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絶対にお前を許さない!壮絶な女の復讐を描いた映画特集①『イングロリアス・バスターズ』

今週公開の映画『ナイチンゲール』は一人の女性の壮大な復讐劇を描いた映画だ。復讐はそこに大きなドラマを生む、映画でも重要な要素の一つだ。そこで今週の「今夜何観る」では壮絶な女性の復讐を描いた映画を特集。恐ろしく、でも豪快な女たちの復讐劇!男子諸君、女性には常に優しく、紳士に接したまへ。

『イングロリアス・バスターズ』(2009)
家族を失ったユダヤ人女性の壮絶な復讐劇!

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ナチス親衛隊大佐に自身の家族を皆殺しにされたユダヤ人女性ショシャナの壮絶な復讐を描いたのが本作『イングロリアス・バスターズ』だ。と言ってもストーリーの主軸は彼女の復讐劇だけでなく、ナチスを血祭りにあげることを目的としているアメリカ人軍人の物語と並行して描かれている。

 

ユダヤ人とナチスと聞くとどうしても『シンドラーのリスト』のようなシリアスなホロコースト映画を思い浮かべる人が多いだろうが、本作はそんな作品とは一味違う。言うなれば豪快な作風だ。映画を愛するタランティーノが、女性の復讐の舞台に映画館を選び、フィルムに火を放つという豪快すぎる手段が描かれる。女性の復讐のメッセージまでスクリーンに投影するという、痛快すぎる復讐のシーンは本作のハイライトだ。

 

何の因果か、本作でナチスの復讐に燃えるユダヤ人女性を演じたメラニー・ロランはこの映画の数年後、今度は『黄色い星の子供達』という映画で、ユダヤ人を救う看護婦役を演じる。ちなみに彼女はユダヤ人の家系であり、祖父はナチスの迫害を受けていた。まさにこのナチスの復讐に燃える女性は彼女のためにあったような役柄という事だ。

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【ストーリー】
1941年、ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナ(メラニー・ロラン)はランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の追跡を逃れる。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉(ブラッド・ピット)率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげていた。やがて彼らはパリでの作戦を実行に移す。

【キャスト】
ブラッド・ピット、クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロラン ほか

【スタッフ】
監督:クエンティン・タランティーノ

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