【海外ニュース】初代グリンデルバルドが『ファンタビ』に帰ってくる!?マッツ・ミケルセンがジョニー・デップのシリーズ復帰の可能性について言及！

2022.08.19

現在開催されているサラエボ映画祭にて、デンマーク人俳優のマッツ・ミケルセンが映画芸術への多大な貢献を讃えられ「Honorary Heart of Sarajevo Award(ハート・オブ・サラエボ名誉賞)」を受賞した。『ファンタスティック・ビースト』シリーズ3作目の『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』より、ジョニー・デップから闇の魔法使いグリンデルバルド役を引き継いで演じていたミケルセンだが、米Deadlineのインタビューでデップがシリーズに戻ってくる可能性があると話している。

デップが同役を降板したのは、元妻アンバー・ハードへのDV疑惑から彼を「DV夫(wife beater)」と呼んだタブロイド紙への名誉毀損訴訟で負け、ワーナー・ブラザースから要請を受けたためだ。しかし、先日の裁判でデップが勝訴したことを受け、ミケルセンは「進路は変わった…彼が訴訟に勝ったからね。彼が戻ってくるか見守ろう。戻ってくるかもしれない」と発言した。

また、役を引き継いだことについても語っている。「私はジョニーの大ファンなんだ。素晴らしい俳優で、ファンタスティックな仕事をしたと思う。とは言え、私には真似できなかった。彼らしい演技すぎて、真似るなんて無理だった。クリエイティブな自殺行為にもなるしね。だから他になにか、私らしく、彼と私の架け橋になるものを考えなくてはならなかった。だから脅威だったよ。ジョニーのファンはとてもとても優しいけれど、同時に非常に頑固でもあるんだ。あまり交流はなかったが、彼らの心が傷ついているわけは分かったよ」とのこと。デップの『ファンタビ』シリーズ復帰に関して、ワーナー・ブラザースからの声明はまだ出ていない。

デップは、自身の代表作『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズからも同じ理由で離脱しており、最後の出演はシリーズ5作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』となっている。この邦題は皮肉にも今の段階では現状に非常にマッチしているが、今後はどうなるのだろう？　まだデップが勝訴する前の今年5月の時点では、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは米IndieWireに対し、同シリーズへのデップ復帰について「現時点では、ない。だが未来は決まっていない」と述べている。また、2本の脚本が開発中で、1本はマーゴット・ロビーが関わるもの、もう1本は彼女抜きのものであるとも明かしている。

これまでの作品に再び関わるかは分からないが、デップは新たな作品で活動し始めている。フランス人監督マイウェンの手がける『Jeanne du Barry(原題)』が、『MINAMATA―ミナマタ―』(2020)以来の出演作にして主演作となる予定だ。デップは、タイトルになっているジャンヌ・デュ・バリー夫人を公妾にしていたルイ１５世を演じる。また、イタリア人画家・彫刻家アメデオ・モディリアーニの伝記映画『Modigliani(原題)』を監督することも決定。これは『ブレイブ』(1997)以来、長編映画として2作目の監督作となり、共同プロデューサーにはアル・パチーノの名も挙がっている。同作はモディリアーニのキャリアの分岐点を描く作品と言われており、デップのキャリアにとっても同様の作品になるかもしれない。ミケルセンの言う通り、今はただ「見守ろう」。

ソース
https://deadline.com/2022/08/mads-mikkelsen-replacing-johnny-depp-fantastic-beasts-why-disgraced-actor-may-come-back-1235092307/

https://www.indiewire.com/2022/05/johnny-depp-not-starring-pirates-of-the-caribbean-6-producer-1234725266/