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【特集!LGBT映画】第3回目のテーマはトランスジェンダー。『リリーのすべて』変わりゆく夫を支える強い妻と、世界初の性転換手術に挑戦した実話の物語。

 

LGBT特集!実際の人物をモデルにした作品をチェック!

前回まで、レズビアン(バイセクシャル)・ゲイについて紹介してきた。3回目となる今回は、トランスジェンダーの映画についてご紹介。 トランスジェンダーとは、一般に心と身体の性が異なり違和感を持つ方々のこと。今では性転換手術をすることは珍しくなくなってきたけれど、かつては死を招くような危険な手術だった。

『リリーのすべて』(2016)

1926年のデンマークを舞台にした『リリーのすべて』(16)では、実際に世界で初めて性転換手術をしたアイナー・ベルナーとその妻の葛藤が描かれている。そして主演はエディ・レッドメイン。監督は『英国王のスピーチ』でアカデミー賞を獲得したトム・フーパー。今作も第88回アカデミー賞で主演男優賞、助演女優賞など4部門でノミネートされ、アイナーの妻を演じたアリシア・ビカンダーが助演女優賞を受賞した。

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リリーの衣装も心が移り変わるにつれて変化していくようにも見て取れるので注目。衣装はアカデミー賞受賞経験もあるパコ・デルガドが担当している。これについては、以前ムービーマービーの記事でご紹介したので、こちらをご覧ください。

【 観るべき100本 】ファンタビ公開で話題! エディ・レッドメイン の主演作『 リリーのすべて 』 

 

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注目ポイント!

注目すべきところは、妻ゼルダの葛藤。今まで男女として、そして同じ画家として切磋琢磨しながら日々を過ごしてきた。しかし彼女の絵のモデルを、女性モデルの代わりにアイナーに女装させたことが、彼をトランスジェンダーであると気付かせる一因となってしまったこともゼルダにとって大きな出来事であったと言える。

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そこから、男性を好きになっていくアイナーや、もうアイナーの面影すらも感じさせないリリーという新たな人格の誕生、愛した男のアイナーが消えてしまったという現実、それでも妻として彼の一歩を後押しする心の強さなど瀬宇部ての彼女の行動に圧倒されてしまうだろう。

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正直、あまり性的マイノリティの存在が身近にはなない人も多いだろう。もし身近にそのような人が現れたとしたら、動揺してしまうこともあるかも。しかしそんな時は、実際にこのような葛藤をして支え続けた人もいたことを思い出して欲しい。

 

リリーのすべて

 

【STORY】1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ベルナーは、肖像画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自身の内側に潜む女性の存在を意識する。それ以来「リリー」という名の女性として過ごす時間が増えていくアイナーは、心と身体が一致しない現実に葛藤する。ゲルダも当初はそんな夫の様子に戸惑うが、次第にリリーに対する理解を深めていく。

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