「瀬田ミナコのシネまんぷく」第9回:『キングダム』 祝・続編決定!海外にも負けないスケールの大きさに圧倒される!
共感シアター「KIQ STATION」のキャスターとしてもお馴染み、女優の瀬田ミナコによる連載コラム。毎回「映画」と「食」をテーマに、ゆるゆるとお届けします!
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人気漫画「キングダム」の実写化で、さらに今大人気の若手俳優たちがキャスティングされているということで、前々からかなり気になっていた作品です。 日本アカデミー賞にも数多くの部門でノミネートされ、最優秀助演男優賞・助演女優賞・美術賞・撮影賞、を受賞しました。
原作は未読ですが、映画で描かれているのは単行本の初めの5巻分ということで、続編があるのか否かも気になっていましたが、先日、続編の製作決定も発表されましたね!
物語の舞台は、紀元前245年「秦」という国で、天下の大将軍に成り上がる事を夢見る主人公、信(しん・山崎賢人)と、中華統一を志す秦の王、嬴政(えいせい・吉沢亮)のお話です。
作品を観てまず驚いたのはスケールの大きさです!!圧倒されました。 俳優陣の豪華さはもちろん、映像の綺麗さや、巨大なセットや、エキストラの多さにもびっくりしました。つい、製作費どれだけかかったんだろうなんて考えてしまいます。
作中一番の盛り上がりを見せるクライマックス、王宮でのシーンは中国の「象山影視城」という映画スタジオで撮影されたそうです。このセットがめちゃくちゃ良いです。作品の時代である春秋戦国時代の宮殿が再現されたオープンセットがあったそうで、画面のどこを見ても世界観がばっちりです。行ってみたい!! さらに、兵士約のエキストラも1万人が参加したそうで、兵が集結するシーンや戦闘シーンは、邦画では見たことのないほどのド迫力でした。
主人公の信は単純で真っすぐで、、よくある漫画の主人公キャラといえるかもしれません。しかし怖気づいたりせず真っすぐに夢を追うその姿はやはり、応援したい、付いて行きたいと思わせてくれて、王道かつ最高の主人公だと感じました。さらに、幼馴染の漂(ひょう)の夢も背負う信は二人分の熱い意志を持っていて、その熱量は見ているこっちまでアツくしてくれます。作中で信と行動を共にすることになる人たちも、この真っすぐな意志の強さに惹かれ信頼していくんだと思いました。
そして、俳優陣の役作りがすごかったです。大沢たかおさん演じる王騎(おうき)は周りの人と比べて体が二回りくらい大きく見えて、めちゃくちゃ強い人というのが何も言われなくてもすぐに分かりました!ほかの作品で私が知っている大沢さんとはフォルムも纏う雰囲気も違くて、なんというか、役に説得力がありました。吉沢亮さんは一人二役を演じているのですが、信の幼馴染の漂(ひょう)の時と王様の嬴政の時とで表情が別人のようで、そっくりだけど別人、という設定を何の違和感もなく受け入れて観れました。
でも私がこの映画で一番好きになった登場人物は、長澤まさみさん演じる山の民の王、楊端和(ようたんわ)です。何事にも動じなくて、凛としていて、強くて美しくて、、最高にかっこよかったです。武器を両手に持ち長い剣を振りまわして敵をなぎ倒していきますが、それでもずっと冷静な顔。表情や声のトーンからこの人の強さがにじみ出ていました。荒っぽい山の民たちを女性の王がまとめてるというのも個人的に超ツボでした。
一番のお気に入りは弓で倒れたふりをしている山の民たちが楊端和の声で一斉に奇襲を仕掛けるシーンです!明らかに不利に見える戦況を一瞬で変えてしまい、めちゃくちゃ盛り上がりました!作中何度も出てくるアクションシーンですが、スピード感がすごくて、緊張感があってドキドキです!乱闘シーンは敵味方含めて画面上にすごい人数がいて、入り乱れて戦っているわけですが、その中で、キャラクターごとの戦いのスタイルが描かれているのも良かったです。がむしゃらで真っすぐな信のアクション(ジャンプがかっこいい!)。いちいち立ち形が美しい嬴政。一撃の重さを感じる王騎の一振り。山の民はみんな野性的な動きなど、、映像化するにあたってのこだわりが伝わってきました。
ラストシーンは、「ここからが本番だ!!」と言わんばかりの終わり方で、早く続きが観たくなりました。王騎をはじめまだ謎の多いキャラクターもいるので、このあとどうなっていくのか楽しみです!
さあ今回は!中国を舞台とした史実ベースの物語ということで、中国の伝統的なお菓子「月餅(げっぺい)」を作ってみました!(キングダムは紀元前が舞台なので月餅はまだなかったかもしれないですね笑 でもそんなこと気にしない。)
ナッツが好きなので、くるみ、松の実、アーモンド、ゴマをたっぷり使って餡を作り、薄い皮で包んで焼きます。
ナッツがザクザクで美味しい~!
可愛い模様をつける型はさすがに持っていなかったので、見た目はのっぺりしていますが味はしっかり月餅!
ごちそうさまでした。
(参考:映画「キングダム」公式サイト)
『キングダム』の瀬田ミナコ的評価は、、、
星3.8!!!
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今回取り上げた作品はコチラ!
監督:佐藤信介
キャスト:山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、大沢たかお
配給:東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
©原泰久/集英社 ©2019 映画 「キングダム」製作委員会
公式サイト:https://kingdom-the-movie.jp/
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瀬田ミナコ(Acstar所属)
1996年4月3日生まれ 東京都出身
出演作品:映画「ゆずりは」「不能犯」(2018)
今後の公開予定作品:映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」
その他:共感シアター「KIQ STATION」でキャスターとしても活躍中
Acstar:http://acstar.jp/talent/minako_seta.html
Twitter:@minako_seta
『瀬田ミナコのシネまんぷく』これまでの連載記事はこちらから!
https://moviemarbie.com/special/cinemanpuku_index/
※瀬田ミナコが出演中の「KIQ STATION」アーカイブ動画はこちら!
- 「瀬田ミナコのシネまんぷく」第8回:雨上がりという題名がぴったり!観た後に心が綺麗になるような映画!『恋は雨上がりのように』
- 「瀬田ミナコのシネまんぷく」第10回:美味しい料理でお腹も心も満たされる!『バベットの晩餐会』