【第95回アカデミー賞】『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞含む7部門受賞!!ミシェル・ヨーがアジア人初の主演女優賞を受賞!!
本日、第95回アカデミー賞授賞式が行われた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、そして編集賞の7部門を受賞した。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はカンフーとマルチバースの要素を組み合わせ、貧乏な生活をしている普通の中年女性がカンフーマスターとなり、マルチバースを救うという物語。エッジの利いた作品を数多く制作してきたA24の映画で初めて、1億ドルを突破した作品で、評価もかなり高く、今回のオスカーの大本命とされていた。
監督賞も『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のダニエル・クワンとダニエル・シャイナートの通称“ダニエルズ”が受賞。こちらも下馬評通りの受賞となった。そしてエブエブの主演を務めたミシェル・ヨーが主演女優賞を受賞。アジア人で初めて主演女優賞を受賞するという快挙を果たした。助演男優・女優も『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァンとジェイミー・リー・カーティスが受賞した。キー・ホイ・クァンは下馬評通りの受賞だったが、名前が呼びあげられると喜びを爆発させ、スピーチでは『グーニーズ』のプロデューサーに感謝する一幕もあった。
THIS WAS EVERYTHING #oscars pic.twitter.com/QcOKkzZWYu
— hugeasmammoth.films (@hugeasmammoth_) March 13, 2023
主演男優賞は『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザーが受賞。メイクの力も借り、体重270キロの父親を見事に演じきった。ちなみにここ数年主演男優賞は作品賞候補入りの作品から出ていたが、第82回のジェフ・ブリッジス以来、久々に作品賞候補作品外からの受賞となった。ちなみに主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーとは『ハムナプトラ3』で、キー・ホイ・クァンとは『原始のマン』で共演しているという、何とも不思議な縁もあった。
Brendan Fraser’s acceptance speech. #Oscars pic.twitter.com/GZAdPRWKuu
— Film Devotion (@FilmDevotion) March 13, 2023
また『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』以外だと『西部戦線異状なし』が4部門受賞。『トップガン マーヴェリックと『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、『ウーマン・トーキング』、『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』が1部門を受賞。
また歌曲賞は大ヒットインド映画『RRR』が受賞。歌曲賞のパフォーマンスでも賞を大いに盛り上げるなど、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』と並び大きな喝采を浴びた。
Here’s the energetic performance of “Naatu Naatu” from #RRR at the #Oscars. https://t.co/ndiKiHeOT5 pic.twitter.com/Lf2nP826c4
— Variety (@Variety) March 13, 2023
★受賞結果一覧は以下の通り
作品賞:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
監督賞:ダニエルズ 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
主演男優賞:ブレンダン・フレイザー 『ザ・ホエール』
主演女優賞:ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
助演男優賞:キー・ホイ・クァン 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
助演女優賞:ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
脚本賞:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
脚色賞:『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
撮影賞:『西部戦線異状なし』
編集賞:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
美術賞:『西部戦線異状なし』
衣装デザイン賞:『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』
メイキャップ&ヘアスタイリング賞:『ザ・ホエール』
視覚効果賞:『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
録音賞:『トップガン マーヴェリック』
作曲賞:『西部戦線異状なし』
歌曲賞:『RRR』
長編アニメーション映画賞:『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
国際長編映画賞:『西部戦線異状なし』
長編ドキュメンタリー映画賞:『ナワリヌイ』
短編映画賞(実写):『An Irish Goodbye』
短編映画賞(アニメーション):『ぼく モグラ キツネ 馬』
短編映画賞(ドキュメンタリー):『エレファント・ウィスパー 聖なる象との絆』
★大西Dの記事をもっと読む
・ウェス・アンダーソンに是枝監督の新作など、巨匠の監督作品が目白押し!第76回カンヌ国際映画祭出品作品発表!
・『エスター ファースト・キル』/本当に変なのはどっちだ!?思わず「そう来たか!」と驚く怪作が誕生!
・『シン・仮面ライダー』/庵野秀明が紡ぐのは“愛”か“怪奇”か。石ノ森章太郎の“魂”を継承した作品が遂にベールを脱ぐ!
・『仮面ライダーBLACK SUN』”生きている限り戦い続けろ”という強烈なメッセージ
・『ラスト・オブ・アス』お互いにとって残された「最後の一人」。傑作が静かに動き出す。
・『バルド、偽りの記録と一握りの真実』あなたのおうちはどこ?イニャリトゥがメキシコに帰ってきた!
・【第95回アカデミー賞】『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞含む7部門受賞!!ミシェル・ヨーがアジア人初の主演女優賞を受賞!
・【第95回アカデミー賞】今年は誰がオスカー像を手にする!?映画祭ウォッチャーが第95回アカデミー賞受賞予想!
・【第95回アカデミー賞】巨匠たちの悲しき記録!?アカデミー賞で10以上ノミネートされたのに無冠に終わった作品たち
- 【第95回アカデミー賞 メイキャップ&ヘアスタイリング賞 受賞!】『ザ・ホエール』ブレンダン・フレイザーが272キロの巨体に変貌するメイキング映像
- ドキュメンタリー映画『妖怪の孫』本編映像解禁/元官僚・古賀茂明さんによるわかりやすい解説