MOVIE MARBIE

巨匠ジョージ・ミラー監督が手掛けるバイオレンス・カーアクション映画の大傑作『マッドマックス』シリーズ。ポストアポカリプスのイカれた世界と、そこに生きるイカれたキャラクターたちはその後のあらゆるメディアの作品に影響を与えてきました。

とくにキャラ造詣は素晴らしく、主人公マックス・ロカタンスキーをはじめ、第1作目のトーカッター、「マッドマックス2」のヒューマンガス、ウェズ、ジャイロ・キャプテン、「サンダードーム」のアウンティ・エンティティ、「怒りのデスロード」のフィリオサ、イモータン・ジョー、リクタス、人食い男爵、ウォーボーイズなど、枚挙にいとまがありません！

そこで今回のレコメン広場では、最新作『マッドマックス：フュリオサ』の公開を記念して、「歴代マッドマックス：私の思い入れキャラ」を大募集します！

あなたの推しキャラクターは誰ですか！？是非とも推しポイントを聞かせてください！

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⬛︎投稿者：稲生D（共感シアター）

狂気の世界に生きる寡黙な血液袋！
マックス・ロカタンスキー『マッドマックス 怒りのデスロード』（2015）

あまりある過激さと映画史上最高のテンションで、たった９年前の作品ながらもはや伝説となった『マッドマックス：怒りのデス・ロード』。

シリーズの主人公は当然、マックスその人です。しかし、みなさんご存じのように『怒りのデス・ロード』の主人公はどう見てもフュリオサでした。

冒頭こそマックスの大立ち回りがあったものの、コテンパンにやられてしまい、映画のタイトルが出て以降は口枷を付けられ、檻に入れられ、輸血袋になり、中盤までずっと拘束されっぱなし。ただでさえ口数が少ないのに、ろくにセリフすら与えられませんでした。演出を見てもジョージ・ミラー御大は明らかにフュリオサの方を気に入っていたし、メル・ギブソン版に比べて影が薄い存在になったのは明らかです。そして最新作『マッドマックス：フュリオサ』に至っては、主人公は完全にフュリオサになってしまいました。

そんなフュリオサに映画ファンが夢中な今だからこそ、『怒りのデス・ロード』のマックスを改めて振り返りたい。

時間をかけて人生を深堀りしたフュリオサに対し、マックスに割かれた時間は明らかに少ないものでした。しかしそれでもミラー監督によるマックスの描写からは色々なことが垣間見えます。

過去に正義の使命に燃えていた警官だったマックスは、自分が救うことができなかった人々の姿が常に頭の中でフラッシュバックしている。『怒りのデス・ロード』におけるマックスは、その罪悪感が起因となって、狂気の世界に対応すべく己も狂気をまとったのでしょう。荒廃していく世の中で人々を守ることができず、失意にまみれ、心が壊れて精神に異常をきたしていったことは想像に難くありません。

正義をあきらめ、暴走族から逃げ回り、狂気の世界の住人として自分を最優先に生きてきたマックスは、フュリオサたちと協力して危機を乗り越えていくうちに、心の奥深くにしまい込んだ正義の炎に火が付いていきます。次第にフラッシュバックからも解放され、血液袋にされてしまった彼が、最後は自ら進んでフュリオサに輸血をするまでになる。そしてマックスは、ようやくここで自分の名前がマックスだと告げます。フュリオサたちは支配から解放され、マックスはマッド＝狂気から解放されたのです。

メル・ギブソンを世界的スターにし、誰もがマックス＝メル・ギブソンという認識がある中で、演じたトム・ハーディはとてつもない重圧だったことでしょう。しかし、最後に「俺の名前はマックスだ」と自身の名を名乗ったあの表情こそ、トム・ハーディがマックスを演じた意味があったと思うのです。

何度も何度も見た『マッドマックス：怒りのデス・ロード』ですが、やはりフュリオサは抜群に魅力的ですし、最新作の主人公を彼女にしたのも納得できます。しかし、可能性は低いかもしれませんが、トム・ハーディのマックスをもっと見たいと思ってしまうのも事実なんです。

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皆さんの投稿お待ちしてます！

【募集要項】

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文字数制限：なし

募集期間：6月14日 （金）まで

掲載時期：順次掲載

※公序良俗に反する内容など、不適切な投稿は掲載しない場合があります。あらかじめご了承ください。

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『マッドマックス：フュリオサ』
2024年5月31日(金)全国ロードショー！
IMAX®／4D／Dolby Cinema®（ドルビーシネマ）／ScreenX

【ストーリー】
世界崩壊から45年後――。若きフュリオサは、故郷である”緑の地”からさらわれ、ディメンタス将軍率いるバイカー軍団の手に落ちる。荒地を掃討する彼らは、イモータン・ジョーが統べる城塞都市の覇権をめぐって争いを繰り広げていた。復讐を誓うフュリオサは数々の試練を乗り越え、すべてを奪ったこのMADな世界(＜マッドワールド＞)をぶち壊すため、ついに覚醒する！　

監督：ジョージ・ミラー
出演：アニャ・テイラー＝ジョイ、クリス・ヘムズワース
公式サイト：MADMAX-FURIOSA.jp　#マッドマックス #フュリオサ

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