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【海外ニュース】注目の演技派俳優スティーブン・ユァン、ロバート・パティンソン主演のポン・ジュノ監督の新作に出演!

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

アカデミー作品賞にパルム・ドール、その他数多くの賞に輝いた『パラサイト 半地下の家族』で知られるポン・ジュノ監督のタイトル未定の新作に、俳優スティーブン・ユァンが出演することが米Deadlineによって報じられた。

スティーブン・ユァンは『ウォーキング・デッド』のグレン役でブレイクした後、2017年にはポン監督の『オクジャ』に出演。2018年には、村上春樹の原作『納屋を焼く』をイ・チャンドン監督が韓国で映画化した『バーニング 劇場版』に出演し、その演技が高く評価された。2020年には、ブラッド・ピットの製作会社であるプランBエンターテインメント製作(同社は『オクジャ』も製作している)、A24配給の『ミナリ』で、韓国からアメリカに移住した主人公を演じた。

ユァンは韓国系アメリカ人だ。生まれこそ韓国だがミシガン州で育った彼は以前、韓国語を理解し話すことはできたがネイティブレベルとは言えなかったと振り返っている。しかし『バーニング 劇場版』、『ミナリ』では全編にわたってリアルな韓国語を話す必要があったため再勉強。その甲斐もあって、『ミナリ』では惜しくも受賞には至らなかったものの、アジア系俳優として初のアカデミー主演男優賞ノミネートという快挙を成し遂げた。

『オクジャ/okja』(2017)

ポン監督と二度目のタッグとなる新作は、アメリカ人作家エドワード・アシュトンのSF小説『Mickey7(原題)』を原作としており、脚本もポン監督が手がける。製作には彼の製作会社オフスクリーンやプランBエンターテインメントが名を連ねている。小説は、氷の世界ニブルヘイム(北欧神話にも同名の氷の世界が出てくる)を植民地化するために派遣され、命を落としても記憶を引き継ぎ新たな体で蘇る使い捨ての存在、ミッキー7を描いた物語だ。

すでに出演が決定しているキャストは他に、『THE BATMAN -ザ・バットマン-』のロバート・パティンソン(ちなみに同作のヴィラン、リドラーの本名はエドワード・ナシュトンである)、『ヘレディタリー/継承』のトニ・コレット、MCU作品でブルース・バナー/ハルクを演じているマーク・ラファロ、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のナオミ・アッキー。極寒の世界が舞台と聞くと、ポン監督の以前の作品『スノーピアサー』が思い出されるが、本作のストーリーが原作通りになるかは不明だ。

本作はまだプリプロダクションの段階なので、日本で観られるようになるまでには少なくとも数年はかかるだろう。だが、ユァンの姿なら間もなくスクリーンで拝める。8月26日公開のジョーダン・ピール監督作『NOPE/ノープ』が彼の最新作だ。ピール監督は、脚本も務めたデビュー作『ゲット・アウト』でアカデミー脚本賞に輝き、2作目の『アス』も絶賛されている注目の映像作家。ポン監督の新作への期待を高めるためにも、この夏はぜひ劇場に向かおう。

ソース:https://deadline.com/2022/07/steven-yeun-latest-robert-pattinson-bong-joon-hos-next-film-at-warner-bros-1235059239/