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第99回:『リメンバー・ミー』|カラフルで明るく楽しい『死者の日』はパン・デ・ムエルトを食べる!【瀬田ミナコのシネまんぷく】

共感シアターでもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!

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■今回の映画:『リメンバー・ミー』(2017)

今回は「リメンバー・ミー」です。

皆さんは『死者の日』というのをご存じでしたか?

私は以前テレビ番組で『死者の日』を祝うメキシコの人々の様子を見てから、その美しさがずっと忘れられませんでした!華やかな衣装とカラフルな骸骨メイク、どこもかしこもマリーゴールドで飾られた街。「リメンバー・ミー」は私が心奪われた、美しく楽しい『死者の日』のお話です。コラムの後半では「パン・デ・ムエルト」という『死者の日のパン』を作ってこの映画の世界を堪能しましたので、ぜひ最後までお付き合いください!

「リメンバー・ミー」は2017年に公開された(日本では2018年)、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作の映画です。

物語の主人公はメキシコに住む少年、ミゲル・リヴェラ。先祖の一人が家族を捨てて音楽の道を歩んだせいで、ミゲルは「音楽は一切禁止」の家庭で育ちます。しかしミゲルは、今は亡き伝説のミュージシャン、エルネスト・デラクルスに憧れ、秘かにギターを練習しミュージシャンになる事を夢見ていました。そして『死者の日』当日、音楽コンテストに出場すべくデラクルスのギターに触れた途端、ミゲルは死者たちの世界に迷い込んでしまったのです。

彼を待っていたのは死者の国!そして自分の先祖の骸骨達!

訳アリ骸骨ヘクターと共に死者の国を冒険します!

感想ですが、まずは死者の国がめちゃくちゃ楽しそうで、行ってみたいと強く思いました!(まだ死にたくはないので、アトラクション希望)明るく華やかで、沢山の骸骨たちでにぎわう街は、なんなら私たちの住む世界よりも楽しそう!建物とかも変わった形をしていて隅々まで面白いです。もし死後の世界がこんな感じで、先に旅立った人たちにも会えるのならば死後の世界も悪くないですね。

映画の中では、死者の国に暮らす骸骨たちがいつか迎える「二度目の死」が描かれていました。これは生きている人が一人残らず故人の事を忘れてしまった時、その故人は死者の国からも消えてしまう、というものですが、切ないけど良い考え方だと思いました。だからこそメキシコでは祭壇に家族の写真を飾り、生きている人も亡くなった人も楽しく『死者の日』を祝うのでしょう。

日本で暮らす私は「死」に対して不吉なイメージがあり、幽霊とか怖い話も得意ではないのですが、この映画からはそんな印象を受けませんでした。メキシコの人たちの「死」のとらえ方がちょっとだけ分かった気がします。

そして何といっても歌が素晴らしいのです!どの曲もとても良かったのですが、特に、邦題にもなっている「リメンバー・ミー」という曲は、映画の中で何度も何度も耳にします。明るく楽しいアレンジも、ギターでしっぽり歌うのもしっくり来ちゃうまさに名曲!

日本語吹き替えを担当した石橋陽彩さんは当時13歳くらいだと思われますが、歌もセリフもすごく上手で、映画は字幕派の私が吹き替えで観たくなる映画のひとつです。

ストーリーとしては家族のすばらしさ、大切さを感じさせてくれる内容ですが、私が好きだったのが、ミゲルのミュージシャンになるという夢です。夢を追いかける人にとっては共感できるシーンが沢山あると思います。

親に反対されたり、好きなことでも人前で披露するには勇気が必要だったり。逆に皆に喜んでもらえた嬉しさも感じられて、何かしらの夢を持つ人を応援する映画でもあります!

映画の終わりにはちょっとウルっと来てしまったりして、大人も子供も楽しめるとっても楽しい作品でした!

さてそれでは今日の映画メシ「パン・デ・ムエルト」を作っていきます!

映画には登場しないのですが、『死者の日』に食べるパンなんだそうです。

まずはオレンジをよく洗い、表面を摩り下ろしておきます。

温めた牛乳にドライイーストと砂糖、少量の塩を加えて溶かします。

そこに先ほどのオレンジの皮も加えて、

強力粉と薄力粉を入れて混ぜていきます。

溶き卵とバターを加えてさらに混ぜ混ぜ。

ある程度混ざったら手でこねていきます。

叩いたりのばしたりしながら捏ね続けます。手にくっつかなくなり、滑らかになるまで捏ねたら一度発酵させます。

ガス抜きをしたら、生地を分けて丸めて成型していきます。

丸い生地の上に、余った生地で装飾を施します。

このクロスさせた棒が骨を、真ん中の丸は頭蓋骨を表しているそうです。さすが死者の日!

もう一度発酵させてからオーブンで焼き上げます。

こんがりいい感じ!

最後に溶かしたバターを表面に塗り、

粉砂糖をかければ完成です!

なんだかコロンとしていて可愛いですね!

さっそくいただきたいと思います。

ちぎってみると想像以上のフワフワで、オレンジのさわやかな香りがしてきます。

焼きたて最高!!

甘くて菓子パン寄りだけど、軽い口当たりで食べやすく、オレンジの香りが良いのでずっと食べ続けていられそうです。美味しい!

これは朝食にコーヒーと合わせても良さそう。スッキリした甘さで、良い一日のスタートを切れそうな、そんなお味です。

楽しい死者の日にぴったりな「パン・デ・ムエルト」でした!

ごちそうさまでした。

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今回取り上げた作品はコチラ!

【キャスト】
アンソニー・ゴンザレス、ガエル・ガルシア・ベルナル、アラナ・ユーバック、ベンジャミン・ブラット、レニー・ヴィクター
アナ・オフェリア・ムルギア ほか

【日本語キャスト】
藤木直人、松雪泰子、橋本さとし、石橋陽彩、横山だいすけ、渡辺直美、大方斐紗子、大抜卓人、カイミ、シシド・カフカ、鈴木拡樹、高柳明音、多田野曜平、立木文彦、チョー、恒松あゆみ、寺田ちひろ、茂木欣一、安野希世乃

【スタッフ】
監督:リー・アンクリッチ
共同監督:エイドリアン・モリーナ
製作:ダーラ・K・アンダーソン
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:エイドリアン・モリーナ、マシュー・アルドリッチ
音楽:マイケル・ジアッキーノ
楽曲:クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス
主題歌:シシド・カフカ feat. 東京スカパラダイスオーケストラ「リメンバー・ミー」(日本版エンドソング)
製作会社:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ

公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/remember-me/about.html

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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」全国順次公開中!!
その他:共感シアターでMCやコメンテーターとして活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta

 

『瀬田ミナコのシネまんぷく』
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