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【海外ニュース】ナイキ「エア ジョーダン」の誕生秘話を描く映画『Air(原題)』の予告編が解禁!マット・デイモン&ベン・アフレックが共演!

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

『夜に生きる』以来、7年ぶりとなるベン・アフレックの監督最新作『Air』の予告編が解禁された。タイトルの「air(エア)」は空気を意味するが、これはNike(ナイキ)がシューズの売りにしていたエアクッション技術と、それを用いて作られた大人気バスケットシューズ、「エア・ジョーダン」のことを指している。エア・ジョーダンは元々、バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンのために制作されたモデルだ。ジョーダンはダッシュ後、ゴールから約4m離れたフリースローラインで踏み切り、非常に長く滞空してスラムダンクを決めるという必殺技を持っており、そのために彼自身が「エア・ジョーダン」というニックネームで呼ばれていた。同じ黒人のレジェンドで同じMJのイニシャルを持つマイケル・ジャクソンが“月を歩いた”ならば、ジョーダンはエア(空中)を歩いたのだ。

…と、ジョーダンの伝説を語り始めれば時間がいくらあっても足りなくなる。本作はあくまでシューズの方のエア・ジョーダンにフォーカスしているのだ。最初のモデルであるエア・ジョーダン1は1984年に生み出された。当時はジョーダンも大学を卒業したばかりで、もちろんすでに注目はされていたがNBAデビューしたばかりのルーキーだった。その彼のシグネチャーモデルを売り出すことはNikeにとっても一種の賭けだったろう。デザイナーは、後にAdidas(アディダス、本社はドイツ)のアメリカ支社を創設することになるピーター・ムーア。この超大型契約の裏側を描くのが本作で、何とジョーダンは登場しないと言われている。代わりに主人公になるのは契約を成功に導いた元Nikeの重役ソニー・バッカロとNikeの共同創設者の片割れであるフィル・ナイトだ。

バッカロ役はマット・デイモンが、ナイト役はアフレックが務める。ふたりは『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でともに脚本を執筆し、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の脚本賞に輝いた黄金コンビだ。今回脚本を担当したのは新人のアレックス・コンバリーだが、プライベートでも親友のふたりは『最後の決闘裁判』に続いて再び最高のケミストリーを見せてくれるだろう。他には『ザ・ギフト』のジェイソン・ベイトマン、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のクリス・メッシーナ、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のビオラ・デイビスなどが出演する。Nikeの賭けの結果を我々は知っているが、アフレックは思わず手に汗握るような演出をしてくれるはずだ。果たして勝利の女神ニケはバッカロたちに微笑むか。全米公開日は2023年4月5日。

ソース
https://variety.com/2023/film/news/ben-affleck-nike-movie-air-release-date-1235498755/