に入り不安が吹き飛びました!

一度観たら忘れられない猛特訓、圧巻の試合シーン、そして最後の「エイドリアーーーン!!」!

46年前の映画でありながら今でも有名な理由が分かる、心を打たれる名作でした!

前半に感じた不安についてですが、あくまで個人的な感想なので、ロッキーファンの皆さん怒らないでください、、、。

ロッキーのエイドリアンへのアプローチが怖すぎました。(笑)

エイドリアンの勤め先に、大して買い物しないのにしつこく(ごめんなさい)通い、謎のジョークを聞かされる。アポなしで家に来る。嫌だと言っているのにデートに行かされる。スケート場の職員に我が儘話を言い出す。

極めつけに何度も「帰る」と言っているのに部屋に誘われ続け、兄に電話もさせてもらえない。案の定、出口をふさぐ形で壁ドンされてキスされる、、、。

え?怖すぎませんか?しかも相手は体格の良い借金取りのボクサー。

エイドリアンもロッキーの事を好きならまだしも、好きでもない大男にこんな風にされたら今どき色々アウトです。(笑)

エイドリアンが内気すぎて、映画を観ている私も彼女がどう思っているのか分からず、ハラハラしていましたが、キスした後の表情を見る限り幸せそうだったから良かったのかな?

不器用だけど一生懸命なロッキーと、内気なエイドリアンの恋ですが、ちょっと私は恐怖を感じながら観てしまいました。

そんなわけで恋愛観の世代の差を感じて不安でしたが、その後の二人はすごく良い関係で、支えあい、お互いの生きがいとなり、幸せそうで安心しました!

そして心の支えを得たロッキーが猛特訓で急成長していく姿を描いた後半はもう最高です!

早起きして生卵をコップに割入れ一気飲みし、ランニング。吊られた生肉をサンドバックにしてパンチするので拳には血が滲む。

こんなに印象的な特訓は一度観たら忘れられません。

前半で生活が厳しそうな様子や、迫ってくるボクサーとしての年齢的な限界、自分自身への諦めなどが描かれているからこそ、一念発起して頑張る後半の盛り上がりが半端ないです!

ロッキーのように、夢を追っているけどそれでは生活できず他の仕事で生計を立てている人は少なからずいると思いますが、この映画を観たら希望を取り戻し、エネルギーをもらえること間違いなしです!

ボクシングシーンでは善戦するもあちこち殴られボロボロになっているロッキーの姿に「人生」を感じました。目は腫れあがり、出血もひどく、KO寸前になりながらも立ち上がる姿は信じられないほど格好良かったです。

最初はロッキーを舐め切っていたアポロも本気になって最終ラウンドまで激闘を繰り広げますが、その戦いはもはや相手との勝ち負けだけではないものになっていて、アポロの事もなんだか好きになってしまいました!

そして最後の「エイドリアーーン!!」。この場面で言うって知ってたのに、分かってたのに胸を打たれました。

「なんとなくストーリー知ってるから」で終わらせず、ちゃんとこの映画を観て本当に良かったです。

 

それでは映画メシに移ります!

今回は「名シーンの再現」にこだわって、「生卵風ドリンク」と「牛のたたき」を作ります。

まずは生卵風ドリンクです。そのまま生卵をコップに割入れて一気飲み!したかったのですが、冷静に考えて無理でした。

白玉と片栗粉で再現します。

白玉粉にオレンジジュースを加えて混ぜます。耳たぶくらいの柔らかさになるようにジュースを加えて、フードカラーで色味を調節しながらまとめます。

たっぷりのお湯で茹でて冷水に取り出しておきます。

白身の部分は片栗粉と砂糖で、葛湯風の飲み物を作ります。

そして白玉で作った黄身を入れれば完成です!

お次は牛のたたき。

そうです。パンチします。(笑)

まずは牛肉に塩コショウをします。

ここで味をなじませるためにペタペタ叩くのですが、今回はせっかくなので「吊るして」「パンチして」味をなじませます。

決して遊んでいるわけではありません。味をなじませているのです、、、。

どうぞ、ロッキーのテーマを脳内再生しながら写真をご覧ください!

フライパンにオリーブオイルを熱し、スライスしたにんにくを炒めて香りを移します。

一度にんにくを取り出したら先ほどのお肉を焼いていきます。

全部の面に焼き目がついたら料理酒と醤油を加えて蓋をし弱火で蒸し焼きにします。

お皿に取り出し冷蔵庫で冷やします。

残ったタレに砂糖と摩り下ろした玉ねぎを加え、ソースを作ります。

お肉が冷えたら薄く切りお皿に盛り付けて完成です!

完成してしまうと、ロッキーと何の繋がりがあるのか全く分かりませんがいただきまーす!

柔らかくてジューシーでとっても美味しいです!お肉のうま味とニンニクの香りが効いた玉ねぎソースが良い感じ!

そして卵風ドリンク!憧れのシーンを再現です!

葛湯もどきなのでドロッとしているのでスムーズに飲めないですね、やや吸い込む感じで口に入れると、、、優しい!

とろんとした白身はほんのり甘く、まだ少し暖かかったので体に良さそう。

さらにオレンジ風味の白玉もモチモチしていて爽やかな酸味があって、見た目重視で作ったのに意外とイケます!良かった!

ロッキーの名シーンを再現出来て美味しく楽しかったです。ごちそうさまでした!

 

★料理の行程をショート動画でも公開中!⇒こちら

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今回取り上げた作品はコチラ!

『ロッキー』(1976)

Amazonプライムで視聴する⇒こちら

【キャスト】
シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディス、カール・ウェザース

【スタッフ】
監督:ジョン・G・アヴィルドセン
脚本:シルヴェスター・スタローン
製作:アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ
製作総指揮:ジーン・カークウッド
音楽:ビル・コンティ
撮影:ジェームズ・グレイブ

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
Instagram:https://www.instagram.com/cinemanpuku_minako/

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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