#七夕に見たい映画！ちょっぴり切ないロマンス映画特集
今年ももうすぐ七夕がやってきますね！七夕の伝説はみなさんもうご存じかと思いますが、簡単におさらいしておくと…、働き物の織姫と彦星は、結婚した途端に夫婦生活が楽しくて仕事をしなくなってしまいます。それに怒った天帝は、2人を天の川の両岸に引き離し、年に1度7月7日だけ再会することを許します。その結果、2人は会える日を楽しみに、再び仕事にも懸命に取り組むようになりました、という物語です。大人になってから改めて聞くと、なんだか意味深く感じますね…。
今回は、そんな七夕に観るのにぴったりな、ちょっと切なくロマンティックな恋愛を描いた4作品をご紹介します！
〈スクリーンから飛び出してきた彼女には、ある秘密があった…〉
①『今夜、ロマンス劇場で』（2018）
舞台は、まだ映画がフィルム上映されていた時代。映画監督を目指す健司は、いつものようにお気に入りの映画を観ながら、美しいヒロイン・美雪に心を奪われていました。すると、なんと、いきなり目の前に美雪が現れたのです！しかも、映画と同じく全身モノクロの姿で。それから、健司はスクリーンの中から飛び出してきた美しいヒロインと過ごすという、映画ファンなら一度は妄想したことのある夢のような時間を過ごします。 全体を通して色鮮やな色調が特徴的ですが、満開の藤の花の中で2人がデートするシーンは特に絵になるような美しさです。何より、綾瀬はるかが自由奔放でチャーミングなお姫様にハマり役で、気づけばこちらも彼女に夢中になってしまいます。本作のロマンティックなポイントは、美雪が抱えている”ある”秘密にあります。恋に障害はつきものですが、それを乗り越えるために健司がくだした決断は一見ハッピーエンドのように見えますが、よくよく想像するととっても切ないのです…。ラストは想像以上の感動が待ち受け、2人の愛に涙必須です。
監督：武内英樹
出演：綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝 他
(C)2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会
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〈愛したのは、奇妙な生き物だった…〉
②『シェイプ・オブ・ウォーター』（2017）
人を好きになるのに大事なことは、見た目か中身かという議論がよくありますが、本作は心と心で通じ合い、愛し合った人間と不思議な生き物の純愛ストーリーです。研究所の清掃員として働くイライザは、ある日運ばれてきた奇妙な生き物に惹かれてしまいます。そして、こっそりとゆで卵やレコードを持ち込み、次第に“彼”と心を通わせるようになってゆくのです。そんな時、彼の命が人間による実験の犠牲になることを知り、なんと彼を救出することを決意します。奇抜な見た目から皆が彼を恐れる中、なぜイライザは彼と心を通わそうと思ったのか。なぜ、危険を冒してまで彼を救おうとするのか…。その背景には、話すことができないイライザだからこそ感じることのできた、ある深い想いがありました…。心から愛し合った2人に起こる奇跡がとてもロマンティックで、“本当の愛”とは何かということを2人が教えてくれます。
監督・脚本・製作：ギレルモ・デル・トロ
出演：サリー・ホーキンス,、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサー 他
(C)2017 Twentieth Century Fox
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＜もしも、10年に1度しか会えないとしたら…＞
③『パイレーツ・オブ・カリビアン／ワールド・エンド』（2007）
大人気シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」の3作目となる本作は、ジャックたち海賊による迫力ある対決シーンももちろん見どころですが、実はラブストーリーとしても楽しめることにお気づきでしたでしょうか。物語をロマンティックにしているのは、デイヴィ・ジョーンズの心臓に宿るある呪縛にあります。それは、彼の心臓を突き刺したものは永遠の命を手に入れるが、その代償として海の死者をあの世へ送る役目を永遠に負わねばならず、陸に上がれるのは10年に一度だけである、というものでした。10年に一度しか大切な人に会うことができないなんて、織姫と彦星よりも哀しい運命ですよね…。でも、死んだら二度会えないことを思うと、10年に一度でも会えるのであれば、どんなに辛いことでも乗り越えられるのかもしれません。この運命を背負うことになったのは一体誰なのか…。ぜひ本編でお確かめください！また、ある人物がプロポーズをして誓いの言葉を交わすシーンがありますが、その状況が海賊ならではの特殊な状況すぎて、ロマンティックかどうかは恐らく人によって意見が分かれるでしょう（笑）でも、一生涯忘れないプロポーズになることは間違いなさそうなので、そいう意味では彼のプロポーズは大成功なのかもしれません。あ、クレジットまでちゃと観てくださいね！
監督： ゴア・バービンスキー
出演：ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ステラン・スカルスガルド、ビル・ナイ 他
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〈禁断の恋。2人に降りかかる哀しき運命とは….〉
④『帰らない日曜日』（2021）
メイドのジェーンと、名家に生まれたポールは互いに想いを寄せています。2人は1924年の「Mothering Sunday」（母の日）の日曜日、屋敷に誰もいなくなる時間を狙って密会を果たします。ポールには婚約者がいますし、そもそも身分違いの２人の恋は許されるはずもありませんから、もしも誰かに見られたら…というハラハラドキドキ感の中で2人は特別な時間を過ごします。互いに叶わぬ恋だとわかっていながらも、何度も愛を確かめ合う姿はどこか切なくも美しく、目を奪われます。また、当時のイギリスの緑豊かな美しい風景や、お城のような豪華な屋敷により、前編を通して厳かな雰囲気が漂う点がより一層2人の恋をロマンティックなものにしています。しかし、その直後、あまりもむごい運命が2人を待受けていたのです…。そして、オデッサ・ヤングの秀逸な演技により、運命に直面したジェーンの溢れ出る絶望感をこちらも全身に浴びることになります。しかし、本作はそれで終わりではありません。その後、ジェーンがおばあちゃんになるまでどのように歩んだのかが描かれます。ポールは、どのように彼女の人生の一部となったのでしょうかー。
監督：エバ・ユッソン
出演：オデッサ・ヤング、ジョシュ・オコナー、ショペ・ディリス、オリビア・コールマン、コリン・ファース 他
(C)CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND NUMBER 9 FILMS SUNDAY LIMITED 2021 All rights reserved.
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いかがだったでしょうか。
大人になると七夕をじっくりと堪能することはあまりないかもしれませんが、今年の七夕は今回紹介した作品を観ながら、空を見上げて織姫と彦星に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、7月7日が雨の場合は2人は会うことができないという説がある一方で、七夕の日の雨は2人が再開した嬉し涙である、という説もあるそうです！
今年からは、雨だったとしても、2人は会えたのだ！と喜ぶことにしたいと思います。
