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あの場所には絶対行きたくない!戦慄の「土地ホラー」作品4選!

このコロナ禍で、皆さんの旅行欲はそりゃもう溜まっていることでしょう。しかし、この世には絶対に行きたくない場所というのもあります。最近の邦画で言えば、『犬鳴村』とか、『樹海村』とか…。行きたくないけど見てみたい。そんなあなたの願い、叶えます。今回はそんな「土地ホラー」映画4本を紹介します。

文:屋我平一朗(日々メタルで精神統一を図る映画ブロガー)

 

①『ウィッカーマン』(1973)
監督:ロビン・ハーディ
出演:エドワード・ウッドワード、クリストファー・リー、ブリット・エクランド

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〈原始的な宗教が残る、スコットランドの孤島サマーアイル〉

※実在しません。

カルト的人気を誇り、同時にカルト集団を描いた奇怪な作品です。昨年ヒットしたフェスティバル・スリラー『ミッドサマー』の元ネタのひとつでもあります。スコットランドのサマーアイル島である少女が失踪、警官のハウイーが捜索のために島を訪れます。そこでは未だに、太陽を信仰するキリスト教以前の宗教が信じられており、キリスト教徒のハウイーは強いカルチャーショックを受けます。禁欲的なハウイーと違い、開放的な島民の方が人生を謳歌しているようです。ハウイーはもてなされているように見えますが、油断してはいけません。島民にとって一番大事なのは観光客ではなく太陽神だからです。ニコラス・ケイジ主演のリメイク作もありますが、どちらも未見ならまずはこのオリジナル版に触れるのをオススメします。ちなみに、スウェーデンの架空の村ホルガを舞台にした『ミッドサマー』では、クリスチャン(キリスト教徒)という名前のキャラクターを含む主人公たちがとてもひどい目に遭います。

 

②『ペット・セメタリー』(2019)
監督:ケビン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー
出演:ジェイソン・クラーク、エイミー・サイメッツ、ジョン・リスゴー

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〈死者を蘇らせる、呪われた墓地ペット・セメタリー〉

※実在しません。

スティーブン・キングの原作を映画化した1989年のオリジナル版を、ホラー度を増してリメイクした作品です。田舎に引っ越してきたクリード一家は、敷地内の森に奇妙な墓地があるのを発見します。看板には、子どもが書いたらしい「ペット・セマタリー」の文字が。「ペットの墓地」は、正しくは「ペット・セメタリー」。そう、これはただの墓地ではなかったのです。一家の飼い猫が死に、墓地の秘密を知る老人の言う通りに死骸を埋めると、次の日何と猫が生き返ります。夢のような場所だと思いますか? しかし、この場所に埋められた者は、生前とは全く違う凶暴な性格となって蘇ります。21グラムの何かを失ってしまうのでしょう。猫ならまだしも、亡くしたのが愛する人間ならどうしますか? 老人は「時には死の方が良い」と語ります。本作は死を受け入れることの大切さを教えてくれます。それでも、その甘い囁きから逃れられないのなら…『猿の手』という作品について調べてみることをオススメします。

 

③『ビバリウム』(2019)
監督:ロルカン・フィネガン
出演:イモージェン・プーツ、ジェシー・アイゼンバーグ、ジョナサン・アリス

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〈一度入ったら決して抜け出せない、新興住宅地ヨンダー〉

※実在するかもしれません。

皆さんはマイホームが欲しいですか? そうであれば「ヨンダー」の住宅だけはやめておいた方が良いでしょう。ジェマとトムのカップルは家を探すため、ある不動産屋を訪れます。不気味な店主から紹介されたのは、近すぎず遠すぎない場所にある、同じデザインの家がどこまでも続く大規模な住宅地でした。家自体は可愛らしく、庭まで付いているのですが、このヨンダーには他に誰も住んでいないようです。しかも、いくらヨンダーを出ようとしても、店主に案内された9番地の家に戻ってきてしまいます。文字通りワンダー(不思議)なランド(土地)だったのです。その上、なぜか道路には赤ちゃん入りの段ボール箱が落ちており、中に「育てれば開放されます」と書いてあります。本作を観ると明らかなのは、「庭付きの家」イコール「家庭」ではないということです。…もしかしたら、ヨンダーはあなたの身の回りにも存在しているのかもしれません。皆さんが毎日帰っているのは「ホーム」ですか? それともただの「ハウス」?

 

④『哭声/コクソン』(2016)
監督:ナ・ホンジン
出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、チョン・ウヒ

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〈突如原因不明の殺人事件が起こり始める、韓国の田舎村コクソン〉

※実在します。

4作品中、最も得体が知れないのが本作です。コクソン(谷城と書く)という村で、ある日奇病のようなものが広がります。これにかかると発疹が出て錯乱状態になるようで、そのせいで殺人事件まで起こりますが、確かな原因は一向に分からず。警察官のジョングは、國村隼演じる、山に暮らす正体不明の日本人を疑いますが、決定的な証拠は見つからないまま。そしてある日、娘の体に発疹があるのを発見してしまいます…。実は、このコクソンという場所は、ナ・ホンジン監督の幼少期、彼の祖母が住み彼自身も住んでいたことがある実在する村なのです。実際のコクソンは自然が美しい観光地で、可愛い汽車の展示や遊園地まである素敵な場所のようです(良かった)。旅行ができるようになれば、一度訪れてみても良いのではないでしょうか。でも、國村隼がいる方のコクソンには絶対に行ってはいけません。…いや、國村隼が原因なら、日本の方こそ危ない気がしますが。

 

いかがだったでしょうか。好奇心は満たせましたか?

まだ物足りない方のために、もう一作、簡単に紹介します。11月19日(金)より、邦画『聖地X』が公開されます。同作も韓国を舞台に、奇妙なパワースポットに翻弄される人々を描いた、『哭声/コクソン』並に奇妙な作品です。良ければ“聖地”に足を運んではいかがでしょうか。くれぐれも自己責任で…。