MOVIE MARBIE

業界初、映画バイラルメディア登場!MOVIE MARBIE(ムービーマービー)は世界中の映画のネタが満載なメディアです。映画のネタをみんなでシェアして一日をハッピーにしちゃおう。

検索

閉じる

価値観アップデート!“今”のスター「アニャ・テイラー=ジョイ」の魅力が詰まったこの4品を召し上がれ!

 

第一線で活躍するハリウッド・スターと言えば誰を思い浮かべますか? トム・クルーズ、ブラッド・ピット、シャーリーズ・セロン!? ちょっと待って下さい、もしかして、この質問を10年前、下手したら20年前にしたとしても同じ答えになりませんか? 確かに彼らもすごいですが、若手スターだって次々に生まれています。その中で、近年最も活躍しているのはやはりこの人でしょう――アニャ・テイラー=ジョイ! 11月18日からアニャの新作『ザ・メニュー』が公開されるという絶好のタイミングなので、今回は彼女の魅力を味わえる作品たちを紹介したいと思います。どうせならフルコースで。

文:屋我 平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

 

 

〈オードブル…自分の存在を一気に知らしめた!衝撃の初主演作〉
①『ウィッチ』(2015)

アニャの2本目の出演作にして、初の主演を務めたホラー映画です。17世紀のニューイングランドに引っ越してきた敬虔なキリスト教徒の家族が、長女を魔女と疑い始めたことから崩壊していきます。ニューイングランドは、魔女裁判でお馴染みのマサチューセッツ州セイラムがある場所。アニャは魔女扱いされる長女トーマシンを演じていますが、これが何とも絶妙なキャスティングなんです。トーマシン自体は何も悪くなく、清く聖的な佇まいでありながら、思春期の弟には性的な目で見られています。観客も彼女のアンビバレントな雰囲気に翻弄されます。しかも、劇中で魔女に関係するものとしてウサギが出てくる(ウサギは異教の象徴とされている)のですが、何とアニャの顔がウサギっぽく見えるシーンすらあるんですよね。まさにハマり役。独特な美貌を持つアニャは、時代劇にもフィットするような、逆にどこにもフィットしないような、異質な存在感を発揮しますね。

監督:ロバート・エガース
出演:アニャ・テイラー=ジョイ、ラルフ・アイネソン、ケイト・ディッキー 他

Amazonプライムで視聴する→こちら
U-NEXTで視聴する→こちら
Netflixで視聴する→こちら

 

〈ポワソン…人生の分かれ道!新たなスクリーム・クイーンの誕生〉
②『スプリット』(2016)

『ウィッチ』でアニャは高く評価されましたが、まだまだ知る人ぞ知る女優でした。しかし、その後大きな転機が。『スプリット』で、何とあのM・ナイト・シャマランに起用されたのです! ここで女優人生が大きく分岐(スプリット)したと言っても良いでしょう。本作は現代劇で、24もの人格を持つと言われた実在の多重人格者ビリー・ミリガンに着想を得たような作品です。同じく24の人格を持つケビンを演じたジェームズ・マカヴォイに目が行きがちですが、ケビンに誘拐されるヒロイン、ケイシーを演じたアニャのことを忘れてはいけません。ホラー・スリラーでは、観客を恐怖させるためにヒロインの絶叫が必要不可欠ですが、怖がり顔も超重要。最初の5分で、大きな目のアニャは新時代のホラー・クイーンになれると確信させてくれます。意外に絶叫シーンは少ないですが、ケイシーは単なる被害者ではないので、そこも見どころ。シャマラン作品だけに、思いもよらないポワゾン(毒)が含まれるので注意!

