『今夜何観る?』1月25日はお詫びの日!映画にまつわる「謝罪」4選!
皆さんは普段、「謝罪」…してますか? もちろん、しなくてすんでいるのならそれが一番ですが、人間はどうしても過ちを犯してしまいます。いえ、むしろ悪いことをしていなくてもつい「すみません」と言ってしまうのが日本人というもの。1月25日はお詫びの日とされています。映画の世界でも、「確かに謝るべき」というレベルから、もはや何でこんな事態になってしまったのか分からない事案まで様々あります。今回はそんなユニークな謝罪案件を4つ見ていきましょう。
①『空白』(2021)
監督:吉田恵輔
出演:古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶ
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〈許されなくても謝りたい〉
充の娘、花音はスーパーで万引きしようとしているところを見つかり、店長の直人との逃走劇の末に車に引かれて死んでしまいます。これまで娘に荒っぽく接することしかできなかった、お世辞にも良い父親とは言えない充は、無念を晴らそうと怒りを周りにぶつけまくります。謝罪を要求する相手はもちろん直人。演じている松坂桃李はポスターですでに土下座しています。しかし、直人は「謝るべきだが謝ったとしても許されることではない」というジレンマに陥り衰弱していきます。謝っても許されないとしても、人は謝ることを止められません。それは何のための、誰に対する行為なのでしょう。自分が自分であるためでしょうか? 奥が深いですね。
②『謝罪の王様』(2013)
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ、井上真央、岡田将生、竹野内豊
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〈謝り方が分からなければこれを見よ!〉
阿部サダヲが「謝罪師」を名乗る謝罪のプロを演じた、まさかの謝罪エンタテインメント。謝るべき状況なのは分かっても、適した謝り方が分からない時ってありますよね。そんな場合はこの作品。オムニバス形式で、コントのようなケースが6つ紹介され、謝罪師の黒島は非常に感覚的に納得しやすい理論を持ち出しながら、効果的に相手に許される方法を実践、または依頼者に教示していきます。必殺技は土下座ですが、終盤にはそれすら効果を持たないケースに遭遇。そして“土下座の向こう側”を見せてくれます。あまりにバカバカしい結末に「何だこれは!謝罪しろ!」と言いたくなる人も出てきそうですが、本作は結構バカにできないところもあるんですよ。なんたって、2013年の映画なのに“パンケーキ大臣”が登場しますから。
③『デッドプール2』(2018)
監督:デビッド・リーチ
出演:ライアン・レイノルズ、ジョシュ・ブローリン、モリーナ・バッカリン
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〈やっぱりたくさん謝れば許される!?〉
気分次第で観客にすら話しかけてくる破天荒なヒーロー、デッドプールはお喋りが止められない困った男。前作でサッカー界のヒーロー、デビッド・ベッカムをヘリウム声だとイジっていましたが、本作公開のタイミングで“謝罪動画”が公開されました。大量の風船や音楽隊を引き連れての謝罪など、手を替え品を替え謝り倒したことでベッカムも呆れたかと思ったら、本当に怒っていたのはデッドプールを演じるライアン・レイノルズが駄作にばかり出ていることについただったよう。本作自体、そんなライアンによるライアン自身への謝罪のような作品になっていますが、よく駄作とこき下ろされる『グリーン・ランタン』については消し去りたくない過去でもあるんじゃないでしょうか。愛妻のブレイク・ライブリーと出会った作品でもありますからね。
④『ドラゴンボール EVOLUTION』(2009)
監督:ジェームズ・ウォン
出演:ジャスティン・チャットウィン、エミー・ロッサム、チョウ・ユンファ
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〈リアル“生まれて、すいません”映画〉
「ハリウッドで映画化」という言葉には非常に夢がありますが、原作が日本のマンガの場合は一転して悪夢の始まりになることも。その最も顕著なケースがこの作品です。どこからどう見てもただのアメリカ人が「ゴクウ」と呼ばれているのを見た瞬間にため息が漏れます。エボリューション(進化)というよりもリグレッション(退化)と言いたくなるし、もはや『ドラゴンボール』とすら呼べない代物です。世界中からのバッシングに、脚本家のベン・ラムジーは「お金に目がくらんで情熱もないまま仕事をしてしまった」と謝罪しています。ちなみに、このタイミングで筆者も観てみましたが、特に『ドラゴンボール』ファンでもないからかそれほどストレスなく観終えました。そしてそのまま無の境地に至りました。
いかがだったでしょうか。
謝罪をしなければならない状況は、迷惑をかけた相手にとってはもちろん、謝る方もストレスフルなもの。この映画たちが何かの助けになればと思います。…え? 特殊なケースすぎて参考にならない? それは誠に、申し訳ございませんでしたっ!!
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