オリジナル版監督ビンチェンゾ・ナタリもリモートで祝福！『CUBE 一度入ったら、最後』初日舞台挨拶レポート
『CUBE 一度入ったら、最後』
初日舞台挨拶イベントレポート
菅⽥将暉、杏、岡⽥将⽣、⽥代輝、斎藤⼯、清⽔康彦監督が登壇！
さらにオリジナル版監督のビンチェンゾ・ナタリもリモートで祝福！
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が1997年に発表したカナダ産のカルト映画『CUBE』。菅田将暉を主演に迎え、日本で原作監督公認のリメイク作品として制作された『CUBE 一度入ったら、最後』が10月22日(金)より全国公開をスタートした。本作の初日舞台挨拶が東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、監督の清水康彦が登壇した。
満員の客席を見渡しながら菅田は「100%お客さんが入っている劇場を久々に見ました。すごく嬉しいです。」と久しぶりの光景を前に喜びを語った。コロナ禍の真っ只中、閉鎖された空間での撮影について「画がずっと変わらずに同じ場所にいるという経験が無いので、イライラすることもありました。現場に遊びグッズを持って行こうと思っておもちゃ屋さんに行ったら、気付いたらルービックキューブを持っている自分がいました（笑）」と精神的にもキューブに支配されていたことを語り会場を笑わせた。
斎藤は「チームプレーになってくる撮影なのは明白だったので。序盤からそれぞれが自分の役割でリカバリーし合っている。集団としてバランスのいい塊だったともいます」と撮影時を振り返った。菅田は「梯子を登ったり降りたりしてると腕が痛くなってくるんです。みんながリハーサルでしんどいなと思い出すころに、工さんがそれ用にグローブを買ってきてくれたんです。あれが無かったら手も擦り切れて血だらけになるところでしたよ」と斎藤のフォローを絶賛。岡田も「みんな痛いとか言いづらい環境下だったので、話を聞いていた工さんが次の日にサッと持ってきてくれたんです。カッコ良かったなー。」と当時を振り返った。
またイベントではアメリカのノースカロライナ州で撮影中という原作者のナタリ監督が中継で登場するサプライズも。
ナタリは「清水監督は本当に素晴らしい映画を作ったと思います。オリジナルとは違うパーソナルな作品で、日本の文化もしっかり踏襲した特別な映画になっています。」と本作を絶賛。一番印象に残っている場面を聞かれると「ネタバレになっちゃうから言えないです（笑）でも最初の30秒間、かなり楽しめると思います。素晴らしいオープニングが皆さまを待っていますよ。」とコメントした。
杏は、撮影前にナタリ監督から「母として、女性として、映画に参加することに意義を感じる」とビデオメッセージをもらったという。さらに「私と子どもたちがキューブの中にいる絵を書いて送くれたんです」と語る。流暢な英語で監督に感謝を伝えると、ナタリ監督は照れ臭そうに「どういたしまして！」と日本語で答えていた。
ナタリ監督のオリジナル版「CUBE」は日本の映画や文化にも影響を受けて作られたという。制作時にいくつか作られたCUBEのセットのうち、小津安二郎にちなんで「小津CUBE」と呼んでいたセットがあったことを明かした。岡田が日本の映画で好きな作品を訪ねると、黒澤明と今敏の作品がお気に入りと答えていた。
取材：ウメ氏（スチールブック愛好家）
【ストーリー】
⽬が覚めるとそこは謎の⽴⽅体＝CUBEの中だったー。
突然閉じ込められた男⼥6⼈。エンジニア、団体職員、フリーター、中学⽣、整備⼠、会社役員。彼らには何の接点もつながりもない。理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、熱感知式レーザー、ワイヤースライサーや⽕炎噴射など、殺⼈的なトラップが次々と。仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできない。体⼒と精神⼒の限界、極度の緊張と不安、そして徐々に表れていく⼈間の本性…。恐怖と不信感の中、終わりが⾒えない道のりを、それでも「⽣きる」ためにひたすら進んでいく。果たして彼らは無事に脱出することはできるのか？！
【キャスト】
出演︓菅⽥将暉、杏、岡⽥将⽣、柄本時⽣、⽥代輝、⼭時聡真、斎藤⼯／吉⽥鋼太郎
【スタッフ】
原作︓ヴィンチェンゾ・ナタリ「CUBE」
監督︓清⽔康彦
コンセプトデザイン：カイル・クーパー
クリエイティブアドバイザー︓ヴィンチェンゾ・ナタリ
製作︓「CUBE」製作委員会
配給︓松⽵株式会社
（C）2021「CUBE」製作委員会
公式サイト︓https://movies.shochiku.co.jp/cube/
公式twitter︓@cube_m0vie
公式TikTok︓@cube_m0vie
10⽉22⽇（⾦）全国ロードショー