監督:M・ナイト・シャマラン
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ブルース・ウィリス 他

Amazonプライムで視聴する→こちら
U-NEXTで視聴する→こちら
Netflixで視聴する→こちら
Apple TVで視聴する→こちら

 

〈ヴィアンド…ホラーの頂点へ!ミステリアスなカリスマ性を最大限に発揮〉
③『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)

アニャはアメリカ生まれですが、顔を見ても出身がどこか予想できません。それもそのはず、イギリス、スコットランド、アルゼンチン、スペインの血を引いているからです。これまで時代劇、現代劇と演じてきたアニャは、現在と過去が交錯する本作で、ニューイングランドではなくニュージーランド出身のトーマシンに出会いました。シャマランの『オールド』に出演したトーマシン・マッケンジーです。トーマシン演じる主人公のエロイーズは、ファッションデザイナーになるため引っ越したロンドンで、夜な夜な1960年代のロンドンの夢を見ます。その中で、自分はアニャ演じるサンディという別の人間になっているのです。このサンディはエロイーズと真逆でカリスマ性にあふれ、自分を解放しているようでいて正体が分からない、非常にミステリアスな人物です。いるだけで妖しい魅力を放つ。もうホラー・スリラー作品での自分の立ち位置を確立した感さえあります。

監督:エドガー・ライト
出演:トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ、マット・スミス、ダイアナ・リグ、リタ・トゥシンハム、テレンス・スタンプ、サム・クラフリン 他

Amazonプライムで視聴する→こちら
U-NEXTで視聴する→こちら
Apple TVで視聴する→こちら

 

〈デセール…コメディにも挑戦!さらに活躍の場は広がっていく〉
④『EMMA エマ』(2020)

華やかなアニャの姿を見ていると意外かもしれませんが、これまでのフィルモグラフィーを見るとほとんどがホラー・スリラー作品でした。それが、本作では本格的にコメディにチャレンジ。原作がジェイン・オースティンだけに、やはり時代劇となっています。アニャ演じるエマは富に恵まれ、容姿に恵まれ、才能にも恵まれています。彼女は、他人の恋を手助けするキューピッドのような立ち回りでお節介を焼いていくうち、自分が非の打ち所のない人間ではないと気づいてしまいます。アニャも順調なキャリアを歩んできましたが、事実上ホラー女優という狭い枠組みにとらわれていた部分がありました。本作では快活でチャーミングかつ、挫折から成長していく王道の主人公となって、ファンに新たな一面を見せてくれます。決して手の届かない孤高の存在のようでいて、終盤にはアニャ自身の体質を活かした(?)捨て身のギャグまで披露してくれたことで、一気に親近感もアップ!

監督:オータム・デ・ワイルド
出演:アニャ・テイラー=ジョイ、ジョニー・フリン、ミア・ゴス、ジョシュ・オコナー、ビル・ナイ、カラム・ターナー 他

Netflixで視聴する→こちら
Amazonプライムで視聴する→こちら

U-NEXTで視聴する→こちら
Apple TVで視聴する→こちら

 

いかがだったでしょうか。

アニャは今後も、『ザ・メニュー』の他にも話題の出演作が多く控えています。『ウィッチ』のエガース監督と再びタッグを組んだ『ノースマン 導かれし復讐者』や、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたキャラクターの前日譚『Furiosa(原題)』など…。それらに臨む前に、上記4作品とNetflixドラマの『クイーンズ・ギャンビット』を見て、アニャの魅力にノックアウトされておきましょう!

 

【ストーリー】
太平洋沿いの孤島を訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)。お目当ては、なかなか予約の取れない有名シェフ(レイフ・ファインズ)が振る舞う、極上のメニューの数々。ただ、そこには想定外の“サプライズ”が添えられていた…

【キャスト】
レイフ・ファインズ、アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト、ホン・チャウ、ジャネット・マクティア、ジョン・レグイザモ ほか

【スタッフ】
監督:マーク・マイロッド「メディア王〜華麗なる一族〜」(TVシリーズ)
製作:アダム・マッケイ『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2022 20th Century Studios. All rights reserved.
公式サイト: https://www.searchlightpictures.jp

11 月 18 日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー

 

関連記事

『クイーンズ・ギャンビット』精神安定剤、アルコール、そして勝利依存症。チェス世界王者に若き女王アニャ・テイラー=ジョイが挑む。

『ラストナイト・イン・ソーホー』“夢”の“シンクロ”。今年を締めくくるにふさわしい、悪夢の正夢はいかが?

次世代を担う天才子役たちの演技が光る作品4選!