12月9日は「地球感謝の日」!生命の源「地球」のパワーが感じられる映画4選!
12月9日は、「地球感謝の日」です。一年の最後の月である12月の9(ち「きゅう」)日であることから、生命の源である地球に感謝し、その思いを多くの人に伝えるための日とされています。そう決めたのは青木稚華(あおきちはる)さんという人物だと言われていますが、面白いことに、インターネットで検索してみてもほとんど情報が出てきません。しかし、この日が“制定”された2002年から今まで、地球に感謝するというコンセプトだけはきちんと引き継がれています。これはやはり、我々ひとりひとりがそういった意識を絶やさないようにしようと思っているからかも? 今回は、地球のパワーが元気をくれる4作品を紹介します。
①『ボヤージュ・オブ・タイム』(2016)
監督:テレンス・マリック
出演:ケイト・ブランシェット(ナレーション)
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〈人間より高次元の存在を感じられる、圧倒的な映像美〉
自然を非常に美しく撮ることで知られるテレンス・マリック監督によるドキュメンタリーです。マリック版『2001年宇宙の旅』と言えるかもしれません。「時間の旅」という意味のタイトル通り、原初の宇宙から、地球と人類の誕生、そして現在までを縦横無尽に行き交います。この構成自体が、時間の制約に縛られた人間より高次元の“何か”の視点を表しているかのよう。CGが多用されていますが、科学的なデータに基づいて作られているのでとてもリアル。逆に、実際の地球の風景のシーンは、あまりに美しく撮られているために幻想的に見えます。もはや別の惑星を眺めているような気分です。海底の溶岩が海水によって急激に冷やされる様子を映した場面は、卵が割れて命が生まれる瞬間にも見えるし、逆光で撮られる太陽には神々しさすら感じられます。本作をきっかけに信仰に目覚める人もいるはず。このスケールの大きさの前には、どんな悩みも吹っ飛びます。
②『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』(2020)
監督:ジェームズ・リード、ピッパ・エリッシュ
出演:クレイグ・フォスター
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〈頭が良くミステリアスな“彼女”との、種族を超えたロマンス〉
世にも珍しいドキュメンタリーです。映画監督のクレイグは、過労から心身のバランスを崩し、幼い頃から側にあった南アフリカの海に癒やしを求めます。そこで出会ったのが“彼女”。高い知能としなやかな体、才色兼備のその正体は…なんとタコ! 衝撃的なその出会いから、もうすでにクレイグは“彼女”にメロメロです(既婚者なのに!)。単純にニューロンの数だけで比較すれば、タコと犬は同程度と言われています。そして、犬には人間の2~3歳くらいの知能があるとも。“彼女”も初めて見る人間に興味を示し、次第に触れ合いを求めてきます。指と触手が絡まる様はなんともロマンティック。『人魚姫』的なおとぎ話のようですが、タコの寿命は1~2年ほど。クレイグの何十倍の速さで“彼女”は年老いていきます。“彼女”にとっては、人間と数千年生きるエルフの間の恋と同じように感じられたのでしょうか? 本作は自然の残酷さも描いていますが、同時に人間以外の動物を愛す喜びも教えてくれます。
③『オデッセイ』(2015)
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ
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〈地球を遠く離れても、その恵みは止まず〉
一風変わったサバイバルSFです。マット・デイモン演じる宇宙飛行士のマークは、遂行中の火星探査ミッションの失敗から、火星に独り取り残されてしまいます。原題は『The Martian(火星人)』。まさに火星の人となってしまったのです。次にロケットが火星に来るのは数年後。食料も限られており、どう考えても絶体絶命ですが、楽天家のマークは諦めません。彼を救ったのはディスコミュージックと、ジャガイモでした。植物学者でもあったマークは、他のクルーの排泄物を肥料にして、残されていた生のジャガイモの栽培を始めます。荒唐無稽な話のようにも聞こえますが、説得力ある描写で描かれる栽培シーンを見ていると、何千万キロも離れた火星にいても母なる地球の腕に抱かれているんだなと心が安らぎます。人間が他の惑星に移住する未来が来たとして、それはその星の環境を地球化することを意味するわけですから、人間はどこまで行っても地球の力に守られているのです。
④『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)
監督:金子修介
出演:伊原剛志、中山忍、藤谷文子、螢雪次朗、小野寺昭
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〈地球の生命を脅かす存在に鉄槌を下す、守護者ガメラ!〉
大気汚染など環境破壊の進んだ現代に、謎の怪鳥ギャオスが復活します。人間を餌にする新たな災害といえる存在です。同じ頃、ギャオス復活に呼応するように目覚めるのがガメラです。本作から始まる平成ガメラシリーズでは、ガメラもギャオスも古代文明によって生み出された生物兵器という存在で描かれています。ギャオスは増えすぎた人口を減らすために、ガメラはギャオスを駆除し地球を守護する存在として作られたと言われています。本作のラストでガメラは、宿敵ギャオスを木っ端みじんに爆殺して海に帰っていきますが、ガメラは地球の味方であって、別に人類の味方というわけではありません。もし人類がこのまま環境破壊を続ければ、地球の敵としてガメラが鉄槌を下しに現れるかもしれませんね・・・。
いかがだったでしょうか。
地球は我々に、物理的にも、精神的にも大きな力を与えてくれています。たまには少しお返しをしましょう。地球感謝の日がその良いきっかけになるでしょう。地球をないがしろにする者に、アース(明日)はない!
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