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『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』作品を支える2人のベテラン声優、山口勝平と浜田賢二に注目!

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』
山口勝平 浜田賢二
名演技で作品を支える2人のベテラン声優に注目!

現在大ヒット公開中の『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』。主人公のタクシー運転手・小戸川が関わった事件について、関係者17人が証言するという、テレビアニメを再構築しつつ、新しい視点で「オッドタクシー」を描いている。公開館数が34館と小規模であるにも関わらず、公開から3日間で5200万円の大ヒットを記録した。

本作には花江夏樹や飯田里穂、三森すずこをはじめ、今最も旬な声優たちに加え、ミキやダイアン、たかし(トレンディエンジェル)と言った大人気の芸人から、METEORのようなラッパーまで、多彩なジャンルのキャストが集結。彼らが見せる演技が大きな注目を集めている。

しかし、「オッドタクシー」を支えているのは彼らだけではない。そこでこの記事では見事な演技で作品を彩る、日本を代表する2人のベテラン声優に注目したい。

◆“泣きの演技”が素晴らしい山口勝平

小戸川の友人、婚活中の清掃員・柿花を演じたのは山口勝平だ。1989年公開のジブリ映画『魔女の宅急便』でトンボを演じ、同じ年にアニメ放映が始まった「らんま1/2」の主人公・早乙女乱馬役でもお馴染み。これまで数え切れないほどたくさんのアニメに出演しており、山口勝平の顔は知らずとも、その声を知らない人間は日本にはほぼいないと言っても過言ではないだろう。他にも「ONE PIECE」のウソップ、「犬夜叉」の犬夜叉、「DEATH NOTE」のL、そしてなんと言っても「名探偵コナン」では渡り工藤新一と怪盗キッドという人気キャラクターを担当している。

中でも「名探偵コナン」はアニメはもちろん、毎年公開される映画が大ヒットするなど、今や日本映画界に欠かせない存在。今年も明後日15日には最新作『ハロウィンの花嫁』が公開される。毎年山口勝平演じる工藤新一の作品紹介「俺は高校生探偵、工藤新一・・・」はもはや、春の風物詩といっても良いだろう。

上述の通り、これまで演じたキャラクターを見ても、そのバリエーションは実に様々だ。「オッドタクシー」で演じた柿花のようにちょっとダメなおじさんを演じることもあれば、代表作である「名探偵コナン」で演じる工藤新一と怪盗キッドはそれぞれ高校生探偵、怪盗出し、「ONE PIECE」のウソップは気が弱い海賊の青年だ。

「オッドタクシー」では主人公・小戸川の友人である柿花を演じている。少しだらしなくて、陽気な感じ。婚活に勤しみ、若い女の子といいことがあれば良いなぁと思っている、まさにどこにでもいる“普通のおじさん”だ。たくさんの個性的なキャラクターが登場する「オッドタクシー」において、最も現実にいそうなキャラクターだ。

そんな柿花の最大の見せ場と言えばなんと言っても拉致されて、真実を知り泣き叫ぶシーン。思わず涙が出てきてしまう程に見ている人間の胸を抉り取るような叫び。あの陽気な柿花があんなに泣き叫ぶなんて・・・と多くの視聴者が思ったことだろう。このシーンはやはり山口勝平の演技抜きに語ることはできない。これまでのウキウキしている柿花の演技があまりにもハマっていたために、あのシーンでの衝撃はまさに倍増だ。

山口勝平は陽気なキャラクターや、工藤新一のようなキザなキャラクターの演技が印象的な人が多いだろうが、泣きの演技が本当に素晴らしい。「オッドタクシー」にはたくさんの印象的なシーンがあるが、柿花=山口勝平の「泣きの演技」にもぜひ注目してほしい。

◆「柄は悪いけど優しい兄ちゃん」が似合う浜田賢二

柿花が友人であれば、浜田賢二演じるドブは宿敵とも言える。アニメや映画はもちろん、戦隊ヒーロー作品でも星人などの声も当てている。『デッドプール』、『アルマゲドン』や『ER緊急救命室』など海外作品の吹き替え、ゲーム作品など幅広いジャンルの作品で活躍している。主役こそ多くないが、どんな作品でも違和感なく作品に入り込む、まさに声優界の“名バイプレイヤー”の一人と言えるだろう。

浜田賢二は爽やかなイケメンから、威厳ある父親役まで幅広い役をいろんな役で演じているが、やはり低音が活きる声が筆者は特に好きだ。例えば『ファイナルファンタジー14』で浜田が演じた竜騎士エスティニアンという役は戦闘能力が非常に高いものの、ぶっきらぼうで、皮肉屋、口も悪い。しかし、その一方で優しさも持ち合わせており、物語の中でも非常に大きな役割を果たしている。平たくいってしまうと「柄は悪いけど優しい兄ちゃん」って感じだ。

本作で演じたドブは犯罪者で暴力的ではあるものの、「真実はそれぞれの心の中にある。1つじゃない」と語るように、人間の本質を冷静に分析する面もある。一方で精神的に脆い面も持ち合わせており、同時に優しい部分や人懐っこい部分も持ち合わせている。こうして見ると、ドブもまた「柄は悪いけど優しい兄ちゃん」だ(歳はだいぶ行ってるけど)。

そんなドブのキャラクターが、浜田の独特の低音ボイスと相まって、非常に説得力のあるキャラクターになっている。悪党なんだけど、どこか憎めない。そんなドブの魅力を十二分に引き出している。本作はヤノや関口と言った悪役の人気が強いが、是非ともドブにも注目して欲しい。

柿花もドブも「オッドタクシー」の登場人物の中では特に人間味あふれるキャラクターだ。そんなキャラクターを演じた山口勝平、浜田賢二の演技にもぜひ注目して、本作を見て欲しい。

 『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』は大ヒット公開中。

【ストーリー】
偏屈で無口な変わり者<小戸川>。個人タクシーの運転手として街を流しながら、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。ところが、ある日思い掛けず『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。事件には、億を超える巨額の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、混沌としていく。
それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。一連の出来事は、多くの悲しみや不条理をはらみながら、いったんの結末を見た。――かに思われた。関わっていた人々は、口々に証言する。“あの時一体何が起きていた”のかを。それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。一人のタクシードライバーの “人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、運命の歯車は再び揺さぶられていく。 

【キャスト】
花江夏樹、飯田里穂、木村良平、山口勝平、三森すずこ、小泉萌香、村上まなつ 他

【スタッフ】
企画・原作:P.I.C.S.
脚本:此元和津也 
監督:木下麦
キャラクターデザイン:木下麦・中山裕美 
音楽:PUNPEE VaVa OMSB 
アニメーション制作:P.I.C.S. × OLM

配給:アスミック・エース 
製作:映画小戸川交通パートナーズ
(C) P.I.C.S. / 映画小戸川交通パートナーズ  

公式サイト:oddtaxi.jp 
公式twitter:@oddtaxi_ 
公式Instagram:@oddtaxi_ 
公式Tiktok@oddtaxi 

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