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【海外ニュース】レイチェル・ワイズ主演のドラマ版『戦慄の絆』の特報が解禁!

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

『戦慄の絆』は、カナダ出身のホラーの巨匠デビッド・クローネンバーグの1988年の作品だ。原題は『Dead Ringers』(生き写したち)。一卵性双生児の婦人科医スチュワート&シリル・マーカスが、ニューヨークにあるシリルのアパートでともに死亡していた事件にインスパイアされた物語で、イギリスの名優ジェレミー・アイアンズが一人二役で双子のエリオット&ビバリー・マントル医師を演じていた。

今回の同題のドラマ版では現代風のアレンジがされているらしく、マントル兄弟の性別を反転させており、同役を『ハムナプトラ』シリーズのレイチェル・ワイズが務める。役名は変わっていないようだ。元々、オリジナル版では弟ビバリーの名前が「女性の名前みたい」と揶揄される展開があるので、ドラマ版では逆に姉のエリオットが「男性の名前みたい」と言われるのかもしれない(たまたまだが、男性に性転換した俳優エリオット・ペイジと同じ名前だ)。特報には、オリジナル版でも印象的だった真っ赤な手術着を着たふたりのワイズが映っており、右のワイズはなぜか顔が血で汚れている。そして特報は「急進主義はいつも小さなことから始まる」というセリフで締めくくられる。

オリジナル版とキャラクター付けが同じならば、エリオットは外交的でビバリーは内向的なキャラクターになるだろう。ビバリーは研究熱心で、エリオットはその結果を対外的に発信するのが上手いので、ふたりは互いを補いながら双子の天才医師として成功した。しかし、そこに患者として内部が3つに別れた子宮を持つクレアが訪れる。人生はじめ様々なものを共有していた双子の関係は、クレアをも共有してしまったことで不可逆的に変わっていく。ドラマ版のストーリーについてはまだ詳しいことが明かされていないが、米Varietyによればマントル姉妹は薬、恋人をシェアし、医療倫理の限界を超えてでも古臭い価値観にとらわれない女性医療を確立するという恐れ多い野望を持っている設定のようだ。

この企画自体が製作総指揮も務めているワイズ自身によるものということもあり、オリジナル版にはあまりなかった女性側の視点が多く描かれると期待される。また劇中には、オリジナル版で双子の人生を狂わせたクレアを演じた女優ジュヌビエーブ・ビュジョルドと同じ名前の「ジュヌビエーブ」なるキャラクターが登場する予定だ。彼女がマントル姉妹を引き裂く人物となるのだろうか? 監督は『マーサ、あるいはマーシー・メイ』のショーン・ダーキン、『ストレイ・ドッグ』のカリン・クサマなどが務める。全6話のリミテッドシリーズで、4月21日よりAmazonプライム・ビデオで配信予定。

ソース
https://www.esquire.com/news-politics/a35522434/marcus-twins-gynecologists-death-story/
https://variety.com/2020/tv/news/dead-ringers-series-amazon-rachel-weisz-alice-birch-1234738991/