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【あなたの勇気を呼び覚ます! 強くて魅力的な女性キャラクター特集】#13 最強“母親魂”を持つ『バッド・ママ』のエイミー

強くて魅力的な女性キャラクター特集 #13

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映画・ドラマライターの伊藤万弥乃です。この特集では「あなたの勇気を呼び覚ます! 強くて魅力的な女性キャラクター特集」と題して、やる気が出ない時、スカッとしたい時、どんな人でも楽しんでもらえる映画をご紹介していきます!

■『バッド・ママ』の主人公・エイミー

20歳で子供を産んでから、せわしなく生活しているエイミー(ミラ・クニス)にフォーカスしたコメディ映画『バッド・ママ』。

エイミーは毎日子供を送った後に慌ただしく出勤し、PTAにボランティア、学校の面談に子供の習い事、そして家事までこなしていました。しかしある日、夫のマイク(デヴィッド・ウォルトン)が浮気をしていることが発覚。エイミーは彼を追い出しますが、愛犬が不調になり、そのせいで仕事には遅刻。コーヒーや昼食をぶちまけて、子供のお迎えにも遅刻。しまいには車の当て逃げをして、PTAでは面倒な仕事を押し付けられる始末と、さらなる多忙な日々が待っていました……。

ストレスが大爆発したエイミーはPTAから降りることを宣言。そんなエイミーに魅入られたキキ(クリステン・ベル)と自由奔放なカーラ(キャスリン・ハーン)はエイミーと仲良くなり、親としての理想を語り合うのでした。

■どんな不運にも屈しない、エイミーの最強“母親魂”

夫を追い出してから吹っ切れたエイミーは、まず“良い人”になるのをやめます。例えば子供の昼食にファストフードを持たせたり、勤務日ではない日にサービスで仕事をするのをやめたり、PTAに参加しないときっぱり断ったり……。

どうしても“良い母親(父親)”や“良き妻(夫)”になろうという思考が働いて、何でも完璧にこなそうとしてしまうこともあるでしょう。しかし一時的にでも、勇気を出して手を抜いていいということをエイミーは教えてくれます。それがきっかけで、いつもの変わらないルーティンから抜け出して、“自分の人生”を再スタートさせることができるかもしれません。

一方で、PTA会長のグウェンドリン(クリスティナ・アップルゲイト)を非難し、自分が立候補すると宣言すると、そのとばっちりを娘ジェーン(ウーナ・ローレンス)が受け、親子の仲が不安定になってしまいます。そんな理不尽な状況に落ち込むも、カーラの助言もあり、エイミーは子供たちを守るために再び立ち上がるのです。

他の女といちゃつく夫を目にし、子供たちは自分のせいで目の敵にされ、自分も職を失いかけている……という、人生に一度あるかないかの不運がエイミーには一度に降りかかってきます。それでも屈せずに戦えたのは、子供たちがいるからではないでしょうか。どんな人間も、女性も男性もそれぞれに“強さ”はありますが、やっぱり守るべきものがある人の強さは人一倍なのだと感じます。

また、クリスマスの準備に励む母親たちのドタバタを切り取った続編『バッド・ママのクリスマス』も必見です。エイミーとキキとカーラの母が登場し、3組の母娘の対決が勃発。『バッド・ママ』では子供たちと母親の関係を描いていましたが、『バッド・ママのクリスマス』はエイミーたちが“娘”という立場で、どう母親との関係を築いていくかを映し出しています。どれだけ気持ちがすれ違おうと、何歳になろうと、家族は家族。親であろうとなかろうと、家族のためになら強くなれることを教えてくれるシリーズです。

年末年始、家族に会う人も多いはず。ぜひ『バッド・ママ』を観て、笑って、家族を想って……素敵なクリスマス&年末をお過ごしください!

 

『バッド・ママ』
2016年製作/101分/アメリカ

出演者:ミラ・クニス、クリステン・ベル、キャスリン・ハーン、アニー・マモロー、ジェイダ・ピンケット=スミス、クリスティナ・アップルゲイト

監督・脚本:ジョン・ルーカス、スコット・ムーア
音楽:クリストファー・レナーツ
撮影:ジム・デノールト

Netflixで視聴する→こちら

 


伊藤万弥乃(いとうまやの)
海外映画とドラマに憧れ、英語・韓国語・スペイン語の勉強中。大学時代は映画批評について学ぶ。映画宣伝会社での勤務や映画祭運営を経験し、現在はライターとして活動。シットコムや韓ドラ、ラブコメ好き。
執筆記事:https://linktr.ee/mayano

ブログ:https://ladybird99.com/

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