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『変な家』公開記念!一体誰が何のために作った?建物こそが主役の映画4選

この家、何かが、変、ですよね?

違和感だらけの“変”な間取りに隠された衝撃の真実に迫るゾクッとミステリー映画『変な家』が3/15(金)に公開されます。舞台としての“家”じゃなく、 “家”そのものにスポットライトを当てた映画(言うなれば「家系映画」?)なんて、どこか偏執的というか、なんでこんなの作ったんだろうと気になってしまいますね。ただ、同じようなフェティシズムを持った変態的な映画が他にもあるんです。そこで今回は、「建物が主役」の映画4選をご紹介します!

文:紙巻き(肺が真っ黒)

 

 

世界を変える「縦構造」スリラー
『プラットフォーム』

建物系映画の中でもかなり斬新なワンシチュエーションのスリラー映画。目が覚めると、縦に長く伸びる建物の「48階層」にいた。どうやら上の階層から「プラットフォーム」に乗った食事(上の人が食った残飯)が降りてくるようだ。この建物内でのルールは、①食事はそこからしか取れない、②1ヶ月ごとに階層が入れ替わる、というもの。この映画の構図の意味するところは、資本主義的な階層社会の可視化。『パラサイト 半地下の家族』と同様の表現なわけですね。しかも、ただ金持ちと貧困層の格差が描かれてるわけじゃない。階層は無限にあるので、自分より上を見たらキリがないし、下の人間はいくらでもいる中で、日々階層は入れ替わっていく。リューベン・オストルンドの『逆転のトライアングル』で描かれたものと似通った社会階層の逆転劇で、ヒエラルキーが入れ替わった時、人間は何をするのか。下層で散々な思いをしてきた人間は、いざ上の階層になった時、自分より下の人間を残酷に扱い、自分は好き勝手やっちゃう。極限状態に置かれた時に、人間は本性を表すわけです。人間の醜さ全開、風刺が効きまくってますね。

監督:ガルダー・ガステル=ウルティア
出演:イバン・マサゲ、アントニア・サン・フアン
配給:クロックワークス

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ギミックだらけのカラクリお化け屋敷
『13ゴースト』

大富豪の叔父の遺産相続で、運良く豪邸を手に入れたある家族。叔父は屋敷の中に、全米中の悪霊たちをコレクションしていた(え?)ので、足を踏み入れた一行に悪霊たちが襲い掛かります。1960年代に、数々の仕掛けで観客の度肝を抜いたギミック映画の立役者、ウィリアム・キャッスル監督の同名映画の完全リメイク。ホラーオタクのロバート・ゼメキス率いるホラー映画専門プロダクション、ダークキャッスル・エンタテインメントが製作しました。そんな背景あってか、ホラー映画としては時代を感じさせるB級モノ。面白いのは、ビジュアルが強烈に極悪で個性的なゴースト(いやモンスター?)たちがたくさん出てくるところ。しかもゴーストらしい呪いやポルターガイストではなく、バットを振り回したりプロレス技をかけたり、今見ると結構はちゃめちゃな描写がウケます。ギミック盛り盛りのカラクリ屋敷に、ゴア描写も満載な、グロくて楽しいファミリー向け(?)お化け屋敷映画です。テーマパークにこの映画のアトラクションでも作ったら楽しいと思います。

監督:スティーヴ・ベック
製作:ジョエル・シルヴァー、ロバート・ゼメキス、ギルバート・アドラー
出演:トニー・シャルーブ、エンベス・デイビッツ、マシュー・リラード ほか

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生きた家「モンスターハウス」に挑む少年アドベンチャー!
『モンスター・ハウス』

スピルバーグとロバート・ゼメキスの姉弟コンビによるフルCGアニメーション映画。同年のアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートしています。誰しもが子供の頃に遭遇した、なんだか不気味な怖い家。前を通るとゾクッと寒気のするあの感覚は、なんなのでしょうか。心霊スポットを巡って、怖いもの見たさでカメラを回しながら徘徊したのはいい思い出。この映画では、偏屈な老人の住む怪しげな家の真相を探るため、子供たちが隙を狙って敷地に侵入するのですが、なんとこの家自体が邪悪な意志を持った生き物「モンスターハウス」だったんです。ハロウィンの当日、どこにでもいる少年DJとドジな親友のチャウダーに、優等生の少女ジェニーも加わり、3人で町を守るためにモンスターハウスに挑みます。どこか懐かしさを感じるドキドキのアドベンチャーは、大人になった今でも楽しめること間違いなしです。

監督:ギル・キーナン
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキス、ジェイソン・クラーク
出演:ミッチェル・ムッソ、サム・ラーナー、スペンサー・ロック、スティーヴ・ブシェミ

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謎の立方体〈CUBE〉が人間の本性をあぶり出す
『CUBE 一度入ったら、最後』

開始早々、ドンッと衝撃的なモノが落ちてくるシーンを見た筆者は内心「ちょっとこれ無理かも」と早々に離脱の予感がした本作。しかし離脱の予感は一瞬で消え、物語が進むにつれてどんどん引き込まれていく展開が繰り広げられます。本作の魅力は、謎の立方体〈CUBE〉に閉じ込められた6人が殺人的トラップに襲われながら脱出を試みるスリル感と、閉塞的空間によって彼らの本性が暴れ出すサイコな展開です。もはや映像描写よりも人間の本性の方がグロいのでは?と思うほど、生々しい心理描写の連続に震えが止まりません。これぞ日本版の面白さ!そんな人間の恐ろしさを体現した菅田将暉さん、杏さんをはじめとした豪華キャスト陣の演技合戦も必見です。本家・カナダ製『CUBE』とは一味違う『CUBE』の世界をぜひ!

原案:「CUBE」ヴィンチェンゾ・ナタリ
監督:清水康彦
出演:菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎

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いかがでしたでしょうか。

どうしたらこんなもの思いつくんだろう?と言いたくなるような、創造性あふれる建物系映画をご紹介しました。もしかしたらあなたの住んでいるおウチにも、何か潜んでいるかもしれませんね。

 

【キャスト】
間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈、長田成哉、DJ松永(Creepy Nuts)、瀧本美織、根岸季衣、髙嶋政伸、斉藤由貴、石坂浩二

【スタッフ】
原作:雨穴「変な家」(飛鳥新社)
監督:石川淳一
脚本:丑尾健太郎
音楽:小島裕規 “Yaffle”
制作プロダクション:TOHOスタジオ 共同テレビジョン
主題歌:アイナ・ジ・エンド「Frail」(avex trax)
©2024「変な家」製作委員会   
公式サイト:https://hennaie.toho.co.jp/

2024年3月15日(金)公開