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白石晃士監督・大迫茂生・久保山智夏登壇!『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』完成披露舞台挨拶レポート!

白石晃士監督・大迫茂生・久保山智夏登壇!
『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』
完成披露舞台挨拶レポート!

『ノロイ』や『オカルト』など、ホラー映画界で異彩を放っている監督・白石晃士。唯一無二のブッ飛んだ世界観でこれまでも、口裂け女や、河童、コックリさんなどをテーマにホラー作品を手掛けてきた白石晃士監督の最新長編作『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』が2023年9月8日(金)より全国公開する。今回、完成披露舞台挨拶が実施され、主人公・工藤仁役の大迫茂生、市川実穂役の久保山智夏、田代正嗣役、且つ本作のメガホンを取った白石晃士監督が登壇。8年ぶりの新作に至った経緯や、「コワすぎ!」過去作品についても語り尽くした。

白石監督は「だいぶお待たせして、やっと新作を作ることができましたので、新作を作れたってことで肩の荷が下りました。そして、新宿ピカデリーでコワすぎが上映されるって、ちょっと異世界かなと思って、有難い限りです」と冗談を交えながら感謝を告げた。大迫は「この光景が本当に嬉しいですね。我々の想いを吹き飛ばす程の皆さんの熱気・パワーが本当に嬉しいなと思います。」と喜びを伝え、久保山は「入ってきた瞬間に皆さまのお顔を見れて本当に嬉しいです!8年ぶりの新作にもかかわらず、ずっと覚えていてくださって、こうやって劇場に足を運んでくれることが嬉しいです。是非楽しんで観ていただけたらなと思います!本当にありがとうございます!」と呼びかけた。

「前作から8年月日が経っているがこのタイミングでの公開になった意図」を聞かれた白石監督は「私が忙しくなって、スケジュールが埋まってしまい、なかなかできなかった。でも一度、3~4年前にスケジュールが空いたタイミングでやろうと思ったが、その時は、脚本に詰まってしまい、書き上げられなかったが今回はとにかく完成させるということを前提にやっと作れたという感じです」と制作の経緯を明かした。

その8年という月日を待っている側としての心境を問われた久保山は「最初のシリーズの頃は、バーッと勢いがあったんですが、一回間が空いちゃうと、自分自身も他のことを色々やっていたので、特に…」と言葉が詰まる場面があり、「別に心が動いたことはなかったんですね?」と白石監督からツッコミが入ると、久保山は「いつかは撮るときのために、できるだけの準備は、俳優としてやりたいとは常々思っていました!」といつでも“コワすぎ!”の新作を撮れる準備をしていたと語った。続けて、大迫も「いつバットを握れるかな!」と新作を待望していたことを明かした。また、「前作から間が空きすぎると、さすがに忘れられてしまわないか怖いな~と思っていたが、皆さんが今回たくさん集まってくれて良かった」と変わらず集まってくれた観客にホッとした様子を見せた。

さらに、本作では“赤い女”という怪異をメインにしていることにも言及した白石監督。「元々は、かまいたちネタをやろうとイメージしていたが、それをもとに赤い女のイメージになった。あとは『コワすぎ!』の一番最初の話が口裂け女だったので、なんとなくそれにイメージを重ね、原点回帰的な雰囲気もありました」と“赤い女”をメインにした理由を明かした。

久々に“工藤”という激しい上司と一緒に“市川”を演じた感想を問われた久保山は「シリーズを重ねるごとに“市川”自身もパワーアップして反抗したりしているので、今回もどうなっているのかを是非注目してほしい!」と自身の演じる“市川”の成長ぶりをアピールした。撮影で大変だったエピソードを問われた大迫は、「ロケ地が夏の終わりですごく蚊が多かったので、刺されるのが嫌だった」と小さいエピソードを語り、会場はほっこりした空気に包まれた。

本作のロケ地が映画『カメラを止めるな!』と同じことがSNSで話題になっていることが話に上がったが、白石監督は「カメ止めで使っていたのは知っていたが、ロケハンをしていて候補の中で制作の都合と見栄えが一番良いのを選んだらそこになった、同じになっちゃうけどいいんじゃないか?(笑)」と意図して選んだわけではないと主張し、会場に笑いを誘った。

また、過去作にも根強いファンが多い本作ならではの、過去作のエピソードや、大迫・久保山・白石監督それぞれの過去作シリーズのベスト3の発表もされ、「コワすぎ!」シリーズファンにはたまらないトークが繰り広げられた。

「コワすぎ!」オリジナルTシャツの紹介をする場面では、Tシャツの背中には、シリーズおなじみの“金属バット”のデザインがあり、「野球部のみんな着てくれないかな~」「本作では殴るために登場するバットですから」「正しい使い方じゃないですからね」とジョークを飛ばし、会場を盛り上げた。

最後に白石監督が代表してご挨拶。「皆さんの期待に応えられる映画になってるといいのですが、途中からジェットコースターに乗った気分で楽しんでいただければと思います。もしかしたら画面も揺れるので、ご気分が悪くなる方もいるかもしれませんが、その時は前を通って退出される方もいるかもしれないので、その時は、足をすっと引っ込めていただいてご協力いただければと思います。そういう可能性も含めながらお楽しみいただければと思います!」と笑いを交えて作品の魅力を告げ、観客からの大きな拍手の中、舞台挨拶は幕を下ろした。

【イントロダクション】
今から11年前の2012年、レンタルビデオ店のホラーコーナー棚に突然現れた「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」。『ノロイ』や『オカルト』など、ホラー映画界で異彩を放っていた監督・白石晃士が満を持してスタートさせたフェイクドキュメンタリーシリーズは、唯一無二のブッ飛んだ世界観でカルト人気を獲得した。

怪奇現象を追う取材班が、車で口裂け女に体当たりしたり、河童を捕獲しようとしたり、学校のトイレから異次元に吸い込まれたり、コックリさんに素手で殴りかかったり……。「いったい何を見ているのか?」と唖然、爆笑、戦慄がいっぺんに迫りくる異様なテンションと、ジャンルの常識をぶち破る予測不能なストーリー展開はエスカレートの一途をたどり、2014年には初の劇場版が公開。その後も「戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!」シリーズへと進化を遂げた。

そして8年間の沈黙を破り、「コワすぎ!」の集大成とも新たな世界線ともいえる最新長編映画が劇場公開される。呪われた廃墟で撮影された投稿映像に収められていたのは、不気味な祭壇と、全身血まみれの“赤い女”、そしてどこにも映ってない赤ん坊の鳴き声だった。粗暴なプロデューサー工藤とディレクターの市川、田代カメラマンの「コワすぎ!」チームが再集結。怪異を解き明かすために、いま時空を超える!

【キャスト】
大迫茂生、久保山智夏、福永朱梨、小倉綾乃、梁瀬泰希、南條琴美、木村圭作、桑名里瑛、吉田悠軌、白石晃士

【スタッフ】
監督・脚本・撮影・音響効果:白石晃士
製作:吉原豊
プロデューサー:三上真弘、田坂公章
特殊造型・イラスト:相蘇敬介
配給:アルバトロス・フィルム
制作プロダクション:レスパスフィルム
製作委員会:ニューセレクト、ジェンコ
2023年|カラー|16:9|ステレオ|78分
©2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会

9月8日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほか全国公開