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本日公開!『ヤクザと家族 The Family』初日舞台挨拶実施!綾野剛「最愛の作品」、舘ひろし「渡さんに観てもらいたかった」

『MOTHER マザー』『新聞記者』など話題作を世に送り出すスターサンズと、日本アカデミー賞主要3冠に輝いた『新聞記者』のスタッフが再集結して新たに描く映画『ヤクザと家族 The Family』。公開初日を迎えた本日1月29日、TOHOシネマズ六本木のスクリーン9より、上映後の観客が待ち構える全国272劇場に向けて、初日舞台挨拶が生中継で実施された。イベントには、綾野剛と舘ひろしの他、磯村勇斗、小宮山莉渚、藤井道人監督が登壇した。

まずは、各々の一言挨拶から。主演の綾野から、初日を迎えられたことに感無量の様子で喜びと感謝が述べられると、舘、磯村、小宮山、監督もこれに続く。中でも、綾野の娘役を演じた小宮山が、これが映画初出演、初舞台挨拶という初々しさを見せると、綾野はその様子にもぐっときたと語り、感謝あふれる雰囲気で舞台挨拶がスタートした。

既に映画批評サイトFilmarks で4.1 という、昨年アカデミー賞受賞で話題となったパラサイトと同点の評価や、SNS上で「本当に素晴らしい映画だ…もうストーリー分かってるのに役者さんたちの迫真の演技に涙が止まらなくなってしまう」、「ボロボロ泣きました。「愛」がありました。胸がいっぱいで気持ちの整理も追いつかないけど世界中の家族に観て欲しい映画です。」など号泣者続出、ただのヤクザ映画ではなく家族や愛をテーマにしたこの作品を観て欲しい1作品とする評判が既に回っていることに対し、綾野は、「(確かに)大傑作だと言われるし、集大成なのは間違いない。最愛の作品です。」と語り、さらに「客観的な言葉を聞いて(自分が映画に込めた)愛を受け取ってもらえたという感覚になった。受け取ってもらえることが全てだし、渡しに行かなくても出会いにきてくれた、今の時代にただフィットしただけじゃないものがあると思うと、映画という家族に愛されて気がしている」と真摯な言葉で喜びを表現した。

本日舞台挨拶に登壇したキャストは、みな“意思を継ぎ繋ぐ”役どころ。舘ひろし演じる柴崎組長は、綾野剛演じる山本賢治を息子のように愛し、賢治は磯村勇斗演じる翼へ、そして小宮山莉渚演じる彩へと思いを継承していく、という関係性となっていることもあって、「継承」をテーマにトークが繰り広げられた。綾野は、佇まいだけで物語を語れる舘の偉大さに羨望の目を向け、実は今日は舘からもらったスーツを着ていることを明かし、受け継いだ思いは弟分を演じた磯村や小宮山にも継承されている気がすると続けた。磯村も、綾野のことを「チャーミングで愛おしい兄貴」と語り、ラストの重要なシーンを演じられたのは、綾野演じる“ケン兄”との関係がそこまでにちゃんと出来上がっていたからだと思う、と綾野とのシーンがあったからこそ成立したと感謝を述べた。

最後に、この映画を誰に観て欲しいか?という問いかけに対し、綾野は「今やっている作品の仲間。」、磯村は「一人でも多くの人に見てもらいたいからみなさん」小宮山は、「家族」、監督は「会社の仲間」と答えるなか、舘は一瞬目頭を押さえ、「やっぱり天国にいる渡哲也さん」と即答。「いつも褒めて、自信をつけてくれたから、今回も褒めてくれた気がする」と語り、舘にとっても渡哲也のかけがえのなさを改めて伺わせた。

そして締めの挨拶・・・の前に、1月26日に39歳の誕生日を迎えた綾野剛をサプライズで映画のキャスト・スタッフ一同で祝福。39GO(Thank you GO)と書かれた花束を進呈され、舘から「おめでとうございます。39歳なんてまだやりたい放題できる年だよね。いいな。今回はありがとうございました。綾野くんに引っ張られてできた映画ができました。」とメッセージを送られると、思いがけないことに驚きながらも「めちゃくちゃ嬉しいです」と喜びを語り、最後に「今週『花束みたいな恋をした』、『名も無き世界のエンドロール』も公開となりますが、いろんな作品と手と手を合わせて、皆さんの心を華やかにできるようなエンタテインメントを、映画を届けたいと思っています。その思いをくんで劇場に来てくださり、本当に心から感謝申し上げます。いつか、皆さんに自分から会いに行きます。またお目にかかれる日を楽しみにしています」」と全国で中継を見ているファンに呼びかけ、改めて、今日の日を迎えられた感謝の言葉で舞台挨拶の幕を閉じた。

【ストーリー】
ヤクザという生き方を選んだ男の3つの時代にわたる壮大なヒューマンストーリー。1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件がー。

【キャスト】
綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、菅田俊、康すおん、二ノ宮龍太郎、駿河太郎、岩松了、豊原功補、寺島しのぶ

【スタッフ】
監督・脚本:藤井道人
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸

配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
©2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会

公式HP:yakuzatokazoku.com