『ジョン・ウィック:パラベラム』公開記念イベント! シリーズ3作品オールナイト上映会実施!
キアヌ・リーヴス主演
『ジョン・ウィック:パラベラム』
シリーズ3作品オールナイト上映会
いよいよ10月4日(金)よりシリーズ最新作が公開されることを記念して開催された本イベント。公開より一足早く鑑賞できる機会とあって、ジョン・ウィックさながらのスーツスタイルや、コスプレに身を包んだ熱心なファンが集結した。上映前には「ジョン・ウィック」シリーズに精通する映画監督の坂本浩一と映画ライターのてらさわホークによるトークショーが実施された。
いまやアクション映画を代表するシリーズとなった「ジョン・ウィック」の魅力について坂本は「アクションとストーリーが混ざり合っていて、すごいおもしろい。ここからアクションで、ここからドラマ、となるのではなく、アクションありきのドラマであり、ドラマありきのアクションになっているんです」とアクション映画監督ならではの視点で語れば、てらさわは「キアヌの人柄が反映されていて、役を超えて本人そのままなんではないかと思ってしまいますよね(笑)」とジョン・ウィックを演じるキアヌ・リーブス本人のキャラクターが活かされていることに言及。
キアヌとともにシリーズを大ヒットに導いた立役者のチャド・スタエルスキ監督とは、ともにスタントマンとして活動していた時代からの古くからの友人であるという坂本は「アメリカで活動を始めた20代のころからの知り合いで、同じ映画に出演したりしていました。そのチャドがついに映画を撮ると聞いてすごい楽しみにしていて、実際にみたら本当に面白くて。嬉しい反面、悔しかったですね(笑)」と、シリーズ第1作目『ジョン・ウィック』公開当時の思いを語った。
また、ほかのアクション映画との違いについては「カット割りが少なくて、ワンシーンが長い。それは、どうやってジョン・ウィックが敵を倒していくかという戦術を見せるためで、ごまかしたくないからだと思います。銃の扱いについてもリロードの動作ひとつまでこだわっていて、最新作でもカッコいいリロードシーンがあるので注目してください」とスタントマン出身であるスタエルスキ監督ならではの、アクションへのこだわりが違いを生んでいると解説。
さらに、新たに本作で試みた犬とのアクション“ドッグ・フー”については、MCよりハル・ベリーがドッグトレーナーとして、数カ月に及ぶトレーニングを積んで撮影に臨んだというエピソードが紹介され、坂本は「撮影現場ではすべてハル・ベリーが犬に指示を出していたそうです」と裏話を明かすと、てらさわは「もはや演技とはなにか、ということを考えさせられますね」と脱帽。坂本は「キアヌは今年で55歳だが、30代後半を過ぎると普通はアクションスキルを現状維持するだけでも大変。トム・クルーズもそうだけど、みんなジャッキー・チェン化していますよね(笑)」と俳優陣の努力を称えた。
後半には本シリーズで採用されているアクションを坂本が観客を相手に実演する一幕も。柔道や合気道など日本の武術や、今回新たに取り入れたインドネシア発祥の武術シラットなど、世界各地の武術を組み合わせた実践的な格闘術を解説を交えながら披露すると、あまりの高速技に観客は唖然。劇中さながらの本格アクションにどよめき交じりの大きな拍手が送られていた。
最後に、「マーク・ダカスコス率いるニンジャ軍団が登場したり、新たな趣向のアクションも加わって進化しているので見どころが増えています。毎回アクションのシチュエーションが違って、(上映が)朝早くても全然眠くならずに楽しめると思います」(坂本)、「今回は八方塞がりで追い詰められた状態から始まるんですが、ある序盤のシーンのジョン・ウィックのヤケクソ感をぜひ見てほしいですね。あそこでグッと掴まれました(笑)」(てらさわ)とそれぞれが本作の見どころを語り、盛況のうちにイベントは終了した。
【ストーリー】裏社会の聖域:コンチネンタルホテルでの不殺の掟を破った伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。全てを奪ったマフィアへの壮絶な復讐の先に待っていたのは、裏社会の秩序を絶対とする組織の粛清だった。1,400万ドルの賞金首となった男に襲いくる、膨大な数の刺客たち。満身創痍となったジョンは、生き残りをかけて、かつて“血の誓印”を交わした女、ソフィアに協力を求めモロッコへ飛ぶ。しかし最強の暗殺集団を従えた組織は、追及の手をコンチネンタルホテルまで伸ばして、ジョンを追い詰める。 果たしてジョンは窮地を脱出し、再び自由を手にすることができるのか!?
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス、ハル・ベリー、イアン・マクシェーン 他
公式サイト:http://johnwick.jp/