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残念なクリスマス映画特集③『グレムリン』

いよいよ今年もクリスマスの時期がやってきた。街にはマライア・キャリーや広瀬香美の曲が流れ、(日本だけは)恋人たちの季節などとされ、あちこちで盛りの付いた猫のごとく男女がイチャつきあっている。そんなクリスマスに残念なことに不幸な出来事に巻き込まれてしまった人たちがいる。そんな彼らの最悪のクリスマスを振り返っていこうと思う。

『グレムリン』(1984)
クリスマスプレゼントは未知の生物

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製作にはあのスティーブン・スピルバーグとキャスリーン・ケネディが入っており、監督は『ピラニア』のジョー・ダンテ。今や名前を知らない人はいないヒットメーカー2人とホラー映画の巨匠がコンビを組んだ本作は悪趣味なクリーチャーが登場しながらも、普通に楽しんで見ることができる良い感じのクリスマス映画に仕上がっている。

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クリスマスプレゼントとして渡された小さくて可愛い生き物が、醜悪な化物になる様は、流石はジョー・ダンテであり、スピルバーグ。ファミリー映画ながら、このクリーチャーのビジュアルはかなり強烈だ。ちなみに本作の主人公ビリーの父は発明家。この映画の脚本はのちに『ホーム・アローン』を監督するクリス・コロンバスである。そう考えると発明好きが出てくる、クリスマス映画のドタバタ劇というのは彼が好きな設定なのかもしれない。

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今やマスコット的な人気を誇る本作のクリーチャー。確かに決して飼い易いペットではないが、どこか憎めないのも事実だ。余談だが、キャスリーン・ケネディが製作を務める『スター・ウォーズ』シリーズの実写ドラマ作品『マンダロリアン』にはあのヨーダと同じ種族の赤ちゃんが登場する。その赤ちゃんが本作のクリーチャーそっくりだ。もしかしたら彼女の心の奥底にも本作のクリーチャーの記憶が深く刻まれているのかもしれない。

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【ストーリー】
チャイナタウンの骨董屋で発明家ペルツァーが手に入れた不思議な動物モグワイ。彼はそれを息子ビリーへクリスマス・プレゼントとして贈るが、モグワイには、水に濡らさないこと、太陽光線に当てないこと、真夜中すぎにエサを与えないことの三つの誓いが必要だった。だが、この誓いが破られた時、可愛いモグワイは恐るべき凶悪な怪物グレムリンへと増殖していく。かくして平和な田舎町キングストン・フォールズは悪夢のクリスマスを迎えることになるのだ。

【キャスト】
ザック・ギャリガン、ホイト・アクストン、フランシス・リー・マッケイン ほか

【スタッフ】
監督:ジョー・ダンテ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル